『護られなかった者たちへ』 生活保護をテーマに真正面から取り組んだミステリー。重厚な物語であるが、現代の問題に切り込んでなおかつ物語の展開にどんどん引き込まれていく。どんでん返しの中里らしく。ラストも良かった。私の今年のベスト1だといえる 『嘘』 読んでいて苦しくなる展開。互いに暗い過去をもつ縁のない親と子が不思議な運命で出会う。物語は不安定な幸せの中で進む。そしてついに決定的な事件が起きる。刑期を終えて最後には幸せをつかむ。最終章はいらないのではと思った最後の『嘘』で痺れた 『正義の行方』 オーディブルを利用したのだが、最初は、レポートを読み上げるような無味乾燥な調子で違和感があった。しかし…