不特定多数に向けて紡がれた文章には、表現者の他者に対する無意識のスタンスが自然とにじみ出ているのが興味深い。 美味しいレストラン、スイーツの紹介などの軽いテーマでも明確ににじみ出るのだ。 日常で他者全般に、「無意識に」対等な敬意や優しい気持ちをもっているひとにより紡がれたものは、あたたかさが宿っていて、余韻が優しい。 すんなりと自然に読み終わる。 反対に抑圧、優越欲求が強いひとによって書かれたものは、自分が「教える」という無意識のスタンスが見事に貫かれている。 優越によって、ほの昏い生育歴や根深いコンプを乗り越えようとして、無意識に他者をそのための踏み台に利用している感じなのだ。 特有の圧があ…