リスト::漫画家 「人間関係」のリアルで、救いのあるようなないような、微妙な世界を描く作家。 1957年新潟県生まれ。高橋留美子とは高校が同窓で、一緒に漫研を作った。 國學院大学卒後、1979年「劇画アリス」誌にてデビュー。 「アカシアの道」は映画化もされた(監督:松岡錠司)。
ファンサイトによる旧作のデータベース http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1497/kondo.html
< 京都冷泉家から藤原定家の古今和歌集注釈書「顕注密勘」自筆本が見つかったそうです > 「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」っていうんだそうで、これまでに見つかっていた写本は国の重要文化財。 そういう注釈書の原本ですから、こりゃ国宝級でしょねえ、ってことみたいです。 しかしまあ、国宝クラスの書籍がしまい込まれている冷泉家の蔵ってどんなんでしょうね。 代々の貴族家系と比べるものでもないんですが、貴重本じゃなくってね、かなり前に出版された当たり前の本を探すのさえ難しい世の中になってきておりますです。 21世紀に入ってから町の本屋さん、古本屋さんって、ホントに少なくなって来ているように感じます。みなさ…
たまに、一度読んで以来、忘れられなくなる話がある。 例えば、小学生の時友達の家などで読んだマンガ。萩尾望都さんの「11人いる!」とか佐々木淳子さんの「リディアの住む時に…」のように。強烈にそのストーリィが頭に残って消えない。そうして、そんな話とは後年、決まって再会できる。 そんな話の一つが「五色の舟」、津原泰水さんの短編小説である。作者の津原泰水さんは、2022年に若くして亡くなっている。 この話を最初に読んだのがいつだったかは思い出せない。初出が2010年ということなので、今から10年くらい前だろうか。短編集「11(eleven)」の最初にこの短編はひっそり載っていた。先日、この本を図書館で…
近藤ようこ による田中貢太郎「蟇の血」コミカライズを初めて読んだ。 蟇の血 (ビームコミックス) 作者:近藤 ようこ KADOKAWA Amazon 蟇の血 (ビームコミックス) 作者:近藤 ようこ KADOKAWA Amazon 恥ずかしながら長らくこの本の存在を知らず、 たまたまバッタリ出会って購入したという感じだが、原作は随分前に読んでいた。 怪談を蒐集し、怪奇小説を物した田中貢太郎の短編。 www.aozora.gr.jp 女怪の館 (日本怪談大全) 作者:田中 貢太郎 国書刊行会 Amazon 田中貢太郎日本怪談事典―伝奇ノ匣〈6〉 (学研M文庫) 作者:田中 貢太郎 学研プラス A…
月末ですね。一年で一番さわやかな時期といわれている5月!しかし、GWは大雨、そしてちょっと早めに梅雨入りするという、がっかり感。 私の勤めている会社では、月末に報告書を書かないといけないのですが、それがまあ、大人向けというか子供向けというか「自分で立てた目標を自分で振り返る」というフリーフォーマット。 もうね、深いため息とともに放置して、ようやく定時後の今手を付けたわけですが、いやすぎて放置中のブログに逃げ込むほど心理的ハードルを感じております。 はあああああ。もう酒に逃げちゃおうかな。 とりあえずAIに相談してみた。 私「やる気が起きない時の対処法を教えてください。」 Bing「こんにちは、…
本日に新潮「波」が届きまして、昨日に岩波「図書」が届いていましたので、 あと当方のところで残すのは「みすず」だけとなります。 「波」を手にして、目次を見て、編輯後記を見ることになりです。 「後記」の書き出しは「村上春樹さんの新作の四月刊行が発表されました。愉し みですねえ。」でありますので、気持ちは次の月に飛んでいるのかもしれません。 新潮社は村上さんの新作への期待の大きさがうかがえることです。(ひょっとし て、新潮社社員の夏のボーナスは、この村上春樹さんの新作の売り上げにかかっ ているのかもしれませんです。そんなことないか。) 今月は楽しみにしている北村薫さんの「本の小説」の掲載がありました…
川辺に舫った舟で暮らす見世物一座の5人はお父さんと昭助兄さんと清子さん、そして和郎(かずお)と桜です。お父さんは下駄屋で生まれたという人と牛のあいのこ「くだん」の噂を聞き買い取って仲間に加えようと一座を連れ岩国までやって来ます。 しかし未来を予言するという「くだん」は既に軍部の手に渡った後でして大枚をはたいてから接収されるよりはマシだと諦めるしかありません。 ところが和郎はトラックに乗せられた「くだん」の荷台を覆う帆布の隙間から覗く目が自分を見ていることに気づき、その日から同じような夢ばかり見るようになるのです。 (近藤ようこ「五色の舟」) お父さんはかつて旅芝居の売れっ子女形で雪乃助と言いま…
死なないだけではなくBlogまで書いている。もうキーボードを打つどころかマウスを操ることも困難で、このBlogのマイページのログインできたのは、つい先ほど。 夜、水の中にいるような汗に加えて強烈な悪夢を見た。魘されてほとんど眠れていないせいもあるが、目が覚めた段階(午前2時)で、かなり夢の記憶が残っていた。 追い掛けられて捕まるところから夢は始まるのだが、その辺のことは少ししか記憶にない。洗脳しようと無理やり変な映画を見させられるところで目が覚めた。 いくつかの要因が影響している。ひとつは、昨日、川崎であった精神障害者が手錠を掛けられた状態で衰弱死? して見付かったという痛ましいニュースを目に…
あまりに辛くて、やっと這いずり出したといった感じでPCに向かっている。朝から辛いが文章にできず、スマートフォンに箇条書きでメモしている。それを豊かな文章にする力が、今の私にはない。それでも箇条書きから復元する。 例によって寝てすぐに大量に汗をかき、まるで水の中にいるようだが動きが取れず布団も替えられない。気持ち悪くて、ほとんど眠れていない。風邪を引いた。外の音がガンガンと頭に響く。苦痛で悲鳴が漏れた。 身体が冷え切っているがスマートフォンを触れるようになったのは午前7時。やっと動けるようになったのは午前9時。外が暗いせいか、そんな時間になっているという実感がない。 訪問看護が来るが、最近は脈も…
いよいよ正月も終わった。 今日が仕事始めだ・・・ パソコンを開けただけ良しとしよう。がんばれ私、がんばれみんな。 働かざるもの食うべからずだよ。いっぱい食べたでしょ、正月。 さて、今年の初読書は格調高く?夏目漱石の「夢十夜」を読んだ。 というのも、最近は待っている近藤ようこの漫画訳「夢十夜」を手に入れたのでどんな感じかな~と思い。 夢十夜 作者:近藤 ようこ,夏目 漱石 岩波書店 Amazon 死んでしまった美しい女との百年後の邂逅,逃れられない前世の因縁,明治の世に運慶が現れる不思議,自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔,断崖絶壁で夥しい数の豚に追い詰められる恐怖…….漱石の内面の孤独が色濃く…
(近藤ようこ「兄帰る」) これはなんつーか非常に地味な作品なんです。 2006年にコミックス化されてますが、最近新装版が発売されました。 さて物語はと言うと、貸し布団屋の社長の娘・真樹子の元へ一本の電話が入る所から始まる。 3年前に失踪した婚約者・功一が交通事故で死んだと言うのだ。 連絡してきたのは功一の妹・理沙だった。 なんでも功一の遺品を見て欲しいという話なんだが、娘と結婚したら家業を継いでもらおうと期待してたのに失踪された父親は「行くな行くな!もう関係ない!」つって憤りましてね「失踪の挙句交通事故死かよっ!」と立腹しながらもどこか寂しそうなのは彼の事を気に入ってたんだろなあ。 しかし戸惑…
billiken-shokai.co.jp 前日、行きつけの割烹の前に近藤ようこさんの個展へ。 いやーどの絵もため息が出る美しさ。絵は7割ほど初日で売れて、ボチボチ残っている状況だった。目玉的なものは並ばないと買えないなぁこれは。 いくつか残っているうちで気に入ったものを購入。安くはないけど、やっぱり美しいもんなぁ。それを手元に置いておけるなんて贅沢極まりないですよ。 今回は近藤さん在廊ということで少し会話もできた上に、購入した絵の前で記念撮影もしてもらっちゃった。マンガ家さんも何人かいらしていて、和やかに皆さん談笑していました。 もう1回くらい見に行きたいなぁ。手元にデータの残ってないのかな…
とんぼの本 怪人 江戸川乱歩のコレクション (とんぼの本) 作者:平井 憲太郎,本多 正一,落合 教幸,浜田 雄介,近藤ようこ 新潮社 Amazon すごく緻密でねちっこいところが意外。家にしても、土蔵(=書庫:表紙写真)にしても、キッチリ計画立てて、整理して、それをまた編集し直して、整理して、と、そういう作業自体が好きだったというのがよくわかる。 その上にあの創作力なのだから、やはり別格の人だったのかな。この家は池袋にあって、立教大学が管理しておりいくらかは拝見できるらしい(現在は改修工事中で2025年1月~見れる?) 自分自身、キッチリ感を失くしそうな時にこの本を読むと気合が入る。
若栗の二、三落ちたる夏の朝 早や秋空のごとく爽やか 緑色のまだ若い栗が庭にぽつぽつ落ちている。5時台から6時台前半の風は涼しくて心地よい。天を仰げば空も澄み渡っていて、秋と錯覚してしまう。6時台後半から陽が本格的に昇り、また昨日までの暑さが勢いを取り戻してくる。 * 澁澤龍彦氏の遺作『高丘親王航海記』を近藤ようこ氏がコミカライズしたものが全4巻で刊行されているうちの2巻まで読んだ。さっぱりとした画風に、空海周辺の仏教史や仏典の内容が虚実交錯する不思議な世界観に魅了される。 *
漫画家誕生 169人の漫画道 作者:中野渡 淳一 新潮社 Amazon 漫画家誕生 169人の漫画道 中野渡淳一 【あ】青木光恵/朝倉世界一/浅田寅ヲ/あさりよしとお/安彦麻理絵/あびゅうきょ/安部潤/安部𠮷俊/栗岳高弘/安野モヨコ/井浦秀夫/五十嵐大介/いがらしみきお/いさやまもとこ/石坂啓/泉晴紀/イダタツヒコ/一条ゆかり/伊藤潤二/伊藤理佐/井上三太/井上雄彦/いわしげ孝/いわみえいこ/内田かずひろ/内田雄俊/うつろあきこ//宇仁田ゆみ/海埜ゆうこ/永福一成/江口寿史/襟沢世衣子/大石まさる/大久保ニュー/オオノサトシ/おおひなたごう/岡田がる/小川彌生/沖野ヨーコ/長田悠幸/尾瀬あきら…
家族の絆と真実を探る旅路:コミック「兄帰る」 近藤ようこ先生による感動作、コミック「兄帰る」は、失踪した兄の帰還をきっかけに、家族の過去と真実が紐解かれていく物語です。 突然の帰還、そして謎 主人公は、平凡な専業主婦・野田春美。ある日、交通事故で亡くなったはずの長男・功一が、数年ぶりに帰ってくるという衝撃的なニュースを受け取ります。 しかし、帰ってきた功一は、記憶喪失の状態でした。混乱する家族の中、春美は功一の過去を探る旅に出ます。 それぞれの思いが交錯する 旅の中で、春美は功一が失踪するに至った経緯や、家族それぞれの秘めた思いを知っていきます。 かつての夢を諦め、家族のために尽くしてきた功一…
野菊の墓 バジリコ Amazon 新刊で購入。 どうしても古臭いし生粋の非モテにはなかなか感情移入できないテーマではあるが、そこは手練れの技でちゃんとそういう人間にも読めるレベルになっているのはさすが。 近藤ようこ、故谷口ジローなど殿堂入りレベルのマンガ家の円熟期は、原作ありの名作が多いが、著者もその系譜に位置づけられるような気がする。
10月31日まで!(目標まであと45万円!) motion-gallery.net
●概要●ミュージシャン等20名●絵本作家2名 ●漫画家112名 ●他漫画家:情報不足・① ・② ・③ ・④ ・⑤ ●ゲームクリエイター14名 ●小説家111名 ・他小説家: ・① ・② ●哲学者2名●ファッションデザイナー2名 ●写真家2名●映画サイト運営者1名 ●概要 現在252名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた・好きな映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。
大学入学以降は,マンガに特別な関心が無くなってしまった。週刊誌も見ないし,新たなマンガ家を探ることもなくなった。本屋に行って,たまたま興味のあるものがあれば,買う程度である。だから,以降の新しいマンガ家をほとんど知らない。絵の方も,時々思い出したようにカットを描く程度だった。 高校を卒業してから,1篇くらいは,マンガを完成させてみたいものだとずっと思っていた。しかし,最後まで中途半端で終わった。私の理想とするマンガは,完璧な人物デッサンと手の込んだ高尚なストーリである。後に,それは完膚なきまでにノックアウトされるのだが。 以降は,断片的な記憶を述べておきたい。 桜井昌一「ぼくは劇画の仕掛人だっ…
もの言うシンボル
私の提出意見の内容について、ざっくり解説 私の提出意見(5979/6000字) パブリックコメントを書くために フリーランス新法のパブコメ、他の方の意見も見てから… と思っていたのですが、他にやることもあるので、先ほど出してしまいました。 public-comment.e-gov.go.jp私はイラストレーターなので、イラストレーターとしての意見となってしまいますが…少しでも、ご自身でパブコメを書かれる方のご参考になればと思います。もし「賛成!」と思っていただけた部分があれば、その部分はどうぞご利用ください。 私の提出意見の内容について、ざっくり解説 少し前にXで下記のようなことを書いたところ…
「世田谷区史編さん問題」とは? 世田谷区×フリーランスのトラブルはこの件だけではない 地方自治体×フリーランスのトラブルは世田谷区だけの話ではない 自分の身に起きたらどうする?調べてみました 【調査1】労働組合としての集団交渉、労働委員会に不当労働行為救済の申し立てをすることは有効なのか? (1-1)まず、フリーランス・トラブル110番に聞いてみた (1-2)なんだか納得いかなかったので、東京都労働委員会に直接聞いてみた (結論) 【調査2】地方自治体とフリーランス間の取引に関する法律はないのか? (2-1)まず、フリーランス・トラブル110番に聞いてみた (2-2)公正取引委員会に聞いてみた…
作りたい女と食べたい女 4 (it COMICS) 作者:ゆざき さかおみ KADOKAWA Amazon 以前3巻まで読んでその後しばらく忘れていたところ、NHKで実写化しているドラマの番宣で「主人公二人の関係が交際にまで発展しているようだ」という情報をキャッチ。気になって続きを購入したのでした。なかなか地味な話だよなあ、とも思うんだけどなんか面白いのよね。 エッセンシャルワーカー ――社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか 作者:田中洋子 旬報社 Amazon お金がないのは悲しむことじゃなくて怒ることだと、あたしゃしみじみ思うことですよ。あと全員がいつでも理由を問われることなく正…
さて空海が開いた「東密」の方は、その後どうなっていったのであろうか。 教義という点では、真言宗は大きな問題を抱えているわけではなかった。天台宗のように4つの宗派を統合する必要もなく、密教という単一の分野をただひたすらに深堀りしていけばよかったわけで、また空海は理論構築の天才でもあったから、彼の死後も教理上残された大きな課題というのは、そんなに残されているわけではなかったのである。 そして空海には、多くの優れた弟子たちがいた。その代表的な10人を十大弟子と称するが、中でも有名なのは一番弟子である真済、最澄から離れて空海の弟子となった泰範、そして皇族出身の真如こと、高丘親王であろう。 彼らは天台宗…