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鉄道関係の時事ネタを紹介するブログです。趣味の外縁部に転がっている、生活には役に立たない情報を中心に語ります。廃線、未成線、LRT、鉄道史、遊覧鉄道、鉄道マニア、鉄道本書評、海外の鉄道、マンガ、アニメ...etc。 「鉄道未成線を歩くvol.8 東京の新線構想2030」など同人誌を書泉グランデで販売中。

2008-11-10

[][]オタク第2世代が生き延びてきた80年代後半の「アニメ冬の時代」

 俺は松谷さんのような第二世代の論客が台頭してきて、社会学的なアプローチからオタク問題について書き始めるのを待っていました。先にも言ったように第一世代は当事者性が強く、それがゆえのメリットデメリット諸刃の剣になってしまうところがあります。つまり自分の体験を特権化するあまり、客観性が保ちにくいということですね。

第二世代から見た「オタク問題史」: たけくまメモ

 オタク第1世代である竹熊健太郎による言葉

 これまでオタク論と言えば、竹熊大塚英志岡田斗司夫宮台真司などオタク第1世代(1960年前後生まれ)によって紡がれることが多かった。ただ、彼らは70年代後半、"オタク状況"が成立した現場に立ち会ってきたこともあって、それゆえに発言の中に好むと好まざると自分の見てきた視点からのバイアスがかかってしまう。で、その下の世代によって歴史をまとめていくことが大事なんだ、という文章だと理解した。

 僕は1972年生まれなんでオタク第2世代(1970年前後生まれ)に分類される。

 この世代、ガンダムあたりからエヴァに至るまでオタク文化を支えてきた核となる層なのだけど、どうもあまり語られることが少なかった。

 ヤマトガンダムムーブメントにはきっちり引っかかっているし、名作劇場藤子アニメタツノコ系・魔法少女物、戦隊物など第二次アニメブームの諸作品を基礎教養として幼少期から体験してきた世代でもある。ファミコンの出現にも立ち会っているし、コミケの巨大化、二次創作の一般化、やおい系の拡充.....の担い手でもあった。

 また、テレビアニメというものが家庭で当たり前になって、小学生アニメを見るのに誰も咎めない時代に育っている。中学生になると大方の子供アニメから卒業しているんだけど、80年代には中高生向けのアニメ雑誌マンガ青年誌というものも既に存在していた。コドモからオタクへとステップアップしていくことも容易になっていた。それゆえオタク第1世代のような自負は不要であった。

 もちろん、そこには、同級生たちや親たちの冷たい視線があったりする。当時、アニメというのはやっぱり小学生卒業すべき"こども向け作品"であるという考えからは抜けきれなかった(たぶん今も)。周囲から「まだアニメなんか見ているのかよ」と、からかいや小バカにしたような言葉が発せされるたびに、過剰に反応してきた連中も少なくない。「アニメ好きだから(今だとオタクだから)差別されるんだ」と思いこんでしまう。そんな葛藤があったりもしたんだろうけど、それはまた別の機会に。

年代分類世代
1945〜1954プレおたく世代マンガ世代 団塊の世代
1955〜1964おたく第一世代テレビアニメ世代 新人類世代
1965〜1974おたく第二世代ゲーム世代
1975〜1984おたく第三世代ネット世代

竹熊氏作成の表を引用。第2世代がゲーム世代と言われるのは違和感あったりするがまあそれはそれ。元の表にあわせて「おたく」としたが、本文では「オタク」と表記する


オタク文化断絶の危機にあった80年代末の「アニメ冬の時代」

 さて、オタク第2世代が、ただのコドモからオタクへとシフトしていったのは、ガンダムブームが席巻した80年代である。

 ただ、実際、上で書いたように、アニメ好きのコアな連中がみんな"オタク"(当時はそんな言葉は知られていないけど)になったのかというと、そういう訳でもない。実は、80年代半ばぐらいから、オタク趣味の中核とも言えるテレビアニメが「冬の時代」に突入し、アニメブームが急速に萎んでいく。それ以前からオタク的活動をしていた連中は、そんな端境期に直面している。

 境目は1984年か。この年、「風の谷のナウシカ」・「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」・「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」と劇場三作が大絶賛を得ているのだが、その一方で、春期のテレビアニメの放映本数は45本から35本に減っている。

 続く1985年アニメメディアミックスに積極的だった角川書店が「月刊ニュータイプ」を創刊。同じ月、80年代初頭のアニメブームの牽引役だった「機動戦士ガンダム」の次作「機動戦士Ζガンダム」の放映が開始。アニメ誌各誌とも大々的に特集し、あのブームよ再び……と期待していた。のだが、当時の中高生から絶大な人気を集められたわけではない。もちろん雑誌を買うようなコアな層はメカキャラを追いかけてはいるのだが、先のブームを支えた一般層からの幅広い支持を得ることはできなかった。

 1986年以降、またもや期待を集めていた「機動戦士ΖΖガンダム」は、こども向けに路線変更したのが受け入れられず、迷走したまま終了。翌1987年の「機甲戦記ドラグナー」でこの路線も終焉を迎える。

 大きなおにいさんが愛した「うる星やつら」、びえろ魔法少女物の「パステルユーミ」も1986年に相次いで終了している。

 アニメ雑誌の休廃刊も続いた。1986年に「マイアニメ」、1987年に「アニメック」と「ジ・アニメ」。古参の「アニメージュ」も迷走し始めて、いつしかジブリアニメ宣伝媒体と化していた。

 その宮崎駿も「天空の城ラピュタ」(1986)の成績が伸び悩む。映画会社からは「もうダメなんじゃないの」と言われるようになり、次の「となりのトトロ」(1988)は「火垂るの墓」との併映。春休みが終わった後という中途半端な時期に公開され、その時点ではまだ大衆的な認知を受けたわけではない。押井守も「天使のたまご」(1986)の後、その作風が受け入れられずに、3年ほど業界から干される形になる。大友克洋の「アキラ」(1988)はオタク層とは別な人たちをターゲットにしていた。富野が満を持して出してきた「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988)も、旧作テレビを再編集した三部作ほどの注目を集めるに至らなかった。

 こうして、この時期、アニメブームの牽引役だったオタク第1世代の残党、そしてまだ中学高校生だったオタク第2世代がこの世界から離れていく。そしてブームは下降線を辿っていく。そんな80年代後半は、「アニメ冬の時代」とも言える状況になっていった。実際、当時の「アニメージュ」誌を繰ってみると、人気作品がない中で何をプッシュしていけばいいのか分からなくなって迷走している状況がよく理解できる。


1990年頃から再び潮目が変わってくる

 もちろん、そんな時期でも、それなりに人気を集めた作品はある。たとえば、

などなど。

 ただ、これらの作品。当時、後にオタク第2世代と分類される中学大学生たちから絶大な支持を受けたわけではない。オタクたちの趣向の細分化が進み、爆発的なヒット作が生まれなくなった。小さいときに体験してきたヤマトガンダムのようなブームは期待できなくなった。

 あと、このリストからは意図的に無視したのだが、「アニメ冬の時代」、実際に普通中高生に一番受け入れられていたのはジャンプ系のアニメであろう。「北斗の拳」や「シティーハンター」、「オレンジロード」などなど。後はサンデーの「タッチ」とか。ただ、一般層にも受け入れられた作品だと、マニアは盛り上がりにくい。アニメ誌としても、他社のマンガ原作アニメをなかなかプッシュしづらい。特にジャンプ系のキャラを大々的に使うことはいろいろ難しかったと聞いている。

 やがて、テレビアニメのメインターゲットであるコドモたちの数が減少→テレビゲームの普及→視聴率の低下という状況が深刻になってくる。

 1989年になると、フジテレビ日本テレビ視聴率の取れなくなったゴールデンタイムアニメ番組の本数を削りだし、夕方時間帯に新しいアニメ放送枠を設けた。予算も大幅に削ったのか、作画も何もかもがイマイチ。この年、一時的に放映本数は増えるが、80年代初頭に目が肥えてしまったオタクたちの目に止まる作品は少なかった。

 そんな中、1990年NHKで「ふしぎの海のナディア」の放映が始まる。あのガイナックスNHKで冒険活劇物を始める……という報を聞いて、オタク第2世代たちはどよめきだした。実際には、例の「南の島編」あたりで作画は崩壊し、物語も迷走し始めていたのだし、全体的に見ると"名作"とは言い難かった。でも、庵野秀明スタッフは、最終回までどこか突き抜けてくれるような姿勢を見せ続けてくれた。長らく冬の時代を過ごしてきたオタクとしても、久しぶりに、みんなで楽しめる作品を見させてもらったという気分になれた。

 そして、1992年。「美少女戦士セーラームーン」の放映開始。この年の夏、コミケの会場ではこの作品の話題で持ちきりだった。「大きなおにいさん」たちは少女向けアニメの中に久しぶりの鉱脈を見つけたようで大絶賛していた。この時期からテレビ東京系のアニメを中心に、意欲的な作品が多数、出現する。

 そこらの勢いが、1995年の「新世紀エヴァンゲリオン」へと繋がっていく。「ガンダム」あたりで去っていた連中が、"オタク"としての自意識を持ちつつ、再びマーケットに帰ってきた。


自分語りを基本にしたオタク論に感じる限界

 さて、こうして1985〜1990年頃、いわゆる「アニメ冬の時代」のアニメ事情を語ってみた。僕自身、宮崎駿押井守名作劇場藤子アニメ……とアニメ界の主流から外れた作品を好んでいたので、オタク第2世代のメインストリームにいたわけではない。ただ、アニメ誌を見て、隣で観察していた限り、以上のような認識を持つに至った。

 この間、

と、「冬の時代」には、オタク文化の転換点となる様々な現象が起きているのだが、どうもそこらはスルーされてしまいがちだ。オタク論を積極的に語るオタク第1世代、第2世代で、この時期、現役で活動をしていた人は決して多くないからだろう。

 冒頭の記事で、竹熊は、

 第一世代は体験を特権的に持っているがゆえに、つい「自分たちこそ本当のオタクである」と考えがちです。だからこそ、新しい世代が台頭してきて自分たちの体験や感覚が「古い」ことを自覚せざるをえなくなったとき、「オタクはすでに死んでいる」などと口走ってしまうのです。

 別にあれはオタクが死んだのではなく、第一世代が歳をとって時代の変化について行けなくなっただけの話ではないでしょうか。

としている。これは先人として尊敬すべきスタンスだと思う。

 唐沢俊一岡田大塚竹熊たち第1世代の自己体験をベースとしたオタク論は非常に魅力的なのは確かである。「なんでオレはここ(オタク界)にいるんだろう」と迷える子羊たちに一つの指針、そして友人同士で語り合えるネタを提供してくれた。

 だが、彼らの語る歴史観には、個人的な体験から全体像を語ろうとするがゆえに、自分たちの経験していない要素(たとえば「アニメ冬の時代」)については黙殺されている。竹熊は「第一世代が歳をとって時代の変化について行けなくなっただけの話」とするが、ついていけなくなったのは20年以上も前の話じゃないか。別にオタク趣味最前線で活躍していなくても、"オタク"について語ることは可能だ。ただ、自分語りを基本にしている限り、「あんたら、本当は分かっていない」と現役から批判されるのは当然とも言える。

 オタク第1世代とオタク第3世代とのギャップを埋めるためにも、竹熊の指摘するように、複数の資料や証言元にあたりながら「オタク史」(その核である「アニメ史」)を構築していくという地道な作業が必要なんだろう。

 でも、特定の史観から脱しながら、全体像を語れる人ってなかなかいないんだよね。ことアニメ史に関しては、「冬の時代」に、「アニメージュ」、「ニュータイプ」で活躍してきた小黒祐一郎なんかが適任だと思うんだけどどうなんだろう。彼が「アニメスタイル」の「アニメ様の七転八倒」「第66回 TVマンガが「アニメ」になった時」と続く連載で語っていたアニメ史、そして宮崎駿論って、いろんな意味で興味深かったんだけどなあ。カネにはならないと思うけど、一度、チャレンジしてくれないかな。

 と、海外に渡航した2000年以降、すっかりオタク産業から縁遠くなって、「ハチクロ」と「のだめ」ぐらいしか見ていないと言ったら、第3世代女の子から「もうオタクじゃないですよ」と烙印を押された自分が語る言葉ではないのかもしれないけど、それはまた別の話。

<参考>

id:kanose氏「ヤマトやガンダムによってアニメは大人のものになったのではなくて、小学生向けが限度だったのを中高生までをターゲットにできるようになった - ARTIFACT@ハテナ系

エヴァ前夜はアニメ史的空白だったか?

あきあき 2008/11/13 11:33 1971年生まれのものです。
ゲーム世代と言うのは面白いと思いました。

で、同年代だと思うのですけれど、タッチ、銀河鉄道999、めぞん一刻、あたりは当時視聴率20%前後だったと思います。
まだTVが一世帯に一台の時代で、家族で見ていました。
カラオケに行っても、その辺りの主題歌をよく歌ってました。
そられは家族で見ていたりで、オタク(定義が良くわかりませんがマニアと同意?マニアより狭い視野しかない人たちのこと?)向けだったのかは分かりませんけれど。

話変わって、うちの親は65歳なんですが、最近までずっと犬夜叉とコナンを見てましたよ。
そういう大衆アニメだと、オタクといわれる層は盛り上がらないものなんでしょうか。

ただ、近所のQBハウスの子供コーナーで、ナディアがずっと流れていて、いついっても散髪待ちの小学生が熱心に見ています。自分が大学時代に見ていたものを、子供が見ていると、なんだか不思議な感じです。

ひふみーひふみー 2008/11/13 17:33 62年生まれの第1世代です。
「アニメ冬の時代」ですか・・・
なつかしい言葉ですねー、ジ・アニメ等の“第1期ブーム”の雑誌が
次々と休刊していったあの頃、そんな言葉をよく耳にしたものでした。
アニメの放映自体がなくなったわけでは無いけれども
濃くてマニアックな視点で楽しむ「アニメファン」向けの作品が
減ってしまった、という感じですね。

反面、ジャンプ等のマンガとそのメディア展開は盛んでしたし
コミケットでの同人活動、特にこの時代はキャプテン翼やトルーパーなど
今で言う“腐女子”ジャンルが大きく勃興してきた時期だと
記憶しております。
そして、現在では非常に大きな領域を占める「ゲーム」ジャンルの登場・・・

個人的には確かに、90年代に入って「ナディア」やOVA「天地無用」など、
アニメファン達のツボを突きつつもマニアック過ぎない作品が
現れてきて、「なんだか最近またアニメ面白いな〜」と感じたのは事実です。

「提供される濃い作品をただ享受する」事ができずに、ジャンプ等の
一般作をマニアックに楽しむ行為、本編から離れた同人誌という「享楽空間」、
あるいはゲームという「参加する遊び」・・・
岡田氏が「すでに死んでいる」という、“第1世代”的な『オタク』スタイルと異なる
現在のヲタクの在り方への、重要なターニングポイントが
この「第2世代」たる“冬の時代”の中でいくつも進行していたのかも
しれないと思うと、「オタクの“今”」を読み解く為には
非常に重要な時代のように思えます。
ちょうど、氷河期に今の哺乳類の祖先が厳しい環境下で生き延び、
次の時代への胎動を始めていたように。

いきなりの長文、失礼しました。

nnnn 2008/11/13 20:00 ナディアを扱うのに王立宇宙軍とトップをねらえに触れないなんて…

無名無名 2008/11/13 20:10 個人的な感覚によるものですがアニメは鉄腕アトム(1963年)以降15-17年周期でブームが来ていると思っているんですがどうでしょうかね?

早生まれ早生まれ 2008/11/13 20:44 75年生まれです
小6の頃大好きだったメタルダーを見て子供番組は卒業だと思っていました
結局その後も友人の影響でアニメ漬けの生活だったわけですが、当時はそう思わせるような潮流を感じていました
記事中の87〜89年のアニメは中高の頃直撃で非常に影響受けました
単純に楽しめる作品が多かったのですが、エヴァンゲリオン以降は楽しい作品はないわけじゃないのですが自分語り一辺倒、それにエロゲ要素を加味したものばかりになってしまったようで近年は不完全燃焼な気分です

そういえばアニメージュはジブリ作品+その他みたいな印象がありました
漫画連載されていてふくやまけいことか結構好きな作品もあったのだけれど

katamachikatamachi 2008/11/13 23:25 アニメのことなんか年に2、3回しか書かない"辺境"にわざわざお越しいただいてありがとうございます。いろんな所にリンクされていたんですね……

>あきさん。
>ひふみさん。
僕の周りでも、80年代後半、オタク的要素を持っていた連中は、ファミコンやRPG、アーケードゲームなどのゲーム。マイコン(?)、あるいは絵入り小説(ライトノベル)とかに行っていました。二次創作なんかもそうなんでしょうけど、自分が主体的にオタク活動をできるようなジャンルが増えてきて、そこに魅力を感じたのでしょう。

一方で、ジャンプ系のアニメなんかは、マニアという自意識を持った連中以外の中高生たちも普通に見ていました。「ドラゴンボール」、「タッチ」、ゴールデンタイムに普通にアニメをやっていましたよね。そこらのオタと非オタとの共有体験を持っているかどうかというのも、70〜80年代当時と、ここ10年ほどのアニメ作品なんかの違いなんでしょうね。「犬夜叉」はどうなんでしょう。そういう作品になりそうなんでしょうか(スミマセン、僕は見ていません)。

>「オタクの“今”」を読み解く為には非常に重要な時代のように思えます

というのが僕の直感ですが、うまくここでは展開できませんでした。岡田とか第1世代、あるいは東浩紀なんかも、ここらをうまいことスルーしているような気がする。彼らの文章に魅力を感じつつも、どこかに違和感を覚えるのはそこら辺ですかね。

katamachikatamachi 2008/11/13 23:26 “腐女子”ジャンルも凄かったですよね。僕のいた鉄研部室の隣にあった漫研の女子たち。「キャブ翼」に始まり、NG5とか、「トルーパー」とかなんとか。壁の向こうで異次元の話しをしていたなあ。僕とか男のマニアたち、あるいはアニメ関係者なんかも、最初、彼女たちをどう扱えばいいのか戸惑っていたような。そんな記憶もあります。

「最近のアニメは面白くない……」といつの時代も変わらないセリフを言いつつも、アニメを完全に見捨てたわけではない。時代を動かすような何かを待っていたけど、そういうのが「冬の時代」にはあまりなかった。ただ、それだけなんでしょう。

katamachikatamachi 2008/11/13 23:53 >nnさん
話をテレビアニメ中心にしてシンプルにするため割愛しました。当然、公開初日の夜に行きましたよ。劇場は空いていましたけど。ガイナックスって、岡田ら当事者やシンパによって過剰に伝説化されていますけど、実際、ダイコンフイルムからエヴァまでの10年間。どうやって評価すればいいのか。ちょっと躊躇しています。

>無名さん
というと、今年2008年あたりからまた「冬の時代」ですか。いや、最近、どこかで「今は『アニメ冬の時代』に突入しつつある」とかいう記事を読んで、いつの時代もみんな語ることは同じだなあと感じたのが、今回、書き始めた動機です

>早生まれさん。

やっぱりアニメとかは「小6で卒業」が定番なんでしょうね。"卒業"できたら、なんとなくまだ卒業できていない連中を小バカにできる。タバコとか酒とかオンナを体験した人が妙に自信を持つのと同じなんでしょうね。僕はクラリスと「小公女セーラ」のお陰で"卒業"できなかった1人です。ようやく離れたのは2000年頃。「どれみ」が最後でした。エロゲ要素というか、オタク市場を狙いすぎた作品はどうも受け付けなかったんです。

>アニメージュはジブリ作品+その他みたいな印象がありました

ジブリ煽りすぎたよと思っていましたけど、まあ、アニメ史やオタク論を語るのなら、創刊号からの「アニメージュ」を全号揃えてからじゃないとダメなんでしようね。20年前にタカヤノリコさんがそんなことをおっしゃつていたような気がします

いわゆる第二世代いわゆる第二世代 2008/11/14 02:15 OVAはかなり活気があり「銀河英雄伝説」は無謀かつ美形男子ばかりで大人気でしたし売れたので完結後外伝も作られました。
その時代、日本の景気が上昇中であったのでアニメ以外にも多くのコンテンツに投資がなされていました。
必然的に面白いコンテンツも多くアニメからの卒業も楽な時代でした。
将来の不安が無い時代だったので「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」のような悲観的な世界感は異質でした。(富野アニメはとにかく叩かれたのでZZだけ評判が悪いということは無いと思います)

現在は全世界的に景気が悪いのでアニメに限らずどの産業も落ち込むことは確かです。
ただ新作が無ければ過去の作品をみれば良いので、声優ファンには申し訳ないがアニメファン的には問題ないと思えます。

SweetSweet 2008/11/15 08:19 69年生まれです。

80年代後半、アニメ自体は確かに本数は減っていましたが、それはガンダム→マクロス→リアル変形ロボット物バブルが弾けた反動があった事、特撮やプラモデル(→ガレージキット)、昭和35年世代が台頭してくる小説界(コバルトやハヤカワJA等、後のライトノベル系)、一般家庭に進出してきた「8ビットパソコン(当時はマイコン)」、ターゲットを絞った「おニャン子クラブ」等のアイドルブームなど、他のオタク文化が一気に花開き、そちらに流れた人も相当数いたのだと考えます。
(テレビゲーム自体は、まだマニアに占有される前なので、ゲーム世代と呼ばれるには抵抗ありますが)

そして90年代に細分化・拡散していき全体像を把握できなくなった故、第1世代のような懐の深さ(引き出しの多さ)で俯瞰からオタク文化を語れる「語り部」が存在できなくなったのでは?と思います。
90年代まではオタク=アニメではなく、手広く深くオタク文化を嗜んでこそ「真のオタク」だという風潮もありましたし。
(資料は漁れば出てくるでしょうけど、ビッグバン後のオタク文化のすべてを「実体験」した人はいないでしょうし。)

そういう意味では、第1世代が「オタク is DEAD」と言うのも納得できますし、第3世代が第1世代をロートル扱いするのには「薄っぺらい知識しか持ち合わせていないのに偉そうに…」と嫌悪感を抱いてしまう次第です。

katamachikatamachi 2008/11/15 10:35 >いわゆる第二世代さん

OVAは百花繚乱って感じになっていましたよね。「銀河英雄伝説」は映画しか見ていませんが、OVAの本数には驚かされました。ただ、アニメ誌や原作関係の本を見ている人以外、つまりコアなオタクじゃなく、その周囲の人たちが、こうしたOVA作品に触れるのにはなかなか難しい状況があった。「トップをねらえ!」のような名作があってもなかなか世間に広まらなかった(大阪ではOVAが地上波で放送されることは多かったですけど)。そこは最近の深夜アニメと違う点ですよね。

>日本の景気が上昇中であったのでアニメ以外にも多くのコンテンツに投資がなされていました。

というのは面白い視点ですよね(「エヴァ」が放送された1995年も景気は悪かったりしました)。「アニメ冬の時代」がオタクの転換点だったという僕の仮説となにか関係あるのかな。

富野アニメは叩かれたというか、ファースト「ガンダム」はともあれ、その後の「Z」以降は"独自の路線"を富野師は歩まれたんで、視聴者はそのエキセントリックさを受け入れづらかったのでしょうか。

katamachikatamachi 2008/11/15 10:57 >Sweetさん。

「アニメ冬の時代」と誰が言い始めたのか忘れましたが(当時の「アニメージュ」?)、元ネタは「アイドル冬の時代」でしょうね。「おニャン子クラブ」が席巻で趣向の激変、レコードからCDに転換する過渡期、アイドル歌番組の淘汰→アイドルが売れなくなった......というのはあるのでしょうね。高橋由美子とか光GENJIとかツラい戦いを強いられているなあと、80年代後半、テレビを見ながら思っていました。

>90年代に細分化・拡散していき全体像を把握できなくなった故

全体像を把握できなくなったというのは確実にありますね。あと、当時、コアなオタク層だけでなく、普通にアニメを見ている程度の同級生たちも含めた大きなウエーブを見ているんで、その後、「エヴア」も含めてそこまで大きな動きが出現していないこと。趣味が拡散してしまってムリだと分かっていながらも、どこか寂しさなんかも感じたりするのでしょう。第3世代は現状の情勢報告はできたとしても、ご指摘のように引き出しの多い第1世代に"オタク論"で勝てるはずもない。「第1世代をロートル扱い」したい気持ちも分かるけど、まあそれは仕方がない。ついでに、過渡期にいた第2世代はなんか宙ぶらりんになっている。

第1世代である岡田の「オタク is DEAD」は、彼が「岡田斗司夫のオタク学入門」で定義した"オタク"という概念が、21世紀になって崩壊した、というだけで、"岡田的オタクが存立し得なくなって寂しい"という以上のモノではないと思いますが、どうでしょう。

ともあれ、冒頭で引用した竹熊が指摘したように、後世の人間はひたすら過去の作品や関連記事を丹念に拾い集めて対抗しないといけないのだけど、アニメ1年間50話分を思い入れ抜きで、ただ研究目的として見続けるのはかなりの苦行です。ゲームなんかでもそうなんでしょうね。

そこらが、先行する文献にアクセスしやすいマンガ研究に比べ、アニメ研究やゲーム研究が劣る点なのかな......と思ったりはします。

ふしぎの海の名無しふしぎの海の名無し 2008/11/16 10:53 来年はアニメ冬の時代に突入ですよね
経済的に
ダウンロード違法化が遅すぎた感があり赤字アニメをカバーしきれなくなってるのが現状

現在アニメ界を支えてる30代のDVD購入層が減少して動画サイトやP2Pで手に入れソフトを買うのは愚かなことだとと思ってる若年層が良い消費者になるかが心配

katamachikatamachi 2008/11/16 18:31 2000年以降のテレビアニメはたまにしか見なくなっていますが、

>来年はアニメ冬の時代に突入ですよね

は主流となっている意見なんでしょうか。

オタク第1世代、第2世代って、ビデオが登場する前にオタク活動をしていたんですよね。我が家に来たのは1982年、10歳の時でした。

それ以前は、放送時にはテレビの前にきちんと座り、番組の内容を食い入るように"記憶"しようとした。「アニメを見る」という基本行動に対する集中力は今とは比べものにならないほど高かった。その経験があるのか、好きなモノを"自分のためのアニメ"とするために、LDやDVDのために5000円や、10000円なりを投じることに躊躇わない連中がそれなりにいた。いろんな意味で上客だったのですが、今の"ナウなヤング"はそこまで独占欲がないんですかね。

ゴードンゴードン 2010/06/01 22:42 アニメにも関心があありのようですね。

僕もアニメは好きです。

十数年前のロボットアニメで、勇者特急マイトガインとうのをご存知でしょうか?

鉄道に変身するロボットが出てくるアニメで、最近はまってます。

katamachikatamachi 2010/06/04 00:28 アニメは好きですけど、最近はほとんど見ないですね。今シーズンは「けいおん」ぐらい。ただ、昨年の前シリーズの時ほどはのめり込んでいないですね。http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20090522/1242925148

マイトガインは途中までリアルタイムで見ていましたよ。もう大きくなっていましたが。鉄道趣味的関心とは別な側面で興味があったんです。

カンポカンポ 2010/11/13 02:44 今年20歳になった者です
中学生の間はガンダムが好きでしたが
高校からはそうでもなくなりまともにアニメを見ていたのは
16歳から18歳位までだったと思います
今はネットがあれば簡単に盛り上がることができて便利だとは思いますが
よくよく考えるとそんなに「アニメ」は好きじゃないんじゃないかと思い
全く見なくなってしまいました
今は映画と演劇に凝っています(笑)
それと私達90年前後生まれで一番一般的に熱中したアニメは鋼の錬金術師(第一作)あたりが代表かと思います
リメイクの方も前半の方は見てました

katamachikatamachi 2010/11/15 00:24 アニメを「卒業」するタイミングというのも難しいですね。28歳までヘビーユーザーだった僕も見るのを止めたらあっという間に縁遠くなりました。ハガレンは、うちのツレも好きなようですが、彼女は70年代生まれ。今の若い子相手だとどういう会話をするんだろうか……

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