私たちが日常的に使うスマートフォンや電気自動車(EV)、高機能な化粧品や医薬品。これらの最先端製品は、様々な機能を持つ特殊な素材が、ナノメートル(1ミリの百万分の一)という極小の世界で、いかに精密に「混ぜられ」「砕かれ」「散らされているか」によって、その性能が大きく左右されます。この目に見えない超微細加工技術こそが、現代のモノづくりにおける競争力の源泉と言っても過言ではありません。 今回は、この「攪拌・分散・粉砕」という、あらゆる産業の根幹を支える技術分野で、1905年(明治38年)の創業から120年近くにわたり日本の産業界を支え続けてきた、大阪の老舗企業「淺田鉄工株式会社」の決算を読み解きま…