監察官が正式に置かれているのは,中央官庁や警察などである。リストから並べると,財務省,国土交通省,海上保安庁,北海道開発局,防衛省,自衛隊,厚生労働省,そして警察である。いずれも組織の内部で不正が行われるのを暴くのが責務と思われる。 正式に置かれるということは,不正が日常的に起きる可能性があることを意味している。官庁の官僚はさまざまな決定権を持ち,それに対して賄賂というカネが動く世界である。正直言えば,エリート路線を歩いて来ているだけで,仕事に対する責任感も正義感を持っていない人の集まりである。受験を勝ち抜くだけの勉強をして東京大学に入り,その看板を振り回して遊びまくり,さらに国家公務員試験に…