DVDで映画『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(1985年、森崎東監督)を視聴した。 旅回りのストリッパーのバーバラ(倍賞美津子)と腐れ縁の原発作業員の宮里(原田芳雄)が、原発が絡む黒い闇に飲み込まれる…。 社会のはみ出し者のブルース。校内暴力、原発、沖縄、じゃぱゆきと言う日本社会の歪みを描写しているが、詰め込みすぎてやや消化不良で各問題が記号化してしまった。じゃぱゆきさんとバーバラの絆があまり深く掘り下げられていないから共感も浅い。ただ、はみ出し者の怒りの一撃には胸が空く思いだし、そんな怒りの一撃も日本社会の構造では「無かったもの」にされる怖さがあった。はみ出し者が持つ哀しみ…