膝の手術と言えば、様々なブロックの手法がありますよね。大腿神経サイドは、大腿神経ブロック、大腿三角ブロック、内転筋間ブロック。坐骨神経サイドは、坐骨神経ブロック、選択的脛骨神経ブロック、i-Pack。これらをそれぞれ、侵襲が及ぶエリアや手技に伴う難易度や術後の鎮痛を考慮して、選んでいくのが現状かと思います。 今回ご紹介する論文は、そもそも膝の手術で「腸骨筋膜下ブロック」で、しかも「modified, high」と修飾詞のついた方法を用いています。主たる目的は、補助薬としてのデクスメデトミジンの用量の検討ですが、学びが多そうなので取り上げました。 bmcanesthesiol.biomedcen…