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読闘食闘日記

16/06/11 おうち映画鑑賞

[]『山のトムさん』

山のトムさん(初回限定色) [Blu-ray]山のトムさん ほか一篇 (福音館文庫 物語)

特典映像のひとつ目がすごい。ベンガルともたいまさこが互いの青春時代を答え合わせのように付き合わせ、小劇場が熱気あった時代が語られる。ベンガルの芸名の由来、もたいまさこがまるで菅井きんのように30年前から変わらない&現在の肌の綺麗さにベンガルが驚嘆するところも拾い物。大げさではなく、ある一つの歴史の証言!

しかしこれ、「小林聡美とかわいい猫の今様素敵田舎暮らし」っていうのを求めてこの作品を見る人には、ぜんぜんかすらない気がするのがもったいない〜。

本編は石井桃子原作とか考えないで見た方が楽しめる佳品です。日本版『かもめ食堂』といった趣き。旧クウネルなどナチュラルライフ雑誌読者に向く感じ。日本家屋もこんな風にリノベーションしたら使い勝手いいな、とかそういう。

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ちなみに原作の背景はこんな感じ。井伏鱒二によると、太宰治は石井桃子に惚れていたらしいけど石井桃子の方はぜんぜんその気がなかったのだとか。このヘルシーで強い女性と付き合っていたら、太宰治は死なずに、性格も作風も変わったのではないか、なんて考えることがあります。

[]『同級生』

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中村明日美子先生原作のBLアニメ。劇場公開時に見られずDVD買ったんだけど、これ、大画面で知らない人と同じ空間で見るのは気恥ずかし過ぎるかも。一人でおうちで見てても悶絶しそうになったし。

早期予約特典とかの原作者描き下ろしマンガもついてお得。

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16/05/31 今度こそ、は永久に今度こそ、なのか

[]『ガルム・ウォーズ』吹替版@新宿バルト9

『ガルム・ウォーズ』、見た。見終わった。

うーん、

映像は美しいんですが、

音楽もいい仕事してるんですが、

声優さんもきちんと以上にお仕事されてるんですが、

映像作家としてはおいといて、監督、映画作家としては劣化してないか? 脚本段階での「神」ネタがその扱いとともに粗雑過ぎ。厨2の「ぼくのかんがえた新世界の神」感がきつかったなー。

ユダヤ教の神は、ドルイド=ケルトにはキリスト教になって「父のように愛する神」にかわってから伝わったので、ユダヤ教本来の「妬む神」を持ち出すのはどうかと思うし、それならケルトの神というか信仰対象が何であって、どう消えたのかをリサーチ力と想像力を持って入れ込んでほしかった。

あるいはキリスト教の神が人間を哀れに思って成長体で更新されるようにした=でもそれって独裁者の思考だよね、蜂起しよう、の方向とか。

監督は早稲田大での公開講義

押井は本作について「北欧・ケルト神話や旧約・新約聖書も入ってる。いろんなものの折衷をして、自分の中に神話体系を作っていくこと。古典の教養は非常に大事です」と熱く語った。

とのことですが、聖書と哲学を通り一遍、知っているだけのわたしのようなものにも「雑」と言われるような設定をするとは……。これが老化なのだとしたら、30年来のファンとして、とても哀しい。

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あ、ちなみにグーグル様に上映館を聞いたときに映画ジャンルに出てきたスリラーでも、もちろんなかったです。

絵面的には、ああ、これ見せるためだけに脚本でっち上げたのかなあ、と思ってしまうほど監督お気に入りモチーフによる既視感。

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あと、ナンバー666ということでエデンの園の蛇のつもりなのか、娘道成寺みたいになるところは質量保存の法則どうなってるのか、とか、その変化の必然性は、とか、エヴァの使徒あるいは羽根骨格の増えた巨神兵みたいなものにも、ほんとにこれがやりたかったことなんですかい? という疑問が。

やはり、原作なしの実写押井守映画とわたしは相性が悪いようです。

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16/05/29 初期山田詠美ふう

[]カップ焼きそばの作り方・その3

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16/05/28 神と人と死への示唆

[]『黄金のプラハから来たイエズス会士』ルドヴィーク・アルムブルスター、羽生真名

黄金のプラハから来たイエズス会士

二日かけて読了。

ナチスとソ連により祖国から追われ、様々な偶然により戦後直後の日本に赴任、神父の業務に学生指導、研究者としての論文発表に、復興期の大学運営に学生運動、上智大図書館建設などの困難をくぐり抜けた経験、そして神と人と死の関係などが語られる。

祖国チェコで出版されたものを神父自身の提案で、日本側著者と日本向けに整理し、追加改訂してある。上智大時代、正しいことをはっきり言うので「泣く子も黙るアルムブルスター」と言われた真理追及者らしい。話し言葉・書き言葉ともに日本人よりもエレガントと言われる日本語も読み応えがある。

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16/05/26 シャルリ・エブド事件前の奇跡

[]『最高の花婿』@恵比寿ガーデンシネマ

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上映終了一日前でようやく。笑いをこらえるのが大変だった! 久々にヨーロッパ式悪態文化に浸かる。

娘にはカトリックのフランス白人と結してほしかったフランス白人でカトリックの保守派夫妻の他宗教多人種こき下ろしに、ユダヤ、イスラム、中国人の婿の宗教ジョークに人種差別ジョーク、その滑りっぷりが抱腹絶倒。

移民二世同士の、相手をよく知っているからこその刺さる罵倒が、裏返せば民族を超えた新世代フランス人としての団結に繋がりうる示唆に感心、したのは上映後。見ている最中は声を殺して肩震わせて笑ってた。他のお客さん誰も笑わないのは何故?

カトリックにしても、あーわかるわかる、この内輪〜な雰囲気、いるいる、こういう悪い意味で世間離れしたとこある神父、と、くすぐりポイントだらけ。

末娘が二人の父にエスコートされて教会に入場するところはちょっとだけ涙が出たけど。

この映画をあの嘘臭いお城レストランの隣で見るのはなかなか自虐的な気分でした。

[]カップ焼きそばの作り方・その1

[]カップ焼きそばの作り方・その2

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