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2016-12-31

ツイッターに書いた小ネタデータ集

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ツイッターに書いた小ネタのデータへのリンクをまとめました。それぞれの日付の時点のデータなので、古くなっているものも多数あります。また、とにかく長いのでお気をつけください。我ながら面白いものがけっこうあるな…と思いますが、自分が興味を持ったことを調べたのですから当然ですね。ツイッターで書いたら随時まとめておきます。

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2016-09-14

現3歳は最強世代なのか

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先週の京成杯オータムハンデを3歳馬のロードクエスト号が優勝しました。ハンデ戦とはいえ、GI・2着馬ということもあって馬齢重量±0kgと決してハンデに恵まれたわけではないですし、強い内容でしたね。これで、3歳馬の古馬重賞優勝は函館スプリントSソルヴェイグ号、キーンランドCブランボヌール号に続き3頭目。春の3歳GIは濃い内容のレースが多かったですし、札幌記念重賞馬とはいえ3歳世代の中では上位とも言いづらいレインボーライン号が3着に健闘したこともあり、現3歳は最強世代だという声が日に日に増しています。感覚としてわからなくもないですが、実際、古馬と対峙した際の数字としてはどうなのでしょうか。過去10年で見てみました。はじめに結論を言うと、「現時点では判断しづらい、秋のGI次第」というものですが、どうぞご覧ください。


まず、9月13日以前の各年について、3歳馬が3歳以上の条件(障碍競走含む)でどのくらい勝っているかを確認しました。例えば今年の3歳世代で勝利数が145/502としているのは、今年ここまでの3歳以上条件502勝中、3歳馬が145勝を挙げていることを示します。1着同着も含めていますが、誤差ということでご了承ください。シェアはレース数に対する3歳馬の勝利比率です。

現年齢勝利シェア重賞成績重賞優勝馬
200613歳117/51322.8%(4.1.1.13)ソリッドプラチナムサチノスイーティーアドマイヤムーンステキシンスケクン
200712歳145/44232.8%(1.4.2.16)クーヴェルチュール
200811歳116/45425.6%(0.1.1.24)
200910歳142/48029.6%(1.4.1.7) グランプリエンゼル
20109歳152/48731.2%(2.1.1.10)アプリコットフィズダッシャーゴーゴー
20118歳123/48525.4%(2.1.1.15)リアルインパクトアヴェンチュラ
20127歳166/51332.4%(3.1.2.19)アイムユアーズエピセアロームレオアクティブ
20136歳126/50125.1%(0.1.1.19)
20145歳139/50127.7%(1.1.1.13)ハープスター
20154歳150/50030.0%(1.1.4.20)アクティブミノル
20163歳145/50228.9%(3.2.1.10)ソルヴェイグブランボヌールロードクエスト


06年のように、重賞では成績がいいのに、条件戦も含めるとかなり落ちる年があるのが面白いですね。今年の3歳馬が3歳以上条件で占める勝ち星の割合は約29%。ここ10年と比べると多くもなく少なくもなく、です。シェア3割超が07年、10年、12年、そして去年。今年は去年を下回っていますが、去年の3歳馬が最強世代と呼ばれた記憶はないです。

インパクトとしては重賞のような高額条件に依るため、重賞成績で見ると、ここまで古馬重賞3勝というのは過去10年と比較しても優秀です。今年は複勝率37.5%と、勝利を挙げつつ、率が高いのが特徴的ですね。下級条件の層が厚いとは言いづらいが、重賞クラスではまずまず、でしょうか。この数字だけで現3歳が最強世代だとは言えないと思います。


高額条件の代表格といえばGI競走。今年の3歳馬は安田記念にも宝塚記念にも出走しなかったのでサンプルがありませんが、昨年までの10年間で3歳馬が古馬GIでどのような成績を挙げたか(年間成績)をまとめました。

現年齢古馬GI成績古馬GI優勝馬
200613歳(2.1.2.23)フサイチパンドラアロンダイト
200712歳(2.1.0.17)アストンマーチャンダイワスカーレット
200811歳(1.1.1.18)リトルアマポーラ
200910歳(0.2.3.18)
20109歳 (3.1.4.22)スノーフェアリーローズキングダムヴィクトワールピサ
20118歳 (2.1.0.16)リアルインパクトオルフェーヴル
20127歳 (2.2.1.12)ジェンティルドンナゴールドシップ
20136歳 (1.2.0.15)メイショウマンボ
20145歳 (0.2.1.15)
20154歳 (0.1.2.15)


3歳馬にとって古馬GIは高い壁なのか、過去10年で3歳の日本調教馬が古馬GIで3勝した例がありません*1。13〜15年は3年間でメイショウマンボ号1頭。4歳以降の成長を全く考慮していない数字ですが、ここ3年の3歳馬の活躍がいまいちなので、内容の濃いレースをしてきた3歳馬に期待がかかっている側面もあるかもしれません。なお、3歳馬の古馬GIでの最多勝は3勝で、直近では02年にシンボリクリスエス号が2勝(天皇賞有馬記念)、ファインモーション号が1勝(エリザベス女王杯)というのがあります。3頭で3勝を挙げた例は、01年にクロフネ号(ジャパンカップダート)、ジャングルポケット号(ジャパンカップ)、マンハッタンカフェ号(有馬記念)が直近。現3歳世代については、古馬GIで2勝できるか、がひとつの指標となりそうですね。3勝だとかなり優秀、4勝なら文句なしです。秋の古馬GI中山大障害を含め8戦あります。


また、過去10年と現3歳の各世代で、収得賞金(本賞金ではありません)上位5頭を並べてみました。長くやればやるほど上位になりやすい数字なので、収得賞金1位だから世代最強、とは必ずしも言えませんが、各世代で強かった馬・現役の場合は現時点で強い馬をあぶり出しやすくはあると思います。

生年現年齢収得賞金1位収得賞金2位収得賞金3位収得賞金4位収得賞金5位
200313歳アドマイヤムーン キンシャサノキセキメイショウサムソンマツリダゴッホ スーパーホーネット
200412歳ウオッカ ドリームジャーニーダイワスカーレットスクリーンヒーローローレルゲレイロ
200511歳エスポワールシチースマートファルコンアーネストリー オウケンブルースリシルポート
200610歳ブエナビスタ トランセンド ワンダーアキュートトーセンジョーダンセイクリムズン
20079歳 ニホンピロアワーズヴィクトワールピサエイシンフラッシュカレンチャン ドリームバレンチノ
20088歳 オルフェーヴル ロードカナロア グランプリボス リアルインパクト ウインバリアシオン
20097歳 ジェンティルドンナゴールドシップ ジャスタウェイ ホッコータルマエ ストレイトガール
20106歳 コパノリッキー ラブリーデイ エピファネイア ラストインパクト ロゴタイプ
20115歳 モーリス ショウナンパンドラゴールドアクター エイシンヒカリ ヌーヴォレコルト
20124歳 ドゥラメンテ リアルスティール キタサンブラック ミッキークイーン ノンコノユメ
20133歳 マカヒキ メジャーエンブレムシンハライト ラニ ディーマジェスティ


以上3つの比較から総合すると、ここ10年程度の中では、なおかつ先日顕彰馬となったジェンティルドンナ号、屈指の個性派のゴールドシップ号、世界ナンバーワンに輝いたジャスタウェイ号、GI・10勝の金字塔を打ち立てたホッコータルマエ号などを擁し、条件馬を含め3歳時から多くの活躍が見られた09年生まれの世代が最強世代になるのかなと推定されます。この世代は3歳でジャパンカップジェンティルドンナ号)、有馬記念ゴールドシップ号)を優勝していることから、現3歳が最強世代かどうかはこの2レースでどこまでやれるかで判断するのが妥当かと思われます。ただ、4〜6歳の賞金上位馬を見ると、モーリス号やエイシンヒカリ号は2400mや2500mを使わないでしょうし、古馬大将格となるはずだったドゥラメンテ号が抹消、昨年大活躍のラブリーデイ号は使い詰めの影響が出ている感、そうなるとJC有馬記念の壁となり得るのはゴールドアクター号とキタサンブラック号くらいになるのでしょうか。確かにこうなると両レースを3歳馬が持っていっても不思議はない…かも…。


ちなみに最強世代との誉れ高い1995年生まれ世代(スペシャルウィーク号、グラスワンダー号、エルコンドルパサー号など)は9月13日までの3歳以上条件成績が111/432、シェア25.7%、重賞(0.0.3.3)。古馬GI成績は(3.0.1.12)(エルコンドルパサー号、マイネルラヴ号、グラスワンダー号が優勝)でした。秋口までの3歳以上条件成績が無残なものですが、やはりGI競走での活躍が世代間比較の最重要要素なのかもしれません。

*1スノーフェアリー号は外国馬

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2016-04-15

騎手の調子・厩舎の調子(160416中山グランドジャンプ)

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馬名障害騎手障害14年障碍成績15・16年障碍成績調教師障害14年障碍成績15・16年障碍成績騎手調教師コンビ成績
ウォンテッド(0.0.0.1)高田潤(1.5.1.5)(6.7.4.17)(16.9.11.24)松田国英(0.1.0.2)(2.2.1.11)(4.3.7.10)(6.5.9.15)
オジュウチョウサン(0.0.0.1)石神深一(0.0.0.7)(4.7.8.55)(6.4.12.70)和田正一郎(0.0.0.1)(0.1.0.9)(3.3.1.12)(1.1.0.14)
サナシオン(0.0.1.0)西谷誠(4.0.2.17)(10.9.5.33)(12.4.10.42)松永幹夫(1.0.1.1)(6.1.0.6)(7.0.2.7)(10.1.2.18)
ダンツメガヒット小坂忠士(0.3.1.8)(2.4.5.29)(7.9.9.62)山内研二(0.0.0.2)(0.1.1.5)(1.3.5.11)(3.6.9.24)
ティリアンパープル(0.0.0.2)山本康志(1.1.3.14)(1.8.4.59)(8.8.9.72)金成貴史(0.0.0.2)(1.0.1.8)(2.2.2.15)(0.1.1.5)
ビコーピリラニ(0.0.0.1)田村太雅(0.0.0.2)(0.2.2.50)(0.2.0.43)田所英孝(0.0.0.2)(0.0.0.3)(4.2.2.16)(0.1.0.9)
ブライトボーイ草野太郎(0.0.0.2)(1.1.5.45)(5.12.7.82)尾形充弘(1.1.1.3)(1.2.1.13)(2.2.1.2)(2.1.1.8)
マイネルフィエスタ植野貴也(0.0.0.8)(9.8.2.39)(9.8.10.55)中村均(2.0.1.2)(4.3.2.8)(4.3.1.12)(2.2.1.5)
メイショウアラワシ森一馬(0.0.0.2)(3.3.2.18)(8.4.4.46)安達昭夫(2.2.1.9)(3.2.1.15)(2.2.1.11)
ワンダフルワールド平沢健治(0.1.1.7)(3.1.3.32)(10.9.7.51)高橋義忠(0.0.2.2)(1.2.2.6)(5.1.1.8)(1.0.0.1)

※14年125レース、15・16年163レース。調教師騎手コンビ成績は障碍競走通算。

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2016-04-11 2016ワールドオールスタージョッキーズ変更まとめ このエントリーを含むブックマーク

ワールドオールスタージョッキーズ、WASJが今年も札幌で開催されることになり、その内容が日曜に発表されています。若干変更があるようですので変更点についてまとめます。JRA騎手の出場規定は昨年と同じ。優先順最上位が今年の東京優駿優勝騎手、それ以外で東西同数です。2015年度MVJの戸崎騎手は出場が内定しました。

1. 騎乗騎手

昨年は外国騎手5名、地方2名(うち1名はホッカイドウ所属)でしたが、今年は外国騎手6名、地方1名です。ホッカイドウ競馬優遇は1年で終わりました。

2. 外国騎手所属国

昨年は「アメリカヨーロッパ、オセアニアおよびアジア地区のなかから」5名でしたが、今年は計6名とだけ記載されています。これにより、アフリカや南米の騎手が来る可能性が出てきました。

3. 出走馬・騎乗馬決定場所

昨年は美浦でしたが今年は栗東です。単純に持ち回りなのかも。

4. 特別出走奨励金

各レース、6着以下の馬の馬主に対する特別出走奨励金が5〜9万円増額されました。

5. 出走奨励金

各レース、6着以下の馬の馬主に対する出走奨励金が10〜19万円増額されました。

6. 特別出走手当

第2戦(準OP)の馬主に対する特別出走手当が7,000円、それ以外の3戦の特別出走手当が27,000円増額されました。

7. 着順ポイント

従来1着20点、2着15点、以下13点、11点、10点、6点、5点、4点、3点、2点、11着以下1点でしたが、今年度は30点、20点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、10着以下1点です。また、出走取消等の、騎手の責任によらず騎乗できない場合も5点から6点に変更。

8. 騎手表彰

ポイント総合1位の騎手に賞金3,000,000円とトロフィーが与えられることは昨年と同じですが、今年はトロフィーに(300,000円)と注釈がついています。また、JRA騎手7名と海外+地方騎手7名のチーム対抗戦でも、昨年は優勝チームに与えられるのは「賞品」としか書かれていませんでしたが、今年は「賞品(1名あたり200,000円)」と明記されています。ポイント総合1位でチーム対抗戦でも勝利すると、騎乗手当(レースごとに500,000円)やレースの賞金以外に3,500,000円ゲットということでしょうか。

ファンとしてシリーズを見る中で一番大きな変更が着順によるポイントですね。WSJS時代からこの着順ポイントは長らく変わっていませんでしたが、今回1着の重みが増しており、以前吉原騎手であった「シリーズ2勝で優勝せず」という例はほぼなくなりそうです。シリーズ2勝でも他がダメだと2着4回の騎手に抜かれるという可能性はありますが、従来に比べると可能性が減ったことは間違いないでしょう。

出走に関する手当の増額は少額であるものの、出走馬確保のための馬主に対するアピールとしては良いことであるように思います。


上記は単純に昨年の規定と今年の規定を比較して変更点を抽出しただけなので、詳細は以下をご参照ください。

2015年版:2015ワールドオールスタージョッキーズについて(PDF)
2016年版:2016ワールドオールスタージョッキーズについて(PDF)

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2016-01-20

デムーロ騎手、ダートで覚醒した説

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M.デムーロ騎手ルメール騎手JRA騎手になって10ヶ月以上が経過しました。両騎手とも昨年は途中からの参戦ながらJRAリーディングで上位に食い込んでおり、1年通して参加できる今年は、外国出身騎手初のJRAリーディングの可能性も十分です。


ところで昨年の初夏の頃、こんなイメージがあったように思います。

ダートルメールは信頼できるが、ダートデムーロは信頼できない」

実際、ノンコノユメ号でユニコーンSを優勝するだけでなく、短期免許時代にもジャパンカップダートを2勝するなど、ダートの高額条件でも実績のあったルメール騎手に対して、デムーロ騎手ダート重賞の優勝経験なし、JRA騎手となってからもナムラビクター号でダート重賞を勝ち切れないなど、いまいちのレースが多かったように思います。

しかし今はどうでしょう。昨年暮れのチャンピオンズCで大穴のサンビスタ号を優勝させ、先週も雅Sで人気のサージェントバッジ号を優勝させるなど、人気馬騎乗が多いといっても、きっちり勝たせることが多くなった印象があります。今の時期は番組編成上ダートのレースが多いとはいえ、先週の7勝のうち6勝までがダートのレース。信頼できないとはとても言えないように思います。

このあたりが数字に表れていないか、見てみました。比較の意味も含め、ルメール騎手についても同じような切り口で見ています。まずはその比較対象、ルメール騎手から。JRA騎手免許取得前(短期免許時代)、免許取得後の芝・ダートの成績を並べてみます。

騎手:ルメール
  集計期間:2002.12. 7 〜 2014.11.24
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馬場状態  着別度数                            勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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芝        135- 122- 101- 109-  98- 486/1051   12.8%  24.5%  34.1%     94     78
ダート    110- 109-  95-  81-  80- 438/ 913   12.0%  24.0%  34.4%     63     84
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  集計期間:2015. 4. 4 〜 2016. 1.17
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馬場状態  着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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芝        77- 66- 43- 39- 25-133/383   20.1%  37.3%  48.6%     80     82
ダート    43- 35- 34- 24- 12- 91/239   18.0%  32.6%  46.9%     74     88
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おお…免許取得後の成績が抜群ですね。短期免許時代をはるかに上回る好成績です。確かに短期免許の頃はムラがあったように思いましたが、現在は本当に安定していますね。と、今回着目するのはそこではありません。芝とダートの成績、勝率連対率・複勝率の差です。両者の差がほとんどないことがよくわかります。特に短期免許時代のほぼイコールという数字は美しい。対して、デムーロ騎手は以下です。

騎手:M.デム
  集計期間:1999.12. 4 〜 2014. 3.30
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馬場状態  着別度数                            勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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芝        200- 137- 110- 100-  82- 544/1173   17.1%  28.7%  38.1%    106     88
ダート    154- 159- 122- 121- 106- 543/1205   12.8%  26.0%  36.1%     81     81
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  集計期間:2015. 3. 1 〜 2016. 1.17
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馬場状態  着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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芝        82- 64- 30- 40- 28-148/392   20.9%  37.2%  44.9%    110     88
ダート    46- 33- 35- 22- 24-136/296   15.5%  26.7%  38.5%     97     74
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…あれ、短期免許時代のダートはそこまで悪くないですね。思ったほどの差がないです。ただ、ダート勝率は芝に比べ4ポイント以上低く、このあたりが印象を悪くしている要因かもしれません。騎手免許取得後ははっきり芝>ダートの傾向が出ています。ダートの成績も短期免許時代と比べると遜色なく、他の騎手との比較では十分優秀なのですが、芝での活躍に比べると…ですね。ルメール騎手の数値と比べても見劣りします。

ただ、最近デムーロ騎手ダートの活躍が目立つということは、もう少し短いスパンで見れば傾向が出てくるはず、という観点で、免許取得後の月別成績を見てみました。まずルメール騎手

騎手:ルメール
  集計期間:2015. 4. 4 〜 2016. 1.17
  限定条件:芝のみ
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年・年月    着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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2015年4月   7-  4-  5-  3-  4- 11/ 34   20.6%  32.4%  47.1%     90     93
2015年5月   7-  5-  5-  5-  2- 20/ 44   15.9%  27.3%  38.6%     55     63
2015年6月   4-  4-  4-  2-  3- 11/ 28   14.3%  28.6%  42.9%     72     61
2015年7月   9-  8-  3-  3-  3- 18/ 44   20.5%  38.6%  45.5%     90    101
2015年8月   5-  5-  7-  7-  4- 14/ 42   11.9%  23.8%  40.5%     43     68
2015年9月   9-  5-  2-  5-  1- 14/ 36   25.0%  38.9%  44.4%    118     90
2015年10月  13- 10-  6-  4-  3- 12/ 48   27.1%  47.9%  60.4%    132     96
2015年11月  10- 13-  5-  7-  1- 13/ 49   20.4%  46.9%  57.1%     68     83
2015年12月   8-  6-  4-  1-  1- 13/ 33   24.2%  42.4%  54.5%     60     73
2016年1月   5-  6-  2-  2-  3-  7/ 25   20.0%  44.0%  52.0%     66     88
--------------------------------------------------------------------------

  集計期間:2015. 4. 4 〜 2016. 1.17
  限定条件:ダートのみ
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年・年月    着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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2015年4月   2-  2-  2-  1-  0-  7/ 14   14.3%  28.6%  42.9%     82     90
2015年5月   9-  4-  4-  4-  1- 13/ 35   25.7%  37.1%  48.6%    107     98
2015年6月   4-  2-  8-  2-  1- 10/ 27   14.8%  22.2%  51.9%     90     87
2015年7月   5-  4-  2-  0-  5-  9/ 25   20.0%  36.0%  44.0%     73     73
2015年8月   7-  6-  2-  2-  1-  7/ 25   28.0%  52.0%  60.0%     84     86
2015年9月   5-  1-  1-  2-  0-  7/ 16   31.3%  37.5%  43.8%    104    121
2015年10月   1-  4-  4-  3-  1- 14/ 27    3.7%  18.5%  33.3%      7     49
2015年11月   4-  3-  3-  6-  0- 11/ 27   14.8%  25.9%  37.0%     61     86
2015年12月   3-  4-  3-  1-  2-  6/ 19   15.8%  36.8%  52.6%     92     91
2016年1月   3-  5-  5-  3-  1-  7/ 24   12.5%  33.3%  54.2%     51    112
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10月のダートが悪い意味で目立つ程度で、月を問わず、そして芝・ダ問わず、安定した成績を残しているのがわかります。続いてデムーロ騎手

騎手:M.デム
  集計期間:2015. 3. 1 〜 2016. 1.17
  限定条件:芝のみ
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年・年月    着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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2015年3月  10-  5-  1- 10-  1- 12/ 39   25.6%  38.5%  41.0%    111     69
2015年4月   5-  5-  3-  4-  0-  5/ 22   22.7%  45.5%  59.1%     88    127
2015年5月   4-  5-  2-  5-  1-  8/ 25   16.0%  36.0%  44.0%     73     74
2015年6月   8-  5-  1-  3-  3- 16/ 36   22.2%  36.1%  38.9%    128     71
2015年7月   7-  5-  2-  2-  4- 20/ 40   17.5%  30.0%  35.0%    167    115
2015年8月  12-  9-  6-  3-  1- 20/ 51   23.5%  41.2%  52.9%     75     79
2015年9月  13-  7-  3-  2-  3- 16/ 44   29.5%  45.5%  52.3%    130     99
2015年10月  10-  9-  2-  7-  2- 19/ 49   20.4%  38.8%  42.9%    137     91
2015年11月   3-  5-  5-  2-  7-  9/ 31    9.7%  25.8%  41.9%    102    105
2015年12月   8-  4-  1-  1-  4- 14/ 32   25.0%  37.5%  40.6%    130     73
2016年1月   2-  5-  4-  1-  2-  9/ 23    8.7%  30.4%  47.8%     16     73
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  集計期間:2015. 3. 1 〜 2016. 1.17
  限定条件:ダートのみ
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年・年月    着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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2015年3月   4-  7-  3-  5-  3- 21/ 43    9.3%  25.6%  32.6%     23     62
2015年4月   1-  1-  5-  4-  1- 13/ 25    4.0%   8.0%  28.0%      8     45
2015年5月   1-  3-  0-  2-  1- 11/ 18    5.6%  22.2%  22.2%     20     55
2015年6月   3-  4-  7-  1-  5- 10/ 30   10.0%  23.3%  46.7%    102    103
2015年7月   7-  1-  3-  1-  1- 14/ 27   25.9%  29.6%  40.7%    177     87
2015年8月   3-  3-  3-  0-  3- 10/ 22   13.6%  27.3%  40.9%     64     70
2015年9月   2-  5-  4-  3-  1- 13/ 28    7.1%  25.0%  39.3%     22     57
2015年10月   8-  3-  4-  1-  5- 15/ 36   22.2%  30.6%  41.7%    108     82
2015年11月   3-  2-  1-  1-  0-  6/ 13   23.1%  38.5%  46.2%    140     80
2015年12月   6-  3-  3-  1-  3- 12/ 28   21.4%  32.1%  42.9%    302    106
2016年1月   8-  1-  2-  3-  1- 11/ 26   30.8%  34.6%  42.3%    125     65
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芝は最近やや勝ち切れないところがあるものの、複勝率は安定しています。対してダートは、3〜5月頃はけっこうひどい成績でしたが、徐々に成績を挙げており、秋以降覚醒したと言えそうな状況。今月はダート勝率30%、単純に番組が多いから勝っている、と片付けられない成績です。最近ダートでも悪くないというのは印象だけではないようですね。以下のように、デムーロ騎手の免許取得から9月末までの成績と、10月から現在までの成績とを分けて比べてみても、ダートの成績が上がっているのが一目瞭然。

騎手:M.デム
  集計期間:2015. 3. 1 〜 2015. 9.27
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馬場状態  着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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芝        59- 41- 18- 29- 13- 97/257   23.0%  38.9%  45.9%    112     89
ダート    21- 24- 25- 16- 15- 92/193   10.9%  23.3%  36.3%     59     69
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                                    ↓

  集計期間:2015.10. 3 〜 2016. 1.17
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馬場状態  着別度数                     勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
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芝        23- 23- 12- 11- 15- 51/135   17.0%  34.1%  43.0%    106     87
ダート    25-  9- 10-  6-  9- 44/103   24.3%  33.0%  42.7%    169     84
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ここ3ヶ月ちょっとの間は、むしろダートの成績がいいです。7ヶ月で21勝だったのが3ヶ月半で25勝…騎乗数は概ね同じペースなので、勝率が倍以上に跳ね上がっています。まさかここまでとは。この数字を額面通り受け取るなら、やはりダートで覚醒したと言っていいのではないでしょうか?


デムーロ騎手の場合、先日まで重賞で1ヶ月間馬券になり続けたような高額条件での強さ、あと先週7勝したような爆発力が魅力ですが、ややムラっ気、ダートが芝ほどではない、というところがウィークポイントであるように思います。それが、この成績に見られるように本当にダートで覚醒したのであれば、弱点のほとんどない騎手になったのではないでしょうか。

昨年のリーディングでのデムーロ騎手ルメール騎手は、ルメール騎手に1ヶ月のハンデがありながらも6勝差と、スタートラインが一緒ならルメール騎手が上だったかも?と思わせる成績でしたが、この調子が維持できるなら今年もデムーロ騎手の方がわずかに上を行くのかもしれないですね。

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