一言感想:過疎地の悲哀について考えるきっかけが欲しい時に読む本 少子高齢化や地方の過疎化が日本の構造的問題として聞こえてくるようになって、もう長い時間が経っているように思う。おそらくその間、様々な対策が打たれ、改善しているところもあるのだろう。だが抜本的な解決には程遠いのではというのがなんとなくの実感だ。 ここで国や自治体といった主体に問題があるというのは容易い。しかし、翻って自分の行動を考えた時に、これらの問題に割いている時間がどれくらいあったかというと、無意識に結果的にもしくは間接的に役立ったものを除いて、ほとんどなかったのではないかと思う。 これは、自分の身の回りを見渡した時に、この問題…