銀閣の人 足利義政が、銀閣を建立し、「わび・さび」文化を作り上げ 後世にのこるまでを描いた小説だ。 銀閣の人 作者:門井 慶喜 KADOKAWA Amazon (以下は、ややネタバレ) 足利義政は、室町幕府の威厳が弱ってから八代将軍となった。 自身が将軍となってから応仁の乱も起こり、ますます幕府は弱体化する。 そんな中、義政は自分の才能で、 「治国で負けて、文事で勝つ」つまり、「文化の力で、政治に勝つ」 ことを目指し、祖父である3代将軍義満の建立した金閣に対し、「銀閣」を作ることを志した。 将軍職は息子の義尚(といっても、日野富子とその愛人の天皇の子であることが疑わしい)に譲り、自身は妻と子を…