ああ しにたい。 やはりしにたいと思う。 しにたいと思うこと この星で何度も思うこと。この星でしか思えないこと。 しんだらしにたいとは思わない。 この星のひとはなぜ、へいきで傷つくことばを使うのだろうか。 刃物となった言葉は、刺さったひとの心の奥底まで、 DNAにまで、脳の細胞にまで、たましいにまで 深く傷をつけては ぱっくりと血が流れて とくとくと流れたままになるのだ 一度つけたらなかなか治らないのだ。治ってもある日突然あふれ出すのだ。 そんな言葉の力をしらずに好き放題に使うのだ。 わたしもそんな言葉を使っているのかもしれない。 そんな人間という言葉を使う生き物に、私もなるなんて。 なりたく…