Hatena::ブログ(Diary)

読闘食闘日記

16/07/23 一流のバレエには一流の音楽か、もしくは録音を!

[]オールスター・バレエ・ガラAプロ@東京文化会館

f:id:Mmc:20160726015100j:image

初っ端のロパートキナから超人ばかり。夫の人の言う「フルコースじゃなくて、メインの肉肉肉魚肉の世界」に納得の濃さ。ほかには、ザハロワとエイマンの「チャイコフスキー・パ・ド・ドウ」、アナニアシヴィリとゴメスの「ジゼル」と、アナニアシヴィリの「瀕死の白鳥」、フェリのジュリエットが特に心に残りました。

特にゴメスのジゼルのアルブレヒトが! ジゼルより足音がしないって、どういうことでしょう? いや、理屈としては男子の方がクッションになる筋肉量が多いから、というのはわかるんだけど、顔に衣装の紺色が映ってるせいか、「わー、この人もうすでにウィリに沼に落とされて死んでるんじゃ」「そうでなくともじきに後追い自殺しそう」という浮遊っぷり。対するアナニアシヴィリも、まるで煙とか霧が空気中を移動するかのようなジゼルなので、この世のものじゃない感が半端なかったです。

アナニアシヴィリの「瀕死の白鳥」は、最期、力尽きる白鳥、ふっと舞台の床に腕と、そして手が落ち、同時に二階席まで聞こえた、こつん、という音。その、こつん、を陳腐にさせない、本当に鳥ならそんな音はしないはず、とかそういうツッコミを跳ね除ける、そこに至るまでの一連の踊り。

ラストのその、こつん、からすぐの暗転と同時に涙が滲む。夫の人はロパートキナのそれは白鳥にしか見えず、アナニアシヴィリのはダンサーに見える、と言うのですが。今夏見逃してしまったがザハロワのそれも生で見たいなあ。この演目は、踊り手の舞踊言語の違いが本当に際立ちますね。

f:id:Mmc:20160726015101j:image

なのにまたしても生演奏がぱっとしない……。休憩後からの第2部の演奏の方が粗が目立つのは、みなさんスタミナ不足?

特にひどいのが、ロミオとジュリエットの寝室のパ・ド・ドウ。せっかくフェリが暴走する恋心を踊っているのに、あんな演奏でかわいそう……。

第2部最初のピアノとヴァイオリンも、弾き始めがどうも硬い。ピアノは左利きのひとが弾いてるのかと疑うほど、高音になるほどに確信なさげなタッチだし、ヴァイオリンも余裕なさげ。瀕死の白鳥はそれで心配してたけど、これは弾けてる。全体的にムラがありすぎる劇伴でした。終演後、その憂さは食で晴らしましたが。

f:id:Mmc:20160726015714j:image

楽しみすぎて、開店五分前についてしまった……。食いしん坊にもほどがある

f:id:Mmc:20160726020010j:image

パセリとハムのテリーヌ、とうもろこしのフランにコンソメのジュレと鯵トッピング

f:id:Mmc:20160726015708j:image

メインは黒豚のソーセージ、ベーコン、ポトフ

f:id:Mmc:20160726015707j:image

デザートはこちら

f:id:Mmc:20160726015705j:image

マンゴーとパイナップルのタルトを「マンゴーとバカップルのタルト」と空目……

f:id:Mmc:20160726020117j:image

あ、メインの前にスチームした豚舌のりんごソースも食べたのだった

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20160723

16/07/18 カレーとバレエと回転寿司

[]「バレエの王子さま」@文京シビックホール

某カレーを思わせるタイトルがちょっと……な公演、「バレエの王子さま」最終日。ほぼコンテンポラリーばかり、そして思索的なものとコミカルなものが交互にやってくるのが面白かったです。

まずはオープニングでややコミカルに今日のメンバー紹介。そしてダニール・シムキンとマリア・コチェトコワの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」で会場をゆるぎないテクニックで沸かせたあとに、カリグラフィーで書かれる飾り文字やスーフィーの回転を思わせるエドワード・ワトソンの「預言者」。世界初演だそうですが、パンフレットはなにか間に合わなかったのかタイトルなし。ほかにも上演候補作があったのかなあ。

この作品、途中から、ワトソンのある部分の筋肉がすごいなと思ってそこばっかり目が行っていました。というのは、黒いスパッツだけ穿いて踊っているのですが、ちらりちらりとその中の下着が見えてるのか? と思ったら、それが盛り上がった筋肉に照明が当たっているということに気づいてしまったのです。

男女の違いはありますが、ヤーナ・サレンコのこの写真でいうと、着てるダウン向かって右側下から二段目の左側に見えてる影になってる三角形部分。

Work out before show 😬💪🏻 #ianasalenko #workout #stomach #hard #work #ballerina #abs

Iana Salenkoさん(@iana_salenko)が投稿した写真 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-07-15T16:29:39+00:00">2016 7月 15 9:29午前 PDT</time>


そして後姿はお尻の上の筋肉が動くたびに盛り上がって照明が当たって下着に見えていたというわけ。後者はともかく、前者はふつうそんな盛り上がらないのでは、と思って、ついじーっと見てしまいました。

次の「バレエ101」はバレエを使ったドリフのコントのようなコミカルな作品。甘系美男のウラジーミル・スクリャローフが体操着みたいな恰好で演じるのがかなり笑えます。最後にダンサーが爆発してバラバラになるのですが、コミカルついでにどうせなら自分で手足を拾い集めて去ってほしかった!

次の「ファイヤーブリーザー」はダニエル・カマルゴの美しさと身体能力が暴発寸前、みたいな作品。彼のために振り付けられた作品だそうで、納得の眼福です。

「ワン・オーバーチュア」で王子さまからお姫様のコチェトコワにバトンタッチ。阿修羅男爵みたいに半分だけのチュチュ、二色に塗り分けられたレオタードで、ダンスはかっこいいの一言。お姫様だけど王子様っぽい。

次の「月の光」はエドワード・ワトソンがドビュッシーの名曲で月の満ち欠けのようになにか移り変わる心情を踊っている感じ。欧米で「月」といえば狂気につながるので、そういう表現があるかな・ と思ったけど、そういうところはありませんでしたね。一回、真っ赤なライトに照らされるシーンはあったけど。

第一部最後の「同じ大きさ?」は王子さま三人がコミカルに競い合うかのような振り付け。カマルゴ、レオニード・サラファーノフ、シムキンがストリートっぽい服装でソロの時に得意技を披露、みたいな。

第二部の作品「エチュード」は、東京バレエ団の粒ぞろい感はあるけれど、粒が小さく感じるんですよね。メインをパワフルなダンサーが踊るので、東京バレエ団の人々が「一生、プリンシパルになれない大部屋ダンサー」みたいに見えてきて、残酷で複雑でした。

D

残酷といえば、シムキンのインスタに上げられていたこの動画も残酷〜。どうなってるの?

Last show of the season done here in Tokyo... I did wish Leonid Sarafanov (@sarafan) to break as leg though... (filmed by Maria Kochetkova (@balletrusse), with brief appearances by Vladimir Shklyarov (@vladimir_shklyarov), Edward Watson and Daniel Camargo (@danielcamargoofficial)...) #WellGuysAnyway

Daniil Simkinさん(@daniil)が投稿した動画 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-07-18T13:08:04+00:00">2016 7月 18 6:08午前 PDT</time>

なお、メンバーはiPadで注文する回転寿司に行っている模様。

Princes off work after long rehearsal day

Maria Kochetkovaさん(@balletrusse)が投稿した写真 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-07-14T14:21:51+00:00">2016 7月 14 7:21午前 PDT</time>

🚄🍣🍣🍣🍣🍣

Maria Kochetkovaさん(@balletrusse)が投稿した写真 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-07-17T15:32:34+00:00">2016 7月 17 8:32午前 PDT</time>

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20160718

16/07/07 ある意味、七夕映画

[] 「シチズンフォー スノーデンの暴露」@イメージフォーラム

D

スノーデンの映画見に行ったんですけども、映像である、ということを考慮しても、知ってることが3〜4/5はあって、途中で寝ました……。映像のみで明かされる情報とかちょっと期待してたのだけど、スノーデン事件の記録映画に留まっているような。あとこの映画、ロシアがあちこち迂回して覆面でお金出してたりするのかなあとか、これはスノーデンのファンのための映画なのかなあとか、本筋と違うことを見ながら考えてました。

だって、既知の情報が多くて映画に没入しにくいんだもん。まあ、考えてみれば、原作つき映画をあまり見る気にならないのも、映画体験が確認作業に堕してしまうのがいやだからで、そういう意味でこの映画は「原作つき」みたいなものでした。

最後にロシアで亡命中のスノーデンのところに彼女が移住するのは、見た日に照らし合わせてちょっと七夕っぽかったな。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20160707

16/06/25 いちばん静かなウィリはどこ?

[]英国ロイヤル・バレエ『ジゼル』@東京文化会館

D

サラ・ラムとマックレーでジゼル。サラ・ラムの目の大きい、ムンクの思春期の少女のような顔は、こういう役に合いますね。そして彼女が小顔なせいか、今まで薄々感じていたマックレー、バレエダンサーにしては顔というか頭大きい疑惑が確定。ヒラリオン役よりおでこの幅分だけ大きいような。

サラ・ラムはバレエダンサーとして普通に小顔、だと思うのですが、先週のロミオとジュリエットもサラ・ラムで、その時はムンタギロフとの顔の大きさの差は全然気にならなかったんですよねえ。

実は今回はオシポワ第一希望で出していたのがサラ・ラム祭りになったのですが、ジュリエットも十代の思い詰める役だし、合ってるなあと。そういえば、いつぞやの不思議の国のアリスもカスバートソン目当てだったのに、故障でサラ・ラムになって、でも予想以上によかった覚えが。ご縁があるのかしら。

D

ところでロミオとジュリエットに続いて指揮者が同じだったのですが、いつも演奏が不安な楽団なのに、大きなミスもなく、別の楽団みたいでした。やはり指揮者でずいぶん変わるものですね。

それにしても、ジゼルのウィリのコールドで、一番、足音のしないバレエ団ってどこなんだろう。こないだのロイヤルもけっこうドタドタだったし、東バも……だし。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20160625

16/06/18 くすんだ中世

[]英国ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』@東京文化会館

D

サラ・ラムとワディム・ムンタギロフのペアに、あの衣装(化学染料のない時代らしいくすんだ色に素晴らしい織や刺繍、縫い取り)、練られた舞台美術、いかにもお芝居!的に明るすぎない照明、パリス役に話題の例の彼、娼婦役の特に赤毛のダンサーの素晴らしさを堪能しました!

そしてロイヤルでの吉田都さんとスティーブン・マックレ―のペアでの映像を発見。

D

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20160618