ドラマプロデューサー、舞台演出家。 1926年生まれ。東京都出身。 東京女子経済専門学校卒業後、1950年日本電建入社。1957年TBSの嘱託となる。 主な番組作品に、『橋づくし』『愛と死をみつめて』『女と味噌汁』『肝っ玉母さん』『ありがとう』『渡る世間は鬼ばかり』『源氏物語』『明るいほうへ明るいほうへ』『女たちの忠臣蔵』などがある。*1
*1:志賀信夫『映像の先駆者125人の肖像』(NHK出版)などによる
忍ばずの女 (中公文庫) 作者:高峰 秀子 中央公論新社 Amazon 俳優の演技について語っている本が好きです。 こだわりを垣間見ることができると、おおっ、と思う。 高峰秀子はさまざまなエッセイで、自分の役作りについて語っている。こちらの本は、文庫のうしろの説明にあるように「五十年の女優人生で体得した役づくりの奥義」が語られている。 奥義はもちろん気になるが、この本をぜひ読みたかったのは、宝田明について語られた箇所だった。 宝田明、めちゃくちゃ贔屓にしているのだ。 宝田明が自身の本で語っているように、『放浪記』の際、成瀬監督に何度もやり直しをさせられた。宝田は共演の高峰にヒントをもらおうとし…
かねてからテレビ関係者の間で「嫁いびりをする小姑役を演じさせたら日本で5本の指に入る名優」として高い評価を得ていたのが、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)に出演していた沢田雅美だ。 ところが1995年4月、そんな沢田をめぐって「芸能界から追放」「女優引退」「行方不明」等々、なんとも物騒なタイトルの記事が、新聞や雑誌で一斉に報じられることになったのだ。 発端は同年1月16日深夜、沢田が育ての親でもあり、「渡鬼」プロデューサーでもある石井ふく子氏への電話だった。 3月の明治座、5月と6月の芸術座、9月の名鉄ホールでの舞台降板を申し入れ、その際に「女優を辞めてもいい」と発言。 さらに途中で電話…
役者としてはもちろんのこと、NHK大河ドラマ「篤姫」や朝ドラ「おしん」などのナレーションでも心地よい語り口が素敵な奈良岡朋子さん。 奈良岡朋子さんは3月23日に亡くなりました。享年93。 映画「土を喰らう十二ヶ月」が遺作となりした。 ジュリー主演の「土を喰らう十二ヵ月」のお話は、また近いうちに。 私は若い頃に何度か奈良岡さんの舞台を見ました。 4月29日にNHKで「奈良岡朋子~俳優、75年の旅~」という番組で追悼していました。 奈良岡朋子さんは著名な洋画家を父にもち、ご自身も女子美術大学(女子美術学校)で洋画科を専攻していらっしゃいます。 しかし、画家にはならずに、卒業と同時に劇団「民藝」に入…
繋がってる人は繋がってるけど、そうじゃない人は本当に一人ぼっち。 人と人が希薄になってしまってる昨今。 これからは今田耕司氏のように、ペッパー(AIロボ)と一緒に暮らしていくことも検討しないといけないのではないか・・・と、そんなことを思いながら、TBSのふく子が、亡き寿賀子へと贈る春のSPドラマ「ひとりぼっち」を一昨日観ました。 寿賀子の「渡鬼」ラーメン屋幸楽のように「ひとりぼっち」は、おにぎり定食屋「たちばな」という所を舞台にして物語が展開していくのだが、このおにぎりはお結びとも言い、このおにぎりを通して人と人が結ばれていく、そんなドラマ。 「あれ~?角野さんですか?」 「いや、卓造に決まっ…
あぁ〜、なるほど……。そっかそっか…と。 エンディングのクレジットを見て、なんで新生版「渡る世間は鬼ばかり」と言われても おかしくなさそうな本作が作られたのか、ようやく少しだけ腑に落ちましたよ。 あなたは決してひとりぼっちじゃない…という裏テーマも込められたあのタイトルは、 内容はもちろんですが、先に旅立たれてしまった脚本家・橋田壽賀子さんと 「渡鬼」で長年絆を深め合ってきたスタッフの方々の関係性も意味していたんでしょうね。 残された我々がまだ生き続けている限り、橋田先生の作家魂を これからも作品を通して届けていく…そんな意思表示を感じさせた作品ではありました。 ただねぇ…そうやって趣旨を後々…
さて2023年2月24日に私はある番組を観ていました。あさイチ「プレミアムトーク 日髙のり子▽奥深き声の世界!タッチ&トトロ」です。NHKプラスでも2023/3/3(金) 午前9:54 まで観られます。 https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023022406442 さて日高のり子さんが「翔べイカロスの翼」と仰ったように思ったのです、私は。どの辺りで仰ったのかまではわかりませんし、私の幻聴だったかもしれませんし、真偽はわかりません。兎に角、「翔べイカロスの翼」と聞こえたように私は思ったのです。で「翔べイカロスの翼」は本にもなっていますし、映画にもなっていますし、テレ…
福原遥主演で現在放送中のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」も、残すところあと1カ月ちょっと。61年に放送がスタートした朝ドラも今年で62年。思い起こせば長い歴史の中、様々な出来事があったが、中でも印象に残っているのが、95年放送の「春よ来い!」における初のヒロイン降板騒動だろう。 同ドラマは、NHKが放送70周年を記念し、「おしん」で62.9%というお化け視聴率を叩き出した脚本家・橋田壽賀子氏を起用。主演には当時、トレンディドラマなどで一世を風靡していた安田成美を起用し、平成6年(1994)10月にスタートした。 しかし、同局の思惑とは裏腹に、関東地区での平均視聴率は、25.5%と歴代ワーストタイを…
主演:宮崎あおい 結婚式直前、花婿に逃げられたりさは4年後、父に内緒で新しく結婚を考えている幸太郎という男付き合っている。 幸太郎はもともと父親の部下だったが、新しく配属された部署では父親の直属の上司になってしまい…!! 【ネタバレ】 結婚して幸せになるという昔ながらの価値観もありつつ、娘が両親にすごいべたべたしてるという関係性は今っぽくもあった。 幸太郎と父親の気まずい空気感笑う。 父親が上司で幸太郎が部下の時はとてもいい関係だったからお互い大事な人なんだけども、これが、上司部下の逆転、さらに結婚が絡む、となったらそら気まずい。 おまけにりさと母親が楽観的な無神経で、よけい笑った。 りさは結…
橋田寿賀子さんが亡くなって早いものでもう1年。 taipon2018.hatenablog.com YouTubeには橋田文化財団のセミナー動画がアップロードされていた。 こんなのただで見ていいの?っていう感じの内容の動画がふたつも。 www.youtube.com 演劇やテレビドラマの研究をされている岡室美奈子さんの渡鬼の解説動画、本当に面白いから見てほしい。 やっぱり橋田ドラマの中心である渡鬼の何がすごかったのかがよくわかる解説。 中でも渡鬼の構造を『同時多発性複合的渦巻き構造』と解説しているのには笑ってしまった。 www.youtube.com 確かに渡鬼って全然問題は解決していかないん…
みなさーん お祭りって 酉の市だね o(*^@^*)o 大学もある ( •̀ ω •́ )✧ お題「捨てられないもの」 早稲田通学路南門ストリート・フェスのキャラ 2021年11月 新名所「光るワセダベア」誕生 – 早稲田文化 南門ストリート・フェスが開催中だった。 2021年11月 早稲田大学構内案内図南門から入って突き当りに演劇博物館(マップNo5)があった。大隈庭園や大隈記念館(マップNo21)、會津八一記念博物館(マップNo2)もあった。 演劇博物館(マップNo5)正面 2021年11月 坪内逍遥記念演劇博物館のこと 石井ふく子さんは、過去に3度ギネス世界記録に認定されているらしい。 …
TBS 1970年10月22日 あらすじ 秋晴れの日、「九保育園」は運動会を迎えた。美沙子(桜むつ子)の再婚の事で気持ちのすっきりしない進矢(石坂浩二)も玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も、元気にはしゃぐ子供達を見ていると気が晴れた。光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)はゲストで二人三脚に出場し、ハッスルしていた。その頃香子(和泉雅子)は上野駅でスリに狙われている美沙子を助けた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.31 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひ…
TBS 1970年10月15日 あらすじ 鶴田清子警部補(奈良岡朋子)の死は、光(水前寺清子)や香子(和泉雅子)達は後輩の婦人警官に大きなショックを与えた。焼香する光達の眼からは、止めどなく涙が溢れた。麻薬密輸事件に関係し、清子を死に追いやる原因を作った異母弟の文夫(山崎猛)は特に許されて焼香に来て、姉の遺影の前で泣き崩れた。そして更生を誓う文夫に玉造(伊志井寛)は、あなたが一人前になった時、何よりもまず清子の墓前に有難うを言いなさいと悟した。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.31 BS12録画。 peachr…
東京都美術館の「田中一村」展。 田中一村「死んだ後50年から100年後に認めてくれる人があればそれでいい」 田中 一村(たなか いっそん、1908年7月22日 - 1977年9月11日)は、日本画家。 田中の人生は4歳から29歳までの東京での生活。30歳から50歳までの千葉での生活。50歳から亡くなる69歳までの奄美生活と3期に分けられる。 東京芝中学では卒業式の答辞を読むなど抜群の成績であった。入学した美術学校ではわずか3ヶ月で中退している。理由は結核にかかったことと家庭の貧窮のためであった。当時の美術学校は教師として、河合玉堂、松岡瑛丘等の人物が揃っていた。同期生にも人材が多く、東山魁夷も…
TBS 1970年10月8日 あらすじ 刑事に取り囲まれ、追いつめられたバラバラ事件の容疑者中川は、文夫(山崎猛)を連れて石田のアパートに飛び込んだ。しかし石田は中川と約束した麻薬取引の場所に出掛けた後だった。焦った中川はガス代の集金に来た人を刑事と間違えてライフルで撃ち、そのまま「九保育園」に飛び込んで、保父の正司良二(岡本信人)以下、たんぽぽ組の園児を人質に閉じこもってしまった。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.24 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よ…
TBS 1970年10月1日 あらすじ 風邪をひいて寝ている進矢(石坂浩二)に、光(水前寺清子)は無理をして買ったグレープフルーツを一個届けに行った。しかし既に松平雪乃(佐良直美)から箱いっぱいグレープフルーツが届いており、進矢は玉造(伊志井寛)や静香(乙羽信子)と楽しく食べているのを見て、そのまま引き返してきた。母の勝(山岡久乃)はそんな光がいじらしかった。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.24 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひかる):水前寺清子 …
TBS 1970年9月24日 あらすじ 香子(和泉雅子)が一人で台風の中をスリ犯人を追いかけている。それを聞いた比奈子(長山藍子)は半狂乱になって、電話を受けた良二(岡本信人)に何故止めてくれなかったかとくってかかった。挙げ句の果てに捜査願いまで出すと言い出した。みんな姉バカの過保護振りを扱いかねたが、香子が嵐の中を無事帰って来たのでこの騒ぎも治まった。しかし比奈子はこの騒ぎの中で腹痛で寝ていたところをみんなに見られ、妊娠と勘違いされた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.17 BS12録画。 peachredr…
TBS 1970年9月17日 あらすじ 東京に台風が近づいて来た。光(水前寺清子)も雪乃(佐良直美)と進矢(石坂浩二)の縁談を聞いて荒れ模様。進矢は光と次代(沢田雅美)が見つけたバラバラ事件の捜査に追われていた。谷中の古井戸から首も見つかったのだ。その頃、家出した鶴田清子警部補(奈良岡朋子)の弟の文夫(山崎猛)は、仕事を紹介してやると言う得体の知れない男のアパートで、宿酔いの頭をかかえていた。その石田と言う男の紹介した仕事は観光客のガイドだと言う。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.17 BS12録画。 peac…
TBS 1978年3月3日 あらすじ 最愛の夫を奪い戦争は終わった。美智(松原智恵子)はせっけんの行商で必死に麻子を育てたが、松本(織本順吉)の印刷工場が再開され、やっと生活が落ち着いた。井波と暮らした家に今は満州から帰った母が同居。留守を預かっている。ある日、美智を思い独身を守る石山(速水亮)が求婚した。が、美智の心には死にへだてられた今もなお、井波が生き続けていた。 愛の花 島倉千代子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.16 BS松竹東急録画。 peachredrum.hateblo.jp 原作:田宮虎彦(角川文庫) * 井波美智:松原…
間もなく「別れて生きる時も」も終わり、本当に見たいのは木下恵介アワーや木下恵介劇場ですが、もう少し愛の劇場が続くと思ってました。なので、次に予想していたのは同じ花王愛の劇場「わが母は聖母なりき」という市原悦子主演作品だったのですが、見事に外れました。 なぜこの作品を予想したかといえば、「岸壁の母」の感想ブログを探していたら、十数年前、どこかのCSでは「岸壁の母」の次に「わが母は聖母なりき」を放送していたと知り、次はこの作品かな?と思ってしまいました。 木下恵介アワーもそうですが、今まで再放送した作品は全話そろってるということでまた再放送される可能性が高いと思ったからです。再放送されると、ドラマ…
TBS 1970年9月10日 あらすじ 進矢(石坂浩二)と玉造(伊志井寛)が松平雪乃の父に招待されて、ソワソワしたのは進矢ではなく、玉造と光(水前寺清子)だった。二人とも期せずして、進矢と雪乃(佐良直美)の縁談の為だと思った。しかし当日、光と次代(沢田雅美)はパトロール中上野駅でバラバラ死体を詰め込んだスーツケースを拾うはめになった。若い二人はゲェーッとなったが、その事件の為進矢は家へ帰れなくなり、松平家には玉造が一人、クリーニングしたばかりの夏服で出掛けて行った。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.10 BS1…
TBS 1970年9月3日 あらすじ 大磯に出掛けた進矢(石坂浩二)から電話だと聞いて、光(水前寺清子)は受話器に飛びついた。しかし電話は混線していて進矢がガチャガチャしているうちに松平雪乃(佐良直美)が戻って来てしまい、光が受話器の中から聞いたのは進矢ではなくて雪乃の声だった。怒った光は電話をガチャンと切ってしまった。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.10 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひかる):水前寺清子 * 段進矢(だんしんや):石坂浩二 * …
TBS 1978年2月27日 あらすじ 最愛の夫を奪い戦争は終わった。美智(松原智恵子)はせっけんの行商で必死に麻子を育てたが、松本(織本順吉)の印刷工場が再開され、やっと生活が落ち着いた。井波と暮らした家に今は満州から帰った母が同居。留守を預かっている。ある日、美智を思い独身を守る石山(速水亮)が求婚した。が、美智の心には死にへだてられた今もなお、井波が生き続けていた。 愛の花 島倉千代子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.10 BS松竹東急録画。 peachredrum.hateblo.jp 原作:田宮虎彦(角川文庫) * 井波美智:松…
TBS 1978年2月17日 あらすじ 井波(中野誠也)に召集令状がきた。紙一枚で愛する夫が奪われるのだ。泣く美智(松原智恵子)に井波はいった。たとえ別れて生きていても二人は一つの絆に結ばれている…。二年が過ぎた。麻子を連れ松本(織本順吉)の工場に通う美智に九州の見知らぬ人から手紙がきた。「麻子に会いたい」。満州にいるはずの夫のメモが入っていた。 愛の花 島倉千代子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.10.2 BS松竹東急録画。 peachredrum.hateblo.jp 原作:田宮虎彦(角川文庫) * 井波美智:松原智恵子…字幕黄色 * 吉岡…
TBS 1970年8月27日 あらすじ 松平雪乃(佐良直美)が提案し、進矢(石坂浩二)が計画をたてた大磯行きは、光(水前寺清子)、香子(和泉雅子)、次代(沢田雅美)、静香(乙羽信子)のメンバーと決まった。だがそれを聞いた玉造(伊志井寛)は監督として自分も同行すると言い、庭で準備体操などを始めたので、皆うんざりした。姉の比奈子(長山藍子)と取っ組み合いの派手な喧嘩をした香子はさすがにしょんぼりしていたが、それでも行きがかり上、相変わらず比奈子にはツンツンし、今日は海へ行きますと切り口上で告げ、比奈子を悲しませた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy o…
TBS 1970年8月20日 あらすじ 新婚早々比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)は二人だけでどこかへ旅行に行きたいと考えていた。しかし妹思いの比奈子は、妹の香子(和泉雅子)がどこへも行かず、暑い東京で警察官という責任の思い仕事をしているのに、自分達だけが遊びに行くのは心苦しい事だった。その頃香子は姉夫婦に、二人だけの生活をおくらせたいと寮へ入る手続きをしていた。 ありがとうの歌 水前寺清子 演歌 ¥255 provided courtesy of iTunes 2024.9.19 BS12録画。 peachredrum.hateblo.jp 作:平岩弓枝 * 四方光(よもひかる):水前寺清子…