●歌は、「大和道の吉備の児島を過ぎて行かば筑紫の児島思おえむかも」である。 岡山市南区西紅陽台「干拓記念碑」側の万葉歌碑(大伴旅人) ●歌碑は、岡山市南区西紅陽台 干拓記念碑の側にある。 ●歌をみていこう。 ◆日本道乃 吉備乃兒嶋乎 過而行者 筑紫乃子嶋 所念香聞 (大伴旅人 巻六 九六七) ≪書き下し≫大和道(やまとぢ)の吉備(きび)の児島(こしま)を過ぎに行かば筑紫(つくし)の児島(こしま)思ほえむかも (訳)大和へ行く道筋の、吉備の児島を通り過ぎる時には、筑紫娘子(をとめ)の児島のことが思われて仕方がないだろうな。(同上) (注)吉備の児島:岡山市南方の海上にあった島。(伊藤脚注) 九六…