個人的な評価:★★★★★(星5.0) 正直言うと、あまり期待をせずに読んだが、読んでみるととても良い本だった。評価は5点満点とした。 なぜ良かったのか。理由は、本書が単に「アメリカにおける公衆衛生」を論じた本に留まらないからである。本書はまず「公衆衛生とは何か」を丁寧に整理し、そのうえでCOVID-19の蔓延下のアメリカで、それがどのように分断を拡げていったのかを追う。さらに、そこで露わになった課題を「アメリカ的自由」という観点から掘り下げていく。私はこの論理展開に強い納得感を覚えた。 2020年から2023年初頭にかけて、私たちはCOVID-19による“コロナ禍”を経験した。その期間、日本と…