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ADVANCE WARS : DAYS OF RUIN

ゲームリハビリ活動。なにせこの三ヶ月ばかりゲームに没入しておらず、この一ヶ月ほどはほぼ触れることもないという状態が続いており、ゲーム体力が悲惨なことになっている。ゲーム夏バテというか。アニメにリソースを注ぎすぎて手が回ってないというのもあるけど、なんかそれだけじゃなくて何かが破れたという感覚がある。ゲームに飽きているというのでは全然ないんだけど、手につかないんだよ。思えば、なにかがおかしくなったのって、このへん(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080506#p2)からなんだよね。このときおれはかなりショックを受けたんだけど、それを三ヶ月も引きずるとまでは思っていなかった。いろんな要素が重なりあった結果、思いのほか根深くダメージが残ってるのかもしれない。これと似た実体験とかあるわけでもないんだけど、なにか気付いてないところで抉ってるのかもしれないな、トラウマとかを。

…と、いうわけで、とにかく今日は戦うだけでよしと臨んだ AW:DoR。まあこのゲームはなんだかんだいいつつ最近でもそれなりの頻度で起動しているし、「プレイするんだ」という意識で遊ぶリハビリ材として悪くない。いつもは索敵マップの T2.35 Center River を遊んでばかりなので、今日は違うマップをクリアしようと一念発起して T2.26 Bounty River にトライ。前作日本語版だと「マウンテンリバー」て名前のマップだよな。だいぶズボラプレイになってしまいつつ、34 日かけてクリア。288Pts の評価 A。地形的に NPC 戦で負けることはないマップなので、いかに手早く勝つかが要点ということになり、グダグダの勝利だったので、ダメだーというかんじなんだけど、よかろう。次やればもうちょっとマシにはなるだろう。

  • マップとしては、レッド軍司令部が攻撃を受けやすい位置にある…気がするけど水際阻止が容易かつ前線を押し出すスピードはこちらのほうが速いので、実際に司令部付近で敵を受け止めることはない。負ける心配なし。拠点をひとつずつ着実に落とせばよし。でも梃子摺るとそれなりに泥沼。このマップの主役は艦船。河沿いに進めば戦艦の主砲射程にすべて収めてしまえるので、陸上には歩兵が居ればよし。戦車もほとんど要らない。終盤にダメ押しで 2 ユニットくらいは生産したかな。それよか戦艦の数を揃えたほうが確実。
  • ブルー軍とは河をまたがない限り会敵することがなく、最初は互いに艦船を持っていない、ということは序盤は平和なので、やるべきことは自領確定エリアの素早い占領と、攻撃の伏線張り。まず輸送車と歩兵を生産して司令部東側の中立都市群をスピード占領。マップ南側のあたりは、あんま金かけても仕方ないけどスピードが重要ではあるから、歩兵 x 2と砲艦 x1 程度で回す(今作ではブラックボートがなくなってるのが痛いよな)。あと司令部北側の工場でバズーカ兵をできるだけ毎ターン生産して山脈を途切れなくじわじわ北進させ、マップ北西の工場地帯にちょっかい出す伏線を張っておく。
  • 輸送車&歩兵のピストン輸送でマップ中央の港一帯を制圧したら、とりあえず戦艦を生産して司令官乗せとく。当初は北岸の敵陸上ユニットを削って占領策の妨害でもしとけばよし。こちらに戦艦があれば当然敵潜水艦がやってくるけど、まだ敵の前線と距離があるので、巡洋艦の生産は後からでも間に合う。で、占領用に捲いておく歩兵数も足りたかなと思ったら、輸送車を司令部付近に戻して砂浜に仮設港を建設。今作ではブラックボートが削られたことで「歩兵系ユニットを 2 ユニットいっぺんに運べるのが輸送船だけに」ともうひとつ「艦船の補給&修理が出先に居ながら行えなくなった」という変化があり、仮設港はその対策。前作ではブラックボート軍団を生産しておけば、あらゆるユニットの補給・修理が可能な永久移動補給基地としてどんなマップも蹂躙可能だったんだけど。まあ今作ではそんなうまくはいかんぞと。
  • 河上の主戦力はもちろん戦艦だけど、戦艦は潜水艦に弱いので、前衛に巡洋艦が必要。今作の巡洋艦は対潜も対空も強くて露払い機能を集約させたかんじ。そのぶん駆逐艦のかわりに追加された砲艦は「安くてけっこう強烈だけど一発屋」と、考えて使う必要のあるユニットになってる。このマップの川幅は狭いので、海のように四方を固める必要がないのは助かる。巡洋艦二隻あれば封鎖は可能、ローテーション含めて三隻程度でうまく回すべきだろう。基本は「敵戦艦(や地上の間接攻撃砲陣)の射程ギリギリあたりを巡洋艦で封鎖」「穴になるところには潜水艦を潜行させとく(運がよければサプライズで無行動のまま敵を釣れる)」「それらを全部カバーできる位置に戦艦」というかんじで、じわじわ相手を誘って叩くかんじ。制海権を取ったエリアには戦艦だけが居ればいいので、前線が上れば上るほど戦艦主砲で制圧できるエリアが増える。
  • 艦隊を作り始めるあたりで、山越しに北上させていたバズーカ兵軍団の前衛が北西の工場地帯に届いてるはずなので、とりあえず港とかに占領を仕掛けてみる。運もよかったのか港の一時占領に成功した。さすがに工場までは取れず、しばらく頑張ったけど港も取り返されてしまった。でもそのあいだに艦隊の前衛を北西部まで押し上げることができたので、よし。この波状バズーカ兵作戦の第一目標は「とにかく北西部に溜まってる敵陸上戦力にちょっかいを出し、安定させず、ついでに無駄金を消費させる」ことで、第二は「できれば一時占領を狙う」あたり。最終的にはこのバズーカ兵の列が北西部を占領することになるわけだが、敵も対抗してロケット砲やグレートタンクなどガンガン持ってくるので、艦隊の射程に入ってからでないとどのみち制圧は無理。
  • 艦隊の前衛が北西部に届くようになるということは、そこまでの水路の安全は確保できたということなので、北岸(ブルー軍から見れば南部の半島)の制圧が可能になる。戦艦を 2,3 隻浮かべて車輌系中心にボコボコ削り、序盤にマップ中央あたりを占領するため生産しておいた歩兵群を輸送船で上陸させる。占領に掛かるときは、資材がなくなってる輸送車を盾に使えばなおよし。バズーカ兵によるちょっかい出し作戦がうまくいっていれば、北岸の港や工場では大した戦力を生産できていないはずなので、艦砲射撃&歩兵ピストン輸送で十分。中型戦車やロケット砲などが今頃出てきたりしたけど、その工場何隻の戦艦が射程に入れてると思ってんだボケ状態なので問題なかった。
  • ここまでくれば、あとはなし崩しに北西部の工場地帯を陥として東進するのみ。戦艦群で敵前衛を叩きながら歩兵を進め、敵潜水艦や巡洋艦を狩り出し、敵司令部まで走る。…と、このへんで「あれ、そういや港あるんだから空母が生産できるよな」と気付いた。今作の空母はそれ自体が攻撃機の生産機能を持っているので、空港のないこのマップでも空戦が可能ということに…。
  • もう終盤近くなっていたのであんま意味なくなってたけど、空母でどんどん攻撃機を生産して飛ばしてみる。これは便利。前作のシステムだと航空機ナシのマップだったので、河の二段目で稼動するのは戦艦だけで射程も敵司令部周辺までは届かなかったんだけど、空母を使えば南で生産した攻撃機をどんどん山越しに最上段の戦場に送り込める。攻撃機は燃料少ないので補給が面倒だし(北岸でも輸送車生産して仮設空港を準備しないと回らなさげ)、敵側にまだ巡洋艦が残っていたら天敵なので厄介ではあるけど、対空手段も必要となれば敵の生産ポリシーも揺らぐ。
  • とはいえ、生産力の差がはっきりする終盤まで気付いてなかったからよかったけど、こっちが中盤あたりで空母出していたら向こうも対抗して空戦を挑んできたかもしれず、そうなったらかなり厄介だったかも。空路があれば、前線を塞いでいても水面の安全神話が崩れちゃうしなー。

で、クリアしたら次はイタリア半島マップが出たので、それをやる予定。

最近の読書 - 北方三国志再読

四巻まで読み終わった。三国志は展開早いからどんどん死ぬね。いや水滸伝も死ぬ勢いでは負けていないか。でも北方水滸伝の場合主要キャラが死にはじめるのは中盤以降なので、四巻の時点で死にまくっている三国志の序盤戦の印象はやはり激しい。死に死に死に死んで死の終わりに冥く、生まれ生まれ生まれ生まれて生のはじめに暗し、みたいな。生死の順番逆か。いま検索してみたらこの格言は東方なんとかシリーズでも使われてるっぽい。おれが知ったのはアニメ版帝都物語の四話が最初だったな。

  • 袁紹、負けたなー。官渡の戦い。勝つべきいけすかない巨人が勝たなかったなー。袁紹は、好きになれるキャラクタとして描かれていないんだけど、それがゆえに、今回はかなりおもしろく読んだ。その他の群雄は、持ってる情報量の違いはあれ、かなり似通った世界観を共有しているんだけど、袁紹視点の場合ほかのキャラクタの世界観とのズレがかなり大きい。ほかでユニークな世界観を内在させていたキャラクタといえば呂布だが、これは要素の少なさや割り切りの良さが際立っているだけで、大局では違いはないというかんじだった。
  • でも袁紹の場合、「こいつの認識は間違ってるな」と読者にわかるような形でズレてる。読みはむしろほかのキャラクタを圧して大きく、広く、細かいのだが、なんというか、空気読めてないんだよね。時代の。内心の人物評の暗さも、「こいつ一人だけ歪んでるなー」という印象を強化する。
  • いや一人だけってのはまた違う。もっとどうしようもない雑兵キャラは、哀れなほど歪んだ世界観で行動して破滅する。袁術とか。内面描写どころか、まともな登場シーンは一巻「諸侯参集」に一回あるだけで、寿春を拠点にした絶頂期にあるときにも結局一人称視点カメラが回ってくることはなかった。そういうのと比べて袁紹は、空気を読めてないのにもかかわらず最大勢力を築き上げるほど、やはり偉大な男だった、ということだ。
  • で、まあ官渡で負けたらあとは死ぬだけなんだけど、やっぱ惜しかったなと思う。勝ってさえいれば、乱世の空気とか無関係に天下取れたんだよ袁紹は。むしろ「おまえらこれまではしゃぎすぎだったな。これからはおれの空気を読むんだよ」と世界に強いることができるわけだ。それが天下を取るということなんだから。キャラとしていけすかなかろうがなんだろうが、安定して国を治めただろう。負けちゃったけど。その力はあった。破滅する以外見せ場のないキャラではなかった。
  • 官渡の戦いって山場だなーって思っているわりに全十三巻の中でいうと四巻時点で終わっちゃうから、やけに駆け足だなという印象があったんだけど、今回そうでもないなと思いなおした。三巻がまるまる一冊分、官渡の戦いの前哨戦になってるともみることができた。袁紹は、とにかく謀略が全部潰れるまで決戦をやらないので、その謀略が全部潰れるまでは準備期間という。呂布も死んだし孫策も死んだ。劉備はあっち行ったりこっち行ったり。

あとは、主に曹操張飛関羽などのキャラ描写などみつつ、用語「ツンデレ」について漠然と考えたりしながら読んでる。用語「ツンデレ」には大きく「以前ツンツンしていたのが、あるイベントをきっかけにしてデレデレに(時間経過不可逆)」と「公的な場ではツンツンしてるけど、私的な場ではデレデレ(公私ロール反転)」の二つの解釈と、あと原点回帰論的に主張される「外面ツンツン内面デレデレ(態度的には永遠にツンだが内心は(途中から、あるいは最初から)デレ←「ぼくたちの好きなツンデレにデレ期は不要」派)」の、合計三つの流れがあるわけだけど、関羽張飛はかなりわかりやすく原点回帰的ツンデレといってよく、人材大好きだけど「男の子と違う女の子って部下と敵だけで盟友がないの」といわんばかりの曹操はデレツンってかんじかにゃーとか(独立心の強い英雄たちのハートを射止めることができず敵に回してしまうあたりかなり魅力的!)、あと敵対勢力に降伏する武将全般は時間経過不可逆型のツンデレってことでいいのか。それでいうと劉備は「おれは帝以外の誰にもデレぬ!」みたいなポリシーと説明できるかなーとか。

同時期に三国志原案の萌えアニメとか見ながら読んでるとロクなこと考えないな。