1904年生まれ、1993年没。広島市出身。1924年4月より京都で中原中也と同棲生活に入る。翌年3月に上京するも11月に中原と離別、小林秀雄との交際を深める。1928年には小林とも離別し、以降、映画女優などとして活躍する。1931年には時事新報社内の東京名画鑑賞会が主催した「グレタ・ガルボに似た女性」に当選。アジア・太平洋戦争後は信仰の生活に入る。 本人は目立った文学作品を残していないが、大岡昇平や青山二郎とも親しく、昭和初期の文学史を語る上で、貴重な脇役のひとりと言える。
中原中也との愛 ゆきてかへらぬ (角川ソフィア文庫)
新河岸川(川越)の桜見物。 3月30日㈰。曇り。Sさんは今日と明日、友人の女子たち4人で、「埼玉古墳(さきたまこふん)」に近い「茂美(もみ)の湯」温泉へ1泊で行く。 現地集合。 川越からクルマで1時間ちょっとくらいの距離──軽量の旅だ。 「茂美の湯」は、古い天然温泉で、日帰り温泉も利用できるけど、田舎芝居を見たりして、安い料金で宿泊もできる。 Sさんの友だち3人をわたしは二十代のころから知っている。若かった彼女たちも、いまは70代半ばになっている。 田舎芝居を見るのが似合う年齢になった(笑)。 ★ 川越・氷川神社の裏手、新河岸川で、Sさんにクルマで降ろしてもらう。わたしは別行動で「ひとり花見」…
1、作品の概要 『ゆきてかへらぬ』は日本の映画。 2025年2月21日に公開された。 監督は、根岸吉太郎。 脚本は、田中陽造。 『ヴィヨンの妻~桜桃とたんぽぽ~』のコンビ。 主演は、広瀬すず。 木戸大聖、岡田将生らが出演している。 主題歌は、キタニタツヤの『ユーモア』 原作は、長谷川泰子の『中原中也との愛 ゆきてかへらぬ』 上映時間は128分。 天才詩人・中原中也、日本最高の文芸評論家・小林秀雄と、女優・長谷川泰子の奇妙な三角関係を描いた。 2、あらすじ 17歳の若き天才詩人・中原中也(木戸大聖)と出会い、彼の部屋に転がり込んだ女優の卵の長谷川泰子(広瀬すず)は、衝突を繰り返しながらやがて恋仲…
封切り三日目。 席数131の【SCREEN3】の入りは五割ほど。 文士の三角関係は枚挙にいとまなし。 〔あちらにいる鬼(2022年)〕は『井上光晴』と妻、『瀬戸内寂聴』の長年の関係を映画化したもの。 『谷崎潤一郎』は、妻を『佐藤春夫』に「譲渡」する契約を結んだ「小田原事件」を起こしたことでも知られている。 このあたりは自分の記憶の範囲内。 しかし、本作で描かれている三人の関係については寡聞にして知らなかった。 『中原中也』と『小林秀雄』が昵懇だったことは仄聞していても。 『中原』が放蕩なのは周知も、『小林』もなかなかの無頼。 共に酒癖も相当に悪かったようで、それも本作で描かれた二人の仲の裏側に…
2025年2月21日に公開された映画『ゆきてかへらぬ』を観ました。 www.yukitekaheranu.jp 映画『ゆきてかへらぬ』は、天才詩人・中原中也(1907<明治40>~1937<昭和12>)と、駆け出しの女優・長谷川泰子(1904~1993)、文芸評論家・小林秀雄(1902~1983)という実在の人物たちの、実在した三角関係を描いた映画です。 中学時代、国語の教科書で習った中原中也の詩『月夜の浜辺』をきっかけに中原中也のファンになった私。 教科書には、中原中也の写真も載っていて、当時よくテレビに出ていた俳優・三上博史似のイケメンで、この人が書いた詩なのか?とグッと心惹かれました。 …
この前の動画も面白い。㉑ ㉒ というか、全体通して面白いです。浜崎先生、すごいなー。牡羊座の説明でも、よくいわれる「直観」という言葉。この言葉、人によって受け取り方が違うようで、極端に軽んじる人もいれば、変に感情的になる人もいるし、分かる人はすぐに分かってくれたりもする。のが、以前からそういえば不思議だった。その直観とは何か。今朝掃除しながら上の動画を聞いていて、ちょっと分かった気がした。そこに到り着くまで、例えばこういう壮絶さを経て掴むものが「直観」なのかもしれない。あるいは、そういった地獄を見たからこそ、直観それ自体の存在・力に気付く、というか。それは多分、何も考えてないというより、ある対…
本日の出先で、新連載といえば「文學界」では四方田犬彦さんのものが 始まったではないか。この連載も一年ほども続いたら、一冊にまとまるので ありましょうかという話になりました。 「文學界」を購入していて、先月くらいに四方田さんの「いまだ人生を 語らず」に感服した当方は、その新連載「零落の賦」をまるでのぞいていな くて、彼らが話をしている「はせがわやすこ」というのが、どのような登場の 仕方をするのかわかっておりませんでした。 そんなわけで、大慌てで「文學界」を手にして、すこし読んでみることに ですが、一回分がそこそこの長さでありまして、それなりにいっぱい盛り 込んであることもあって、ちょっと時間がか…
◆◆◆この記事の目次◆◆◆ はじめに 月夜の浜辺 月夜の浜辺の中に出てくる「ボタン」の意味とは? 小林秀雄・長谷川泰子との三角関係 おわりに おまけ:関連書籍など はじめに 今週のお題「秋の歌」 気が付いたらすでに11月も中盤を過ぎていました。ここ数ヶ月は仕事に追われて、なかなかブログ記事を更新することも、購読ブログを読むこともままならぬ状態で、しかも公私においてトラブルが続いています。なんでこんなに物事がうまくいかないのだろう?と思って、ふと近くの神社に看板を見ると、どうやら今年は私にとっては前厄の年のようでした。前厄だからなのかあ・・・、と納得していましたが、何でも厄年のせいすることは、厄…