遠足の行列通る賑やかに光きらきらあと追いかける 4月に詠んだ歌(前半) 着任の挨拶回り行く先に桜の花の輝き眩し 街なかの公園にある桜の木一株だけど私の名所 風吹いて盛りに散りゆく桜花惜しくもあるがあざとくもある 清明の暖かな日の空中に溶け込むような雨が紛々 春爛漫夜光の杯に時まかせふと頬よぎる落下の風 ヴィヴァルディ四季を織りなすヴァイオリンプリマ・ドンナの歌声に似て 名刺出す新入社員ぎこちなくこちらまでもがぎこちなくなる こっそりときれいに咲いた姫百合はたぶんあなたの心と同じ 土いじり手に伝え来る大地の気心安らぎ元気漲る 姪っ子の結婚迎え寂しくも願うは桃の夭夭たらん 夕影に女子高生の駆け抜け…