リスト::漫画家 「人間関係」のリアルで、救いのあるようなないような、微妙な世界を描く作家。 1957年新潟県生まれ。高橋留美子とは高校が同窓で、一緒に漫研を作った。 國學院大学卒後、1979年「劇画アリス」誌にてデビュー。 「アカシアの道」は映画化もされた(監督:松岡錠司)。
ファンサイトによる旧作のデータベース http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1497/kondo.html
高丘親王航海記原作:澁澤龍彦 漫画:近藤ようこKADOKAWAビームコミックス発売日:2020/9/12全4巻 貞観7年(865年)。 平安時代ですな。 高丘親王は広州から船で天竺へ向かいました。 澁澤龍彦が1985年から雑誌「文学界」で連載した幻想小説を、近藤ようこがコミカライズした作品でして。 あたしは漫画を読んだ後に原作を読んでみたんですが、澁澤龍彦を読んだのは初めてですが、こういうファンタジーっていうか不思議な話は受け付けない症候群だから、もう他の作品は残念ながら読まないと思います。 でもけっこう面白かったし、近藤さんの漫画は原作に忠実に描かれているのがわかりました。 親王は67才です…
< 京都冷泉家から藤原定家の古今和歌集注釈書「顕注密勘」自筆本が見つかったそうです > 「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」っていうんだそうで、これまでに見つかっていた写本は国の重要文化財。 そういう注釈書の原本ですから、こりゃ国宝級でしょねえ、ってことみたいです。 しかしまあ、国宝クラスの書籍がしまい込まれている冷泉家の蔵ってどんなんでしょうね。 代々の貴族家系と比べるものでもないんですが、貴重本じゃなくってね、かなり前に出版された当たり前の本を探すのさえ難しい世の中になってきておりますです。 21世紀に入ってから町の本屋さん、古本屋さんって、ホントに少なくなって来ているように感じます。みなさ…
たまに、一度読んで以来、忘れられなくなる話がある。 例えば、小学生の時友達の家などで読んだマンガ。萩尾望都さんの「11人いる!」とか佐々木淳子さんの「リディアの住む時に…」のように。強烈にそのストーリィが頭に残って消えない。そうして、そんな話とは後年、決まって再会できる。 そんな話の一つが「五色の舟」、津原泰水さんの短編小説である。作者の津原泰水さんは、2022年に若くして亡くなっている。 この話を最初に読んだのがいつだったかは思い出せない。初出が2010年ということなので、今から10年くらい前だろうか。短編集「11(eleven)」の最初にこの短編はひっそり載っていた。先日、この本を図書館で…
近藤ようこ による田中貢太郎「蟇の血」コミカライズを初めて読んだ。 蟇の血 (ビームコミックス) 作者:近藤 ようこ KADOKAWA Amazon 蟇の血 (ビームコミックス) 作者:近藤 ようこ KADOKAWA Amazon 恥ずかしながら長らくこの本の存在を知らず、 たまたまバッタリ出会って購入したという感じだが、原作は随分前に読んでいた。 怪談を蒐集し、怪奇小説を物した田中貢太郎の短編。 www.aozora.gr.jp 女怪の館 (日本怪談大全) 作者:田中 貢太郎 国書刊行会 Amazon 田中貢太郎日本怪談事典―伝奇ノ匣〈6〉 (学研M文庫) 作者:田中 貢太郎 学研プラス A…
月末ですね。一年で一番さわやかな時期といわれている5月!しかし、GWは大雨、そしてちょっと早めに梅雨入りするという、がっかり感。 私の勤めている会社では、月末に報告書を書かないといけないのですが、それがまあ、大人向けというか子供向けというか「自分で立てた目標を自分で振り返る」というフリーフォーマット。 もうね、深いため息とともに放置して、ようやく定時後の今手を付けたわけですが、いやすぎて放置中のブログに逃げ込むほど心理的ハードルを感じております。 はあああああ。もう酒に逃げちゃおうかな。 とりあえずAIに相談してみた。 私「やる気が起きない時の対処法を教えてください。」 Bing「こんにちは、…
本日に新潮「波」が届きまして、昨日に岩波「図書」が届いていましたので、 あと当方のところで残すのは「みすず」だけとなります。 「波」を手にして、目次を見て、編輯後記を見ることになりです。 「後記」の書き出しは「村上春樹さんの新作の四月刊行が発表されました。愉し みですねえ。」でありますので、気持ちは次の月に飛んでいるのかもしれません。 新潮社は村上さんの新作への期待の大きさがうかがえることです。(ひょっとし て、新潮社社員の夏のボーナスは、この村上春樹さんの新作の売り上げにかかっ ているのかもしれませんです。そんなことないか。) 今月は楽しみにしている北村薫さんの「本の小説」の掲載がありました…
川辺に舫った舟で暮らす見世物一座の5人はお父さんと昭助兄さんと清子さん、そして和郎(かずお)と桜です。お父さんは下駄屋で生まれたという人と牛のあいのこ「くだん」の噂を聞き買い取って仲間に加えようと一座を連れ岩国までやって来ます。 しかし未来を予言するという「くだん」は既に軍部の手に渡った後でして大枚をはたいてから接収されるよりはマシだと諦めるしかありません。 ところが和郎はトラックに乗せられた「くだん」の荷台を覆う帆布の隙間から覗く目が自分を見ていることに気づき、その日から同じような夢ばかり見るようになるのです。 (近藤ようこ「五色の舟」) お父さんはかつて旅芝居の売れっ子女形で雪乃助と言いま…
死なないだけではなくBlogまで書いている。もうキーボードを打つどころかマウスを操ることも困難で、このBlogのマイページのログインできたのは、つい先ほど。 夜、水の中にいるような汗に加えて強烈な悪夢を見た。魘されてほとんど眠れていないせいもあるが、目が覚めた段階(午前2時)で、かなり夢の記憶が残っていた。 追い掛けられて捕まるところから夢は始まるのだが、その辺のことは少ししか記憶にない。洗脳しようと無理やり変な映画を見させられるところで目が覚めた。 いくつかの要因が影響している。ひとつは、昨日、川崎であった精神障害者が手錠を掛けられた状態で衰弱死? して見付かったという痛ましいニュースを目に…
あまりに辛くて、やっと這いずり出したといった感じでPCに向かっている。朝から辛いが文章にできず、スマートフォンに箇条書きでメモしている。それを豊かな文章にする力が、今の私にはない。それでも箇条書きから復元する。 例によって寝てすぐに大量に汗をかき、まるで水の中にいるようだが動きが取れず布団も替えられない。気持ち悪くて、ほとんど眠れていない。風邪を引いた。外の音がガンガンと頭に響く。苦痛で悲鳴が漏れた。 身体が冷え切っているがスマートフォンを触れるようになったのは午前7時。やっと動けるようになったのは午前9時。外が暗いせいか、そんな時間になっているという実感がない。 訪問看護が来るが、最近は脈も…
いよいよ正月も終わった。 今日が仕事始めだ・・・ パソコンを開けただけ良しとしよう。がんばれ私、がんばれみんな。 働かざるもの食うべからずだよ。いっぱい食べたでしょ、正月。 さて、今年の初読書は格調高く?夏目漱石の「夢十夜」を読んだ。 というのも、最近は待っている近藤ようこの漫画訳「夢十夜」を手に入れたのでどんな感じかな~と思い。 夢十夜 作者:近藤 ようこ,夏目 漱石 岩波書店 Amazon 死んでしまった美しい女との百年後の邂逅,逃れられない前世の因縁,明治の世に運慶が現れる不思議,自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔,断崖絶壁で夥しい数の豚に追い詰められる恐怖…….漱石の内面の孤独が色濃く…