・赤頭巾ちゃん気をつけて 庄司薫 新潮社 1969年 青春時代とは一体何歳頃をさすのだろう。部活に燃える中学生も、受験で忙しい高校生も。自我を見つめて何かを見出していく大学生も。どれもが青春時代だと言えると思う。スポーツの苦手な自分は中学時代は部活もせずに。ただテニス部の女子を眩しい目で見ていただけだった。高校時代は人並みに受験勉強だった。大学時代はようやく自分とは何だろう、と考え始めたと思う。自らの容姿も気になり多感な日々だった。しかしおしなべてノンポリな学生だった。 青春時代の完結とは何をもってそう言えるのだろう。大切な人、愛する人が出来る事だろうか。少なくとも自分の中ではそうだった。 「…