好きな児童文学『ズッコケ文化祭事件』
好きな児童文学『ズッコケ文化祭事件』
｛私は「子供が大好き！ 彼らの発想や考え方って 大人にはないよね」とか 無条件に公言してしまう 人が怖い｝
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(２２)
《２ おおむね本と映画の宝箱》から ◇私のお気入り◇好きな児童文学『ズッコケ文化祭事件』
怖かった、大人にあんなに怒られるなんて
◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆
●やっぱり東京電力なんですよ、どこまでいっても殿様なんだ
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆
●需要者である首都圏の住民は、電気代を払っておしまいなのだ
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(２２)
《２ おおむね本と映画の宝箱》から ◇私のお気入り◇好きな児童文学『ズッコケ文化祭事件』
怖かった、大人にあんなに怒られるなんて
《「 ・ズッコケ文化祭事件 (新・こども文学館)・那須 正幹 (著) ・前川 かずお (イラスト) ・単行本: 220ページ ・出版社: ポプラ社 (1988/08) ・ズッコケ文化祭事件 (新・こども文学館) ・Wikipedia:ズッコケ三人組 私は「子供が大好き！ 彼らの発想や考え方 って大人にはないよね」とか無条件に公言し てしまう人が怖い。 それを言う“あなた”は、子供に対して、優 しいお兄ちゃんお姉ちゃん、慕われ、慕われ る大人として接している自覚があるかもしれ ない。 だけど、今、あなたが“大好きな”子供たち と同じ年になって、彼らのクラスに戻された ところを想像してみてほしい。 彼らに好かれ、輪の中心に入り、仲間はずれ にされないと断言できるだろうか。自信があ るなら、私は文句を言わない。 『ズッコケ文化祭事件』を小学生で読んだ時、 とにかく怖かった。大人にあんなに怒られる なんて。 大人になった今読み返しても、今度は大人と して、かつ作家の目線から、やはりより怖く、 改めてすごい話だと思う。 “子供が大好き”な人に是非読んでいただき たい。 私の「今」を支える本だ。 」》 ◎・『ズッコケ文化祭事件 』・ 〈もくじ〉 １．文化祭の相談 ２．童話作家、新谷敬三 ３．『アタック３・極道編』 ４．教師Ｖ.Ｓ.作家 〈あらすじ〉 年に一度の文化祭（学芸会）が近づいてきま した。ハチベエたちの６年１組は舞台劇をや ることになりました。せっかく小学校最後の 文化祭、その他大勢ではつまらないと、ハチ ベエは一計を案じ、近所に住む売れない童話 作家・新谷敬三先生に、劇の台本を書いても らい、その中で自分を主役にしてもらうこと を仕組みます。 ハカセとモーちゃんも連れて、お土産を持参 し、新谷さんに頼んで、台本を手に入れるこ とができたハチベエでしたが、それをクラス で発表したところ、不評で、書き直されるこ とになってしまいました。 新しい台本は、クラス一の文学少女・水島か おりが書き直し、ハチベエとモーちゃんは、 一応劇で役をもらうことができました。ハカ セは裏方に決まりましたが、十分ハッスルし ているため問題ありません。 問題は新谷さんの台本を書き換えてしまった ことです。いったい文化祭はどういうことに なってしまうのでしょうか。新谷さんの激怒 の嵐が待っていました。
有料動画『それいけ！ズッコケ三人組 ズッコケ文化祭事件』 ◎あなたが、本当に“子供が大好き”かどう か試される本です。いま、大人は、子供や若 者を十分理解しているのだろかと、自省して みる必要があるようです。 警察庁の統計によるば、昨年の自殺者は、依 然として３万人を超えています。そして、と くに目立つのは、「学生・生徒」に分類され る若い人たちの自殺の増加ですだ。前年より １０１人も増え、統計を取り始めた１９７８ 年以降、初めて１０００人を超えたそうです。 （つづく） (Y216-90)
『ネオカル日和』
単行本: 280ページ 出版社: 毎日新聞社 (2011/11/25) 《待望の初エッセイ集！ 大好きがいっぱい！ 【ネオカルチャー】辻村深月が独断と偏愛で選ぶ日本の 〈今〉を象徴する、おもしろいもの、かわいいもの、お いしいもの、ヘンなもの、そんなものぜんぶ。 国民的マンガからパワースポットまで、“ネオカル” の現場を人気ミステリー作家が潜入！辻村深月のマニ アックなこだわりとキュートでトホホな日常を綴る初 ルポ＆エッセイ集》〔表紙帯から〕 〔目次〕 １ ネオカルチャー新発見 (支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん レッツ・のう能!のうのう能 ほか)２ おおむね本と映画の宝箱
(私をまっすぐ映すものオマージュのための ショートストーリー&エッセイ ほか) ３ 四次元の世界へ (あしたも、ともだち世界で一番好きなラブ ストーリー『パーマン』 ほか) ４ 特別収録 ショートショート&短編小説 (彼女のいた場所写真選び ほか) ５ 女子とトホホと、そんな日々 (a day in my life 私をハイにする…― ウッカリショッピング ほか) 〔著者〕 ☆辻村 深月(つじむら・みづき)☆一九八〇年ニ月ニ十九日生まれ。山梨県出身。千葉大学 教育学部卒業。二〇〇四年に『冷たい校舎の時は止まる』 で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー。二〇一一 年『ツナグ』で第三十ニ回吉川英治文学新人賞受賞。他 の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』 『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』 『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、 ゼロ、ナナ。』（第一四ニ回直木賞候補作）『V.T.R.』 『光待つ場所へ』（以上、講談社）、『ふちなしのかが み』『本日は大安なり』（以上、角川書店）、『オーダ ーメイド殺人クラブ』（集英社）『太陽の坐る場所』 『水底フェスタ』（以上、文藝春秋）など多数。新作の 度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者 からの熱い支持を得ています。
『ネオカル日和』〈著者〉辻村 深月(２２)
◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆
☆鈴木智彦著『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊☆(１０)
《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる！」 某地方の暴力団組長 −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ 書ける原発という巨大なシノギ− 「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、 ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の 俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る 衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる！ ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》 【表紙帯から】・ポン中で出入り禁止（その１）・
●やっぱり東京電力なんですよ、どこまでいっても殿様なんだ
《「――東京電力の関連会社幹部は、仲介してくれた暴力団幹部の２ 級後輩という。 「自分が思うのは……ですね」 社員は憤りに駆られていた。 「なんていうか、給料もらっておかしな話だけど、やっぱり東京電力 なんですよ。どこまでいっても殿様なんだ。事故当時はヤクザでもな んでもいいから人を集めろ、と言ってたくせにに、都合悪くなると、 当然、手のひら返したように態度が変わる。 表に出てないけど、フロント企業とか入っていますよ。かなりの数で。 みんな知っているけど、関わるとややこしいことになるから黙ってい るだけです。ヤクザのことは……言わないっていうか、暗黙の了解で すもんね。 有名なのはＡ社。本社は関東だけど、支社がいっぱいあります。とあ るプラントメーカーの直です。社長が元ヤクザだって聞いたことある けど、それはわかんない。協力会社なんてたいていそう。 創業者がヤクザだった会社はたくさんあります。でも時代の流れがあ るから、みんな考えるじゃないですか。なのに、あそこは特別やばか った。 彫り物入ってる人ばっかりで。鳶だと……ヤクザじゃなくともけっこ う入れるでんですけど、話したら分かります。もう２０年前はヤクザ がいっぱいいましたね。 ――》ヤクザと原発 福島第一潜入記・文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 第１章 私はなぜ原発作業員となったのか 第２章 放射能vs.暴力団専門ライター 第３章 フクシマ５０が明かす「３・１１」の死闘 第４章 ついに潜入!1Fという修羅場 第５章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ・「シノギ（しのぎ）- 日本語俗語辞書」・ ◎“やっぱり東京電力なんですよ、どこまでいっても殿様なんだ” 今日も、また、東京電力の「どこまでいっても殿様なんだ」の証拠が 挙がりました。 東京電力柏崎刈羽原子力発電所１、７号機（新潟県）の「ストレステ スト（耐性検査）」１次評価結果の報告書に、記載ミスが計２３９か 所見つかった問題で、枝野経済産業相は今日１３日、閣議後の記者会 見で「作業の質全体に問題があったと疑念を抱かざるをえない」と批 判しました。 枝野経産相は「ほかの電力会社でもミスはあるが、（東電は）ミスの 数自体がケタ違いにひどい。安全性に対する企業姿勢の見直しを求め た」ことをやや感情的に強調していました。 ////////////////////////////////////////////////////////////////
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆
☆佐藤栄佐久 (著) 『福島原発の真実 』(平凡社新書) ☆（５５）
《嘘と欺瞞のメルトダウン。すべての議論はここから始まる！ 国が操る「原発全体主義政策」の病根を知り尽くした 前知事がそのすべてを告発》【表紙帯から】▼△第８章 「日本病」と原発政策）（１０）△▼
・原発政策に民主主義のプロセスを（その３）・
●需要者である首都圏の住民は、電気代を払っておしまいなのだ
《「――また、こんな新しい試みも行った。九月四日、東京・大手町 で、核燃料サイクルの推進派と反対派の論客を集め、議論を戦わせる 「核燃料サイクルを考える」国際シンポジウムを県主催で行ったのだ。 ちょうど国の原子力政策大綱の確定作業が大詰めを迎えており、核燃 料サイクルの議論の場を設けるのが目的だ。「東京」でやるのがミソ である。 ここにはふたつの「原子力の悲しい現実」がある。このような討論の 場は、本来ならば国が、もっと前の段階で設けるべきだが、原子力委 員会に出席したときのように、建前上、国から独立した原子力政策機 関でもやる気がまったくないという現実、そして、福島県が主催する 会をわざわざ東京でやることに意義はあるが、東京にはそういう議論 すら起こすつもりがやはりないこと。 つまり需要者である首都圏の住民は、自分で使う電気がどこでできて いるかに関心がない。電気代を払っておしまいなのだ。 推進派三名、慎重派七名、合計一〇名のパネラーのうち、ドイツ、フ ランス、アメリカから三名、国内から七名と、日本のタコツボから脱 却した議論でできた。 それぞれの分野の第一者の議論は白熱し、主張は並行線をたどったが、 核燃料サイクルの問題点、検討課題について議論は深まり、有意義だ ったと思う。 ――》 福島原発の真実 (平凡社新書)・平凡社 (2011/6/23) ◎おっしゃるとおり、首都圏に住む私は、福島原発事故前は、原発に まったく無知でした。恥じ入るばかりです。≪都会歳時記≫
[都市・現代の視座１０００句]句集 古家 元「文學の森」刊]〔春〕天文 絵手紙の余白めきたる春の雲
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143◆◇◆悪魔の辞典より◆◇◆
アンブローズ ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、 西川 正身 (翻訳)巡礼者(pilgrim n.)
世間で真剣に受け取られている旅人。ピルグリム ・ファーザーというのも、やはりその巡礼者なの であって、彼は賛美歌を鼻歌で歌うことを許され なかったからとて、一六ニ〇年、ヨーロッパを後 にして、おのれの鼻の導くままに、マサチューセ ッツまでやって来たが、この地で彼は、おのれの 良心の命じるところに従って神の役割を演ずるこ とができたという次第である。 新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆
ローレンス・アルマ＝タデマ“エジプトの曲芸師 Egyptian Juggler”
（1870年・個人蔵） ◎このエジプトの曲芸が催されているところは、 裕福なポンペイ風の邸宅の中庭をめぐる柱の脇 で行われています。コリント式の列柱や、華や かな壁と天井は、この家の主人の地位の高さを 物語っています。 ◇ローレンス・アルマ＝タデマ （Lawrence Alma-Tadema, 1836年1月8日 - 1912年6月25日） イギリス、ビクトリア朝時代の画家、ラファエル前派。 オランダ、 ドゥロンレイプ生まれ。1852年、アントワープの美術アカデミーに 入学。1863年、新婚旅行でポンペイへ旅行し、これを機にエジプト、 ギリシア、ローマの古代世界に関心をもつようになります。パリに 移住したのち、普仏戦争を逃れて1870年にロンドンへ渡り、73年に イギリスに帰化。1879年にはロイヤルアカデミー正会員。
Lawrence Alma-Tadema（フォト・ギャラリー）
(Accabadora さんが 2008/04/27 にアップロード) 【Music: Nuvole di Luce (Roberto Cacciapaglia)】
