何年も前に廃業した店の看板が残るビルの入口付近に先月の中頃白い小さい花が咲いて、苺の花だと思った。間違いなく苺の花だと確信したのはその後苺が実ったからだ。小指の爪ほどの赤い実の3つくらいに強い生命力を感じたので写しておこうと考えたが、スマホをあまり持ち歩かないのが常なのだ。現役の仕事をしていた頃は携帯しない人だと言われていた。 先日ビルの前を通りかかったら苺に蕗の蓋がしてあった。何のことだか意味が分からないのは文章のせいだけでなく私だって意味がわからない。大きな、多分蕗の葉が、それを四つ折りくらいにしたものを更にいくつか重ねた感じで苺エリアを覆っていたのだった。なぜだ。誰だ。強い生命力をもって…