本書が1993年に刊行されており、約30年前の本になる。目まぐるしい勢いで発展するコンピュータサイエンスについて、30年前の時点での最前線を描いている。 著者は立花隆(1940-2021)さん、昨年お亡くなりになったが、幅広い分野に知的好奇心があり、知の巨人と呼ばれていた。ちなみに同じ1940年5月生まれの有名人は、円谷幸吉、王貞治、荒木経惟、筒美京平、大鵬。 30年前の本ではあるが、色あせていない。そしてちょくちょく知っている名前が出てきて興味深い。引用しつつ、整理してみよう。 これまでの投資額はかれこれ100億円近いという。スーパーコンピュータは電力消費が激しいので、ランニングコストもかか…