今日は虫歯予防デーだそうである。6月4日という語呂合わせから来ているわけで、日本独自のものである。さて、そんな日には、禅僧の歯磨き法などを見ていきたいところだが、道元禅師には『正法眼蔵』「洗面」巻という教えが遺されているのだけれども、より実践的に手堅くまとめられたものといえば、『弁道法』を挙げることができよう。同文献に於ける歯磨き法は以下の通りである。 仏の言く、楊枝の頭を嚼むこと、三分に過ぐることを得ざれと。 凡そ歯を踈え、舌を刮くこと、当に須く如法なるべし。舌を刮くこと、三度に過ぐることを得ざれ。舌上より血出でなば、当に止むべし。 古に云く、浄口とは楊枝を嚼み、口を漱ぎ、舌を刮く、と。 若…