1965年11月21日生まれ。 アイスランド出身の女性ミュージシャン。 本名Björk Guðmundsdóttir。
バンド、シュガーキューブスのボーカリストとして名を馳せた後 93年にアルバム『Debut』によってソロ・デビュー。 現代アーティストのマシュー・バーニーは彼女のパートナーであり、すでに一児をもうけている。
主演映画『Dancer In The Dark』(監督:ラース・フォン・トリアー)が2000年のカンヌ映画祭パルムドールに輝く。
「胸糞が悪い」と評判のラース・フォン・トリアー作品を今まで避けていたのですが、ついに視聴してみました。胸糞が悪いと言っている方は、この監督の意図を読み違えていると思います。たしかに主人公は世の不条理によって追い詰められ無惨な最期を遂げる。が、彼女は空想することによって「世界」と繋がり最後の瞬間まで抗い続け、当初の目的も達成する。私の解釈が間違っていなければ、この作品は悲惨な状況にある人達へのエンパワーメントになっているのだと感じました。 youtu.be ダンサー・イン・ザ・ダーク ビョーク Amazon ダンサー・イン・ザ・ダーク(Blu-ray Disc) ビョーク Amazon
Björk "Fossora" ビョークのオリジナルフルアルバムとしては10枚目に当たる『フォソーラ(Fossora)』は、2022年秋にリリースされた。2024年時点では最新アルバムである。 Homogenicを想起させるCGキノコのアートワーク 「先祖」の女性形である"Ancestress"であったり、ビョークが亡き母を追悼する曲であったり、女系のルーツをテーマにしているようだ。 タイトルの"Fossora"は「掘る人」という意味だが、天を男に、地を女や母に喩えるので、大地を掘ることで女系を辿っていくという意味を表しているのだろう。PVも公開されている"Ancestress"。5thアルバ…
. 今回のリーディングテーマはビョーク。 彼女が主演をつとめた映画・ダンサーインザダークは個人的に忘れられない作品のひとつです。 もともと感動系の作品には弱いのですが、 これほど涙で顔がぐちゃぐちゃになった作品はほかにありません;; 出生情報等の参考: "Björk, horoscope for birth date 21 November 1965, born in Reykjavík, with Astrodatabank biography" ネイタルチャート ライツ・ASCがさそり座でコッテコテのさそり座さんですね。 1室に太陽と海王星がいてコンジャンクション。 自分の世界を表現するの…
おはようございます。 💿XTC - Skylarking (1986) 💿Björk - Debut (1993) 昨日に引き続き『無色透名祭』に向けての楽曲制作。しかし全然良いアイデアが思い浮かばない!このままではパッチワークのような曲になってしまう。インプットが多すぎてパンクしている感じもあり(部屋が汚くてどこに何が置いてあるか分からないみたいな)、脳みその整理整頓、または音楽に関係ないことしないとな~と思っています。 今日の「1日1ラ」は、90s・170位・Björk『Debut』!Björkはたぶん初聴。なんか難しそう、という偏見を勝手に持ってます。 ①ティンパニ?が映えるアナログなサ…
短期留学した時、留学先のクラスでは、みんなビョークのこと知ってた。 CD持ってる子もいて、音楽の話題に困ることはなかった。 高校大学時代、私の周りにはビョークのこと知ってる人はいなかった。 「病苦? なにそれ?」 私が田舎者だから? それともたまたま友人に恵まれなかったのか? でもレディー・ガガのことは、誰でも知ってた。 私もレディー・ガガは大好き。パンクだし、オルタナ魂があるから。 でもビョークには、また別の魅力がある。輝きがある。 ゴシップ記事にならないアーティスト達は、 日本のメディアに露出が無いから知らないのかな。 それとも、私の大好きなオルタナティヴのアーティスト達の表現は、 日本女…
『フォソーラ』の制作で辣腕を振るったエンジニア、ヘバ・カドリー。ブルックリンのホットな地区、ダンボにスタジオを構える名手だ。マスタリング・エンジニアとして活動し、ビョークのほか、坂本龍一やスロウダイヴ、ビーチ・ハウス、アニマル・コレクティヴ、イェジなど一線のアーティストを手掛けている。『フォソーラ』ではミックスも行ったが、その工程とはどのようなものだったのか? Text:Tsuji. Taichi Interpretation:Mariko Kawahara Photo:Jackie Roman(人物) Kii Threeは未来を感じさせるスピーカー ー『フォソーラ』は、曲単位でも全体を通して…
『フォソーラ』の制作で、ミュージック・ディレクターという立場を務めたベルガー・ソリソン。ビョークの2017年のアルバム『ユートピア』ではエンジニアリングを手掛けたほか、シガー・ロスやヨハン・ヨハンソンといったアーティストとも仕事をしてきた才人だ。自然、住人、音楽文化といった点でアイスランドを愛し、拠点としている彼。ビョークとの親密なプロダクションの日々を振り返ってくれた。 Text:Tsuji. Taichi Interpretation:Mariko Kawahara SM58とApolloの内蔵プリをよく使った ーあなたは『フォソーラ』でミュージック・ディレクターを務めましたが、具体的にど…
アップカミングな音楽とその制作手法を取り入れ、先鋭的なポップ・ミュージックを提示し続けてきたビョーク。9月にリリースされた『フォソーラ』は、グラミー・ノミネート作『ユートピア』以来、約5年ぶりのアルバムで通算10枚目となる。収録曲の大半が、一聴しただけでは“曲の骨組み”を読み取れぬほど複雑であり、セリエル音楽のようにも教会音楽のようにも、はたまたアバンギャルドなテクノのようにも感じられる。この前人未踏の楽曲群は、いかにして生み出されたのか? まずはビョーク本人へのインタビューを通して『フォソーラ』の構造に迫りたい。 Text:Tsuji. Taichi Interpretation:Marik…
原 雅明 ビョークのニュー・アルバム『フォソーラ』は、長年の活動拠点だったニューヨークを離れて故郷アイスランドのレイキャビクで制作された。アメリカの暴力性に嫌気がさしたという報道もあったが、本格的にアイスランドに戻ったようだ。アルバムは、バス・クラリネットの六重奏がメインにフィーチャーされ、ビョークが10代の頃に所属していたというアイスランドの合唱団ハムラリッド・クワイアのコーラスや、ビョークやインドネシアのプロデューサー・デュオ、ガバ・モーダス・オペランディが手掛けたガバのビートから構成されている。前作『ユートピア』の流れもくんだサウンドで、室内楽、エレクトロニック・ミュージック、フォークロ…
ビョークの母親が亡くなる少し前に書かれた曲。この後に続く"Ancestress"が明るい葬列なのに比べると、ストレートに悲しみに満ちた追悼です。彼女自身の母親だけでなく、一般的な「母」という存在を賛美するのは、近年とくに顕著な方向性でもあります。クワイアは、かつてビョークも所属し、ツアーにも帯同しているハムラリッド合唱団によるもの。