通称は「筋少」。
ハードロック・ヘヴィメタル・プログレッシブを中核に、様々な音楽性を持ち合わせたロックバンド。
ボーカルである大槻ケンヂの文系サブカル的トラウマを持つパーソナリティにより、ロックリスナーだけでなく、多くのサブカル・オタク層に支持された。
1982年
三柴が音楽的支柱だった初期はプログレ色の強いバンドとして、橘高加入後はHR/HMバンドとして、後進のミュージシャンに大きな影響を残した。
また、大槻の書く江戸川乱歩、夢野久作、寺山修司、宮沢賢治、赤塚不二夫、ドリフターズ、UFO、アニメ・特撮、シャーロック・ホームズ、格闘技・プロレスといったサブカル趣味を見事に融和した歌詞世界は、大塚英志や筒井康隆に高く評価され、今も日本語ロックの世界で特殊な立ち位置を形成している。
楽曲「何処へでもいける切手」の歌詞に出てくる「包帯で真っ白な少女」というフレーズから貞本義行が「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイをデザインしたという有名な逸話の他に、作家の滝本竜彦や漫画家の山田花子・和月伸宏らが大槻の楽曲タイトルや歌詞から作品へ引用をしていたり、荒木飛呂彦が対談後に大槻をモデルにしたキャラクターを「ジョジョの奇妙な冒険」第四部に出していたりなど、オタク・サブカルチャー層への影響も極めて強い。
大槻の白塗りの顔にトイレットペーパーをグルグル巻きという格好や、ライブなどで着ていた特攻服、ギター間奏中にステージ上でヌンチャクやヌイグルミを振り回したりなどといったキワモノ的なスタイルも、一部で好まれている。
また、大槻ケンヂは橘高加入後の筋肉少女帯はヴィジュアル系バンドとしての役割も担っていたと主張し「X*3は光、筋少は影」などの言葉を残している。