今日の大手紙社説
宇宙飛行士の話がちらほら。私はほとんど関心ない。社説に税制改正大綱の話はほとんどなし。まあ、今日なにか出るのだろうか。
⇒首相「マニフェストに沿えず、おわび」 暫定税率「仕組み廃止・水準維持」 : NIKKEI NET(日経ネット)
鳩山由紀夫首相は21日夕、首相官邸で民主党の小沢一郎幹事長に税制改正の方針を伝え、了解を得た。民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)で暫定税率の廃止を盛り込んでいたが、小沢氏は暫定税率を維持して税収を確保すべきだと求めていた。首相は21日夜、首相官邸で記者団に「地球環境、景気の2つの問題を考え、仕組みそのものはいったん廃止するが、税率を維持することにした」と説明した。自動車重量税は国の取り分の半分(約1800億円)を削減する。税収の大幅な落ち込みに対応するため、公約を転換する形となったことは「マニフェストに沿えず、率直におわび申し上げなければならない」と述べた。
日経社説がこの方向転換を好意的に受け止めていたし、実際あのおバカなマニフェスト実現の意味がわからないが、それにしても、この失策というかはもっときちんと批判されていいんじゃないかとは思う。それに結局小沢さんが決めたというあたりも。
日経春秋 春秋(12/22)
道端のたき火を見かけなくなって久しい。環境や健康への配慮から、東京都が原則禁止の条例をつくったのが10年前。人と物がひしめく都会で煙を上げれば、たしかに迷惑だろう。集めた落ち葉は、運び去るのがエチケットとなった。それでもどこかから木が焦げる香りが漂うと、懐かしい冬の記憶がよみがえる。
日経社説 所得制限なき手当は危うい : NIKKEI NET(日経ネット)
そもそも、これだけの大きな制度を始めるには財源の裏付けをともなう制度設計が不可欠だ。にもかかわらず、政権が発足してからの3カ月の間、政府は基本的な考え方を明確にしてこなかった。予算案の決定間際になって所得制限をしないと決めたのはあまりにも場当たり的だ。
現実問題として所得の捕捉はできないのでやるならそうするしかないけど、たぶん、増税とバーターでたいした意味はなくなると思う。
一方、揮発油税の暫定税率について首相は、仕組みはいったん廃止するが税率は維持すると表明し、民主党の重点要望に沿った判断をした。国と地方自治体を合わせて計2兆5000億円の減収を避けるのは、税収の著しい不振を考えると妥当な決定といえるだろう。
これはマニフェストが完全に空文化した好例。
日経社説 派遣労働者の保護に逆行する法改正だ:NIKKEI NET(日経ネット)
派遣を原則禁止にする一方で、派遣で働いていた人が職を失わずにすむ手立てを原案が示していない点は大きな問題だ。
現在、人材派遣会社と契約を結んでいる一般事務などの人たちがすぐに失職する混乱を防ぐため、登録型と製造派遣の禁止については猶予期間を設け、改正法案の公布日から3年以内の施行とすることにした。
しかし、この経過措置の間に景気が回復している保証はなく、派遣契約を終了した人たちがすぐに次の職を見つけられるとは限らない。
まあ、民主党のこの手の政策はどうしようもない。結果を見るまで懲りないだろうし。
ちなみに今年は昨年の看板換えの越冬闘争を例年に戻している⇒(東京)山谷・越冬闘争 - 旗旗
産経社説 【主張】鳩山首相上申書 知らなかったは通らない - MSN産経ニュース
普通に考えれば首相辞任なんでしょうけどね。
鳩山ブーメラン発掘メモと懺悔
ブーメラン発掘
2008.1.21⇒衆議院会議録情報 第169回国会 本会議 第2号
○鳩山由紀夫君 皆さん、民主党の鳩山由紀夫です。
私は、民主党・無所属クラブを代表して、福田総理の施政方針に対して質問いたします。(拍手)
道路特定財源は、道路整備が最優先だった五十四年前の昭和二十九年に創設され、暫定税率は三十四年前の第二次石油ショックへの対応として導入され、そのまま既得権化しています。自民、公明の政府には、この硬直した構造を変えるつもりは全くありません。原油高に苦しむ国民の皆さんの声は、自公政権には届かないのであります。
民主党は、道路特定財源を現地の地方のニーズに合わせて社会保障や教育などにも使えるように一般財源化をして、期限を迎えた暫定税率は廃止します。民主党は、この国会を生活第一・ガソリン国会と位置づけています。
今国会において政府は、道路特定財源の暫定税率維持を初め、国民生活を無視した旧態依然たる法案を幾つも用意しています。
しかし、政府・与党がそのような筋悪法案の成立を期せば、再議決という緊急事態、異常事態を想定した制度に訴えるしかないという事態は、何を意味するんでしょうか。今日の自公政府に政権を担当する能力がないということのあかしではありませんか。
2009.12.3⇒【鳩山ぶら下がり】環境税導入「国民が認めれば…」(3日夕) (3/7ページ) - MSN産経ニュース
「私が申し上げたのは、暫定税率の議論は前から行っていて、暫定税率は廃止すると民主党は選挙でもうたってきた。したがって、暫定税率を廃止して同じ額を平行移動して、環境目的だから許してくれみたいな議論をしても、一方で、本来ならばしなきゃならない増税の議論を行わないで国民の皆さんに認めてくださいと言っても、それは許されない話でしょうということを申し上げています。そのことを、昨日も講演でも申し上げましたし、藤井大臣がたにも申し上げています」
「すなわち、約束した暫定税率はまずは廃止をするということを行わなきゃいけない。時間的にズレるかズレないか。それは増税の議論をしっかりと国民の皆さんに行って、『分かったよ』。国民の皆さんが認めていただければ、あるいは、われわれの結論を出すことができれば、それはそれでいいと思います」
「しかし、それをやっぱり、きちんとした議論を行わないで、そのままずらすような、『平行移動して許してください。財源が足りないからしょうがありません』みたいな議論は、やはり、国民の皆さんには認められないだろう。そう申し上げているんです」
「したがって、やはり新しい税を議論するわけですから、政府税調で行っていただいているわけですから、あまり中に入るつもりはありません。結果として増税になったり、何も変わらなかったりと言うような話は、私はなかなか国民の皆さんが納得されないんじゃないかと思っています」
−−藤井財相にはガソリン税を下げるように話したのか
「これは同じ額、平行移動するような話は無理でしょうということを申し上げました」
脈絡のない大転換
⇒ 2009.12.21⇒【鳩山ぶら下がり】(1)暫定税率維持「率直にお詫びしたい」(21日夜) (1/3ページ) - MSN産経ニュース
「今申し上げましたように、私も、国連、9月に参りましたけれども、この間もコペンハーゲン、行って参りました。この地球環境問題、25%削減を温暖化ガス(で)するという思いのもとで、いろいろと環境の問題を世界で考えていく中で、今ガソリンの価格などは割と低位で安定をしているという状況であります。このような中で、国民の皆さんの思いもだいぶ地球環境に対してやさしいお考えを持ってこられたということもあって、ライフスタイルの変化なども考えて、やはりこういう時期に暫定税率、確かに私ども、党としてはマニフェストでうたったことではありますけれども、そのマニフェストに沿えなかったということに関しては、率直におわびを申し上げなければならないと思いますけれども、現実問題を考えていく中で、まずは地球環境を守ろうではないかという、国民の皆さんのさまざまな意思も大事にさせていただいて、暫定税率を維持したいと決めたところであります」
メモリアル
最後に川内「ガソリン値下げ隊」隊長の掛け声の下、暫定税率廃止でガソリン値下げに向けて「ガンバロー」三唱を行い、街宣を締めくくった。
⇒2009年7月30日 鳩山党首 マニフェスト実現できなかったら引退する
当然のことながら公約が実現できなかったときは、政治家としての責任を取ります。言うまでもありません。
マニフェスト(工程表)⇒http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdf
懺悔
鳩山さん⇒FNNニュース: 鳩山首相、マニフェストの柱の大転換を陳謝 22日にも臨時閣議で税制改正大綱決定へ
3日、鳩山首相は「暫定税率を廃止して、また同じ額を平行移動して、『許してください』と、財源が足りないからしょうがありませんみたいな議論は、やはり国民の皆さんには認められないだろう」と述べ、あくまで暫定税率の廃止を目指していた。
鳩山首相は「マニフェストに沿えなかったということに関しては、率直におわびを申し上げなければならないと思いますけれども」と述べた。
その他のみなさん⇒時事ドットコム:「現実的な選択」「申し訳ない」=閣僚から発言−暫定税率維持
仙谷由人行政刷新担当相は「首相がリーダーシップを発揮して決断したことを多としたい」と支持する考えを表明。
北沢俊美防衛相は「現実的な選択で、ぜひ国民に理解いただきたい」と述べた。
社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は「やむを得ない。今の状況では妥当ではないか」との認識を示した。
また、衆院選マニフェスト(政権公約)に反することに関しては、
菅直人副総理兼国家戦略担当相、長妻昭厚生労働相が「約束を守れなかったことは大変申し訳ない」「国民の皆さま、期待をされていた方には申し訳ない」とそれぞれ陳謝。
中井洽国家公安委員長は「地方の圧倒的な支援があっただけに大変残念。苦渋の判断だろう」と指摘した。(2009/12/22-13:01)