大伴坂上郎女、親族と宴せる歌一首 斯くしつつ遊び飲みこそ草木すら春はもえつつ秋は散りゆく (かくしつつ あそびのみこそ くさきすら はるはもえつつ あきはちりゆく) 万葉集 巻6 995 【普通の意訳】 こんなふうに、飲んで遊びましょうよ。草木だって、春には元気いっぱい芽吹いて、秋には散っていくんですから、生きているうちに楽しまなくちゃ。 【語釈】 こそ……終助詞。動詞の連用形について、 「〜してほしい」という願望をあらわす。 萌ゆ……草木の芽がでる。 大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)は、万葉集における収録歌数が86首と、女性では最も多く、「額田王以降、最大の女性歌人」と(Wik…