イラストレーター。絵本作家。1961年大阪府藤井寺市生まれ。妻もイラストレーターのあおきひろえ。 「プレイガイドジャーナル」のカット等を担当。 1990年JACA日本イラストレーション展入選。「おたまさんのおかいさん」(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。 「スモウマン」(講談社刊)、「うえへまいりまぁす」(PHP研究所)、「かあちゃんかいじゅう」(ひかりのくに刊)などの作品がある。 また、「読み聞かせの会」でも活動。
おたまさんのおかいさん (エルくらぶ)
スモウマン (講談社の創作絵本)
かあちゃんかいじゅう
今月の図書館「読み聞かせ」では、この二冊を読みました。 どちらも短めのお話ですが、絵・ストーリーとも、大人でも十分楽しめるとても面白い絵本です。 『しば犬のチャイ』(文・あおきひろえ/絵・長谷川義史) 図書館で手に取った瞬間、是非読みたいと思いました。 大好きな柴犬が主人公であり、そして長谷川義史さんの作品でもあったので。 全体的に大きくてインパクトある絵も、読み聞かせにぴったりです。 この表紙のような可愛いチャイがどのページにも登場して、それだけで私は幸せな気分になれました。 チャイの目線で書かれているので、その台詞も面白くて。 「おいら しば犬でござんす かおは キリリと おとこまえ 豆シ…
今日も、お話の国。 この時期だからこその作品も一つ入れたいと思っていたので。 長谷川義史さんの絵本『ぼくがラーメンたべてるとき』。 直接、戦争や平和と言う言葉は出てこない。本当は、ひとりでじっくり読みながら色んな事を考えるのがいいんだろうなと思いつつ。 お盆時期で少ないとはいえ約40人。理解度が異なる1~4年生。なので、かつて大きな戦争があったこと、子供たちの暮らすこの地域も空襲にあっていることなどを話してから、少しずつ、補足の説明や問いかけを入れて、絵を見せながら1ページを数回繰り返しながら、読む。語りかける。 どこまで届いたかな。ストレートに届いた子もいれば、よく判らなかった子もいたのだろ…
大型絵本 宮沢賢治 大型絵本 大型絵本2冊って、思った以上に肩にずっしり。図書館の専用鞄がありがたし。返却は近所の図書館でオッケーなのもありがたし。 と言うことで、大型絵本を借りた。「おこだでませんように」と「おこる」どっちがいいかなぁ。対象は小学校1~4年生。おこられてばかりの子の話と、おこってしまうことの話。 良いなぁと思いつつ、「おこだでませんように」は大人が読んで子供を抱きしめる本のような気もして……。子供自身はどう受け止めるのかなぁと、ちょっと悩む。親子が一緒の場でこその作品なのかなぁと言う気が。 そう言う意味では「おこる」がいいかなぁ。 月曜日に読んだ児童書「れいぞうこのなつやすみ…
弱いものいじめをしていたねこが、ひよことの出会いをとおして、変わっていくはなしです。ねこはひよこから必要とされていると感じ、ひよこをたいせつにするようになります。性善説が柱になっているようです。誰かと共に過ごすことのうれしさを思い出します。モノクロベースの画と、黄色のコントラスト。黄色は、何の色かわかりますよね? (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.lengt…
今日は、我が家の3歳が自分で選び取り、繰り返し読みたがるほど夢中になった絵本を紹介します。 いいからいいから 作者:長谷川 義史 絵本館 Amazon この絵本は本当にもう殿堂入りです。読み過ぎてそらんじることもできます。 いいからいいからシリーズは5までありますが、全て面白いです。共通して空想上の存在(4の忍者除く)がおじいちゃん&ぼくの家にやってきて、包容力のあるおじいちゃんが「いいからいいから」とその存在たちと仲良くなる物語です。 このシリーズは本当に人気で、図書館でも複数冊あるはずなのにいつも貸出中。 3歳が夢中になった理由は、リアルと空想の絶妙なバランス!? 私はモンテッソーリ教育を…
作品展の図録読んでみたら面白かった。「かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと」「とびだせ!長谷川義史 ぼくの歩いてきた道」 作品展の図録、行ったときに買って見返すのが楽しいですが、行けなかった展覧会の図録を見てもなかなか楽しい。 今やっている「かこさとし」展 「長谷川義史」展の図録を読んだのでご紹介します。 かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと 作者:かこ さとし,鈴木 万里,鈴木 愛一郎 平凡社 Amazon かこさとし展の公式図録なんですね。お近くの方は是非! かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと | Bunkamura 図録も、若いこ…
おすすめ度 ★★★★☆読み聞かせ時間 約3分あらすじ ぼくがラーメン食べてるとき、となりでミケがあくびした ミケがあくびしているとき、となりでみっちゃんが... 久しぶりの読み聞かせです。 前の記事「戦争と平和を考える絵本」で紹介した『ぼくがラーメンたべてるとき』を選びました。 「ラーメンを食べる」なんていう、普段のなんてことのない日常と同じ時間に、世界では困難に遭っている子供もいるというお話です。 正面切って平和を語るのではなく、考えさせられる絵本です。 内容をうまく伝えるのが難しい絵本なので、読む前に朗読教室で指導を受けました。「頭の中で距離感を掴んで、それを言葉にのせていくといい」という…
元々は英語で書かれた作品を、長谷川義史さんが日本語、それも関西弁に訳したという変わった作品です。 主人公は、「おっきなさかな」(=大きな魚)から帽子を取り去ったという、小さな魚。 その小さな魚は、まさかその大きな魚が帽子を奪い返しには来ないだろうと、高をくくっています。 しかし、大きな魚は帽子がないことに気づき、小さな魚を追いかけます。 そして、小さな魚が逃げ込んだジャングルに入っていき、しばらくして出てきた大きな魚の頭の上には・・・ 最後、一番気になる部分をあえて描かないことで、結末の解釈は読者へと委ねられます。 小さな魚がどうなってしまったのか、あなたならどう思うでしょうか? (admax…
作品:おへそのあな 著者:長谷川義史 出版社:BL出版 赤ちゃんがママのおへそのあなから、そっと外の様子をのぞいているお話。 お兄ちゃんは何しているかな? おねぇちゃんは何しているかな? パパは何しているかな? 見える見える。 見えるだけじゃなくて、時にはおいしい匂いもする。 みんなの声が聞こえる。 2人目からの妊娠中に家族みんなでこの絵本を読むと、 赤ちゃんを迎える心の準備ができそうな絵本です。 1人目を産んで、毎日育児に追われるママ、パパにもぜひ読んでもらいたい一冊でもあります。 赤ちゃんがおへそのあなから外をのぞくと、 おにいちゃんが工作しています。 生まれてくる赤ちゃんのために、ロボッ…
同じ旅館の部屋に泊まることになったおじいちゃんとぼく、そしておばけが繰り広げるおもしろおかしいお話。おじいちゃんとおばけのやりとりが絶妙です。絶妙なやりとり① おじいちゃんがおばけにマッサージをするときのやりとり。 「あしも もみましょうか、 スペシャルコースで」 「いえ、あしはありませんから ドロドロ」 おばけがすすりないた。 絶妙なやりとり② おじいちゃんがおばけを温泉に誘うときのやりとり。 「きものも しっとり ぬれてますな。 そうじゃ、おんせんにはいりましょう。 からだが あったまりますぞ」 おじいちゃんが いった。 「いえ、ちのめぐりが よくなると こまりますので ドロドロ」 おばけ…
コロナ禍、真っただ中の時期には、 【死】や【悲しみ】に直面する絵本は、 特に、読み聞かせの場面では、 避けていた所も多かったのですが、 最近 あちこちで、 また少しずつ 元に戻りつつあります。 〔PR〕おじいちゃんがおばけになったわけ 作:キム・フォップス・オーカソン 絵:エヴァ・エリクソン 訳:菱木 晃子 出版社:あすなろ書房 【老いる】ということ、 【死】や【別れ】に向き合うこと、 【生きる】ことを 真剣に考えること、 悲しい出来事の 受け入れ方を 幼い子どもたちにも 分かりやすく伝え、 それでいて、 読後に じんわりと温かさの残る絵本を 今回は、9冊 選んでみました。 だいじょうぶだ…
読書記録用のノートによると2021年1月5日、小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読みました。まだ若い主人公が余命宣告をうけ、たった一人、瀬戸内海にある島のホスピスで残りの日々を過ごすという物語でした。癌や死という一見すると重い重いテーマを、まったく重苦しくなくむしろ清々しく、きらきらと描いていたのがとても印象的でした。 「ライオンのおやつ」がきっかけでで、「ツバキ文具店」や「キラキラ共和国」といったほかの作品にも触れるようになったので、私と小川糸さんの縁は「ライオンのおやつ」がきっかけで結ばれたのかもしれません。結んだのは一方的にですけれど。 ライオンのおやつ 作者:小川糸 ポプラ社 Amaz…
へいわってなにかな。 ぼくは、かんがえたよ。 おともだちと なかよし。 かぞくが げんき。 えがおで あそぶ。 ねこが わらう。 おなかが いっぱい。 やぎが のんびり あるいてる。 けんかしても すぐ なかなおり。 ちょうめいそうが たくさん はえ、 よなぐにうまが、ヒヒーンと なく。 みなとには、フェリーが とまっていて、 うみには、かめやかじきが およいでいる。 やさしいこころが にじになる。 へいわっていいね。 へいわってうれしいね。 みんなのこころから、 へいわがうまれるんだね。 せんそうは、おそろしい。 「ドドーン、ドカーン。」 ばくだんがおちてくる こわいおと。 おなかがすいて、…
2023.8.7 目黒区南学童保育クラブ ばけねこやま / 山崎杉夫 文・絵. 教育画劇, 2008.1(紙芝居)ISBN 978-4-7746-0915-7 へいわってすてきだね★ トマトさん / 田中清代 さく. 福音館書店, 2006.7 ISBN 4-8340-2213-7 せんたくかあちゃん / さとうわきこ さく・え. 福音館書店, 1982.8(大型絵本)★ 2023.8.3 目黒区向原児童館 へいわってすてきだね / 安里有生 詩;長谷川義史 画. ブロンズ新社, 2014.6 ISBN 978-4-89309-587-9 もったいないばあさんと考えよう世界のこと / 真珠まり…
大阪弁護士会主催/映画『最も危険な年』上映会・対談会に参加。 同性婚がアメリカ最高裁で認められたことにより、保守派の標的がトランスジェンダーのトイレ問題に変わった2016年。 これは、トランスジェンダーの子どもを持つ家族の姿を追ったドキュメンタリー作品。 まず、アメリカではこんなに小さい子どもが「トランスジェンダー」として周囲にも認知され生きているのかと驚いたが、私が知らないだけで日本にも自助グループがあるそうだ。 どの子にも共通しているのは、成長に伴い自らの出生児の性別に違和感を持ち、「生まれてこなければよかった」と抑うつ的な状態に置かれ、性自認を周囲に認められ、自らの思うように生きられるよ…
ガネしゃんです。 ご覧いただきありがとうございます。 早いもので、もう7月も残りわずかとなりましたね。 「毎日が同じ繰り返しでつまらない」と思いながら過ごしていませんか? 以前の私は毎日朝早く同じ時間に起き、満員電車に乗って仕事に行き、帰ってきたら寝るだけの日々が続いた時はそう思っていました。 けれども「ある事」がきっかけで、その考え方が変わりました。 あなたも「毎日同じ事の繰り返しのつまらない日々」という考え方から抜け出す方向に変えてみませんか? なぜ毎日同じことの繰り返しが辛かったのか 毎日同じことの繰り返しの日々から抜け出せたきっかけ 毎日同じことの繰り返しが辛かった時の考え方 毎日同じ…
こんにちは、ぽむぽむです。 今回はアメリカに来るまで知らなかった海外ボードゲームのご紹介です。 ボードゲームにどこで出会ったかというと、なんと図書館!! アメリカの図書館について気になる方は1つ前の記事をご覧ください♪ 最近、TV、You Tube、学校でのタブレット学習などなど、子どもが画面を見る時間が本当に多いですよね。。 昔はトランプ、ウノ、オセロ、人生ゲームとかよくやってたなぁ。 ぽむぽむが子どもの頃もTVゲームとかありましたが、それでも家族や友達とみんなでワイワイやるボードゲームも同じくらい好きだったのを覚えています。 今ではゲーム要素に加えて知育要素もある海外のボードゲームなどが人…
今週のお題「上半期ベスト◯◯」 この記事では、今週のお題から2023年上半期ベスト絵本を紹介します。 (こちらのブログには一部プロモーションも含みます。)
どうも、なっとうです☆ 今回は ネタバレ、二次創作の話は、ありません よろろすおねがいするます (宜しくお願いします) 今回こちら ↓ 【#SPY_FAMILY展 公式パンフレット発売決定】約120点の展示イラストのほか、キービジュアルをはじめ、展覧会のための描きおろしイラストを多数収録!さらに、本書でしか読むことができない遠藤達哉先生の特別インタビューやコメント、描きおろしマンガ「SHORT MISSION:EXHIBITION」も…!!… pic.twitter.com/20shmSUZnz — SPY×FAMILY展【公式】 (@spyfamily_ex) 2023年6月26日 はい、 …
ガネしゃんです。 ご覧いただきありがとうございます。 私は祖父との思い出はありません。 父方の祖父は父が高校3年生の時に亡くなっています。 母方の祖父も私が物心つくころには亡くなっています。 小さいころ、おじいちゃんとの思い出があったらまた感じ方が変わったのかなぁ~なんて思いながら読みたい絵本を選んでみました。 1.とっときのとっかえっこ 作: サリー・ウィットマン絵: カレン・ガンダーシーマー訳: 谷川 俊太郎出版社: 童話館出版 あらすじ バーソロミューは、ネリーのお隣に住むおじいさん。ネリーが赤ちゃんだったころ、毎日ネリーをカートに乗せて散歩に連れていってくれました。ヨチヨチ歩きのネリー…
JON KLASSEN 語数 253 あらすじ 帽子をなくしたクマ。 キツネに聞いても、カエルに聞いても、 ウサギに聞いても、カメに聞いても、 見なかったと言う。 途方に暮れるクマに、 「どうしたの?」とシカが声をかけた。 ここから事態は急転し、 ほのぼのとした雰囲気はガラリと変わり…。 感想 森の動物たちが出てきて、 ほんわかして、のどかな場面が続きますが、 その後に展開が変わり、オチが意外過ぎます。 文法に関しては、 ”Have you ~” "I haven't ~" と、現在完了形の表現がたくさんでてくるので、 息子が習うときには、この本を薦めようと思います。 日本語版は、「どこいった…
下書きのままになっていた記事をいくつか公開にしました。まだ何か書き足そうと思っていたのかもう一度読み返してから投稿しようと思っていたのか、なんで下書きのままなのか分からない記事は深く考えずに公開することにしました。下書きにした日付が分からないのが面倒だな、と思っていたのですが、ちゃんと編集履歴から確認できるんですね。最新の日付で投稿しました。