日当たりの良い場所で本を読んでいると、昔の思い出が胸に去来することがある。 土曜日。当時は、午前中のみ授業があり、給食なしで帰宅できていた。 帰宅すると、時間は12時から13時ぐらいの間になっている。 家で昼食を摂ると、私は自転車で図書館に向かう。 それが習慣になっていた。 冬。 図書館の中は、日差しが差し込み、陽だまりになっている。 大人たちが、椅子に座りながら、読書をし、あるいは、うたた寝をしている。 その光景が、強烈に焼き付いていて、読書をしていると、頻繁に胸に去来するのだ。 もしかしたら、その光景を思い出すために、私は本を読むのかもしれない・・・ そんな夢想をするぐらい、その経験は私の…