大丈夫ですと答え続けた。そう言うことができない、それが道を踏み外すということだと思っていた。 ふふ、あんた本当に大丈夫なの? 大丈夫じゃないと打ち明けた。そう言う機会は限られていると思っていた。 お手洗い以外では用を足してはいけない。漏らすなんて、人として間違っている。 大丈夫、誰もきっと見ていやしないよ。 その場をやり過ごしていくことも、得意なところを見出しては活かしているうちに、次第に快感に変わっていった。 きっと全てが正しい。私は間違ってなどいない。大丈夫。 もう大丈夫、ここまで来たのだから。この先も信号を守って、安全運転を心がけよう。 「大丈夫ですか!」薄れゆく意識の中で、灰色の霞が目…