イントロダクション マウスモデルを用いた前臨床研究にて、ICIの抗腫瘍効果の増強には、一貫して1日の活動開始時間が関係していることが示唆されている。この現象は、免疫細胞や骨髄細胞の機能、輸送、免疫細胞におけるPD-1の発現を支配する概日リズムに起因していると推察される。ヒトを対象にした試験にて、免疫チェックポイント阻害薬単剤を早い時間帯に投与すると、無増悪生存期間および/または全生存期間がほぼ倍増することが、20以上のレトロスペクティブ研究で示された。本試験は、進行または転移性NSCLCの化学療法未治療患者において、ICI+化学併用療法を実施する非小細胞肺がん患者に対しても、同様の傾向が示され…