日本の時代劇が注目されている。とりわけ海外において、ドラマ『SHOGUN 将軍』(ジョナサン・ヴァン・タッキン監督、2024年)の成功は、衰退する日本の時代劇に新たな活力を与えた。『SHOGUN 将軍』における真田広之(吉井虎永)の存在感は圧倒的であり、かつて『ラストサムライ』(エドワード・ズウィック監督、2003年)で渡辺謙(勝元盛次)が体現した「サムライ像」と地続きにある。 しかし、この熱狂の背後には、オリエンタリズム的な「日本的なるもの」へのまなざしがなお息づいている。日本の武士像は、いまも世界にとって「理解可能な異文化」として消費され続けている。 真田広之がいかに歴史や文化の正確な表現…