街を走るバスやタクシー、暮らしを支えるスーパーマーケット、物流の動脈となるトラック輸送、そして未来の景観を創る都市開発。岡山という街を歩けば、その至る所で「RYOBI」のロゴを目にします。これら多彩な事業を束ね、明治43年の創立から110年以上にわたり、地域社会の発展と共に歩み続けてきた巨大コングロマリット、それが両備グループです。今回は、そのグループの中核企業である両備ホールディングス株式会社の決算を読み解きます。「忠恕(ちゅうじょ)=真心からの思いやり」という経営理念のもと、鉄道事業から始まった企業が、いかにして時代の変化を乗り越え、多角化を成し遂げてきたのか。その強さの源泉と、未来のまち…