【今日の名言】『第一次経済白書』(経済安定本部、1947年発行)より われわれは従来まで、ともすれば、現実を正視する勇気にかけていた。 終戦直後のきびしい経済状況を報告した白書の言葉です。 この白書は「第一次」、つまり最初に発行された経済白書です。経済白書は現在は内閣府の発行ですが、このときは「経済安定本部」という、戦後の経済復興を指揮するために創設された官庁が担当していました。 この言葉は、白書の「結語」(最後のまとめ)に出てきます。そのあとはこう続きます。 《いまは過去となった悪夢のような戦争のさ中でも、望まぬ現実に眼をおおい、望む方向には事実をまげようとする為政者の怯懦(きょうだ、“臆病…