舞踏家、俳優、「大駱駝艦」主宰、1943年生まれ、奈良県出身、早稲田大学文学部中退、はじめ唐十郎の状況劇場に参加、のち独立し舞踏家となる。テレビ、映画にも出演。「有言実行三姉妹シュシュトリアン」など。 息子は大森南朋、大森立嗣。
==著書== 麿赤兒 ガドウィンの河を渡るとき 宮内文雄写真 ランダムハウス講談社, 2007.12 怪男児麿赤兒がゆく 憂き世戯れて候ふ 朝日新聞出版, 2011.10.
土方巽、唐十郎、状況劇場
瀬戸内ムーンライトセレナーデ [VHS] ポニーキャニオン Amazon 篠田正浩監督の少年3部作のうちこの作品のことはあまり取り上げられないような。。 だけど3月の末に監督が亡くなられ、京都新聞夕刊に載った「敗者の目で日本見続け」という共同通信記者 宮崎晃さんの記事を読んだ直後に観たこの映画、まさしく記事の通りで様々な人びとの戦後が突き刺さる。 特に主人公の少年の父親と、中年になってからの主人公の二役を演じた長塚京三の演技。戦前警察官で戦前の価値観で表面上はびっちり固めている彼の、息子を戦地に差し出したあとの、おっぴらにはしようとしないこころの動き。建前代表の父とナチュラルに子どもに寄り添う…
小林信彦原作の「唐獅子株式会社」、83年の横山やすし主演、曽根中生監督のものと99年の赤井英和主演 前田陽一監督の「新・唐獅子株式会社」があり今回は後者を鑑賞 前者とは主人公もテイストも違っているらしい 83年版はなんとなく難産のイメージがあったがwikipediaに紆余曲折が掲載されている。前田陽一監督は随分早くから声をかけておられたんだな。映画製作の困難さを垣間見る。 ストーリーは、やくざが暴対法によるクリーン化でケーブルテレビ会社を経営 視聴率のためならなんでもして、古いタイプのやくざ赤井英和を呆れさせる非やくざ的スタッフたち。 前田監督持ち前の笑いの衣を着せて真実を語るスタイル そして…
今期で一番好きなドラマはハヤブサ消防団です。 でも、明日は世界水泳でお休みですね。 正直なところ、興味のないスポーツで好きな番組がつぶれるのはかなり萎えます……。 さて、ハヤブサ消防団には麿赤兒さんが出演されていますが、麿赤兒さんを見ると舞台「毛皮のマリー」を思い出します。 2019年だったと思いますが、美輪明宏さんの舞台「毛皮のマリー」を観に行きました。 もともと美輪明宏さんの舞台は好きでチケットが取れれば観に行っていたのです。 おそらく私の人生で美輪明宏さんの毛皮のマリーは2019年が最後になるかと思うのですが、この最後の舞台が本当に最高でした。 チケットの番号を見たときは「今回は結構前の…
『夢のカンブリア』 構成・出演:麿赤兒出演:麿赤兒ほか監督:大森立嗣音楽:ジェフ・ミルズ 2022.9.11. 大駱駝艦『夢のカンブリア』を配信で観た。38分。(感想ネタバレあり) 国際交流基金の"STAGE BEYOND BORDERS"という日本を代表する舞台芸術を紹介するプロジェクト内で無料配信されている。 特設サイトはこちら。 stagebb.jpf.go.jp "STAGE BEYOND BORDERS"のために制作された映像作品で、川や森や野原の中で舞踏が繰り広げられる。鮮やかなシーン切り替えや音楽などが前面に出て、映像として楽しめる作品だった。 『夢のカンブリア』というだけあって…
★★★☆☆ あらすじ 若い男に組長らを襲撃された組織は、二人組の殺し屋を雇う。70分。 youtu.be 感想 序盤はいい感じのジャズが背景で流れつつ展開するのだが、ちょっとそれが前面に出過ぎていて鬱陶しさを感じないでもなかった。それから夜の場面などは暗すぎて何をやっているのかよく見えなかったり、声が聞き取りにくかったりして、最初はストーリーを掴むのが大変だった。 bookcites.hatenadiary.com ただ時間と共に段々と慣れてきて、何となく物語を理解できるようになってくる。最初、主人公は組長を襲撃した若い男なのかと思っていたのだが、やがてこの男を追う殺し屋の二人組がメインで描か…
迫力にすっかり圧倒された舞台になった。腹筋を使って叩く太鼓をみることができたし、音の構成とともに太鼓の配置なども美しく変わっていくところがよかった。足で拍子をとることも含めて、太鼓の表現で本当に豊かなんだな。会場でいただいたパンフレットに「太鼓の表現の可能性」について英哲さんが話している箇所があった。それによると、太鼓の打法は「正対構え」「横対構え」「田楽の構え」を会得しておけば日本の伝統的な太鼓の型はできるので、あとはそれをどう構成・演奏してクリエイティブな演奏をしていくのか、というところだという。なんでもやればいいというものではなく、伝統の枠組みの中での創作、というのが英哲さんのこだわりな…