時々テレビ朝日の朝のワイドショーで見かける週刊朝日の編集長。今回の小沢一郎と東京地検特捜部との対決で彼が見せた行動は非常に大きく評価される。こちらにその顛末があるので、一読されることをお奨めする。
税制見直し
税制を見直すということはすべての税体系を見直すということだ。そしてそれはじっくりと最終的にいかなる型の国家システムを形作っていくのかというターゲットを見据えた上での「すべての税体系」をさしていなくてはならない。
そのためにはじっくりと、多くの関係者の意見を加えて徹底的な議論が必要であることはいうまでもない。その動きを3月あたり、つまり2010年度予算が一段落したところからはじめようというのが菅直人の発言だと私は理解した。
しかるに谷垣君は「4年間は消費税については上げないというのが民主党のマニフェストじゃないか!」と方向違いの難癖に話をもっていこうとしている。全然方向違いだよ。ちゃんとした議論をしようとしないで煽るだけなのは野党としては「あるべき姿(ちょっと笑えるが)」なのはわかるけれど、墓穴を掘るよ。やめた方が良い。ちょっと野党臭が匂いすぎる。昨年まで与党だったのだから、ちゃんとした議論をした方が大人らしくて少しは自民党支持率が上がるかもしれませんぜ。
今日のヴァンクーヴァー
気持ちよかったのは個人複合の小林選手。最後の一周の下りで一気に前に出て一時はトップに立った。結果は7位だったけれど、何しろトップに立って夢を見せてくれた。ひょっとしたら!と。レース後のインタビューで「公式画面に映りましたか?!」と嬉しそうにしていたのが屈託がなくて気持ちよかった。背丈もあのトップグループの中で遜色なくて、遠くから見ていると西欧人と区別がつかない。それにしても世界は広くて、強い人は図抜けてスケールが大きくて目眩がしそうだ。
忠誠登録
- 作者: 藤島泰輔
- 出版社/メーカー: 読売新聞社
- 発売日: 1967
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手元にやってきたのは1976年に国土社ノンフィクション全集の一冊として出版されたもので、明らかに子ども向けに書かれた213頁のもの。このAmazonで引っかかってくる1967年に読売新聞社から刊行されたものを底本に書き直したのではないのだろうか。表紙と中の挿絵は依光隆の手になるもので、かつての子ども向け書籍の挿絵で随分見た筆致である。
真珠湾が帝国海軍機によって奇襲された日のLos AngelesのLittle Tokyoの描写から始まるこの本は確かに史実に基づいているのだけれど、登場人物はモデルとなった写真家・宮武東洋は実名では登場しない。これを「ノン・フィクション」とするのは如何かという気がしないではないが、藤島があとがきで書いているように1966年に宮武東洋から直接話を聞いているそうだ。
ロナルド・レーガン大統領が日系アメリカ人補償法にサインしたのは1988年になってからのことだから藤島が原著を著した時にはまだまだで、最後は「わたくしたちは、いま平和な時代に生きている。だが、戦時中、こうした祖国と血の問題に真剣に悩んだ人びとの歴史を忘れてはならないだろう。」と結んでいるにすぎない。
藤島は当時の陸軍長官のスチムソンの日記1941年10月16日を引用している。
『われわれは、日本が失態を犯して最初の攻撃を明白な形で行うことを確実たらしめるよう外交するという微妙な問題に直面している』
そして同年12月25日には
『問題は、どのようにかれ等を操って、われわれにはあまり過大な危険をおよぼすことなく、最初の一発を発射するような立場にかれらを追い込むべきかということであった。これはむずかしい注文であった』
と書かれていたことから明らかに米国政府首脳は、真珠湾奇襲を予測していたのだとしている。
開戦直後に西海岸の日本人の要人は数多くが聴取ということで警察に連れて行かれ、そのまま収容されてしまったのだけれど、その時期に自殺した人が多くいたという記述には驚かされた。前にもどこかで読んだのかもしれないけれど、忘れている。
藤島泰輔という名前は随分前によく聞いたような気がして、一体誰だったのかなぁと調べてみて驚いた。ジャニーズ事務所のメリー喜多川の夫だ。元はといえば小学校から学習院で今上天皇のご学友の一人で卒業後東京新聞社会部記者となり、翌年ヴァイニング夫人を題材にした小説を書いた。ポール・ボネというペンネームで在日フランス人の振りをしてエッセーを著したことでも知られている。しかし、彼は今でいったら産経系の諸君や正論に勇んで書くようなポジションを取っていた。それで私が記憶していたのだ。1997年に癌で死んでいる。私が留守にしていた期間の出来事で、だから私にとっては記憶が薄いのだろう。メリー喜多川は藤島泰輔より約7歳年上。
余韻
クラッシックのコンサートというものは今まで数えるほどしか行ったことがない。なにしろ殆ど一曲全部をしっかりと聞いたなんて経験がないので、いっても一体どこで手を叩いて良いのかも分からない。で、途中で演奏が一段落したらしいのに、観客は手も叩かないし、ざわざわっとするだけで次に行くなんてところもある。
ところがラジオでNHK FMの生放送なんて流していると演奏が終わるやいなや、まさに間髪を入れず、誰よりも早く「ぱちぱち!」とやり始める人がいる。彼は多分、俺はこの演奏がよく分かっていて、誰よりも物知りなんだとでもいいたいのか、余韻も何もあったものじゃない。ラジオ放送の解説者も良い傾向ではないといっていた。
これが実は落語にもある。オチのところを先取りしないだけでもまだましだといえばそうだけれど、間髪を入れずに手を叩く奴がいる。「芝浜」なんて噺だと「いけねぇ、やめとこう。また夢になったらまずい。」としんみり、ほのぼの胸に納めて、それからやおら拍手といって貰いたい。後ろからいって頭をひっぱたきたい。
60歳
豪州QLDのthe Whitsunday Islands近くの海でシュノーケリングを楽しんでいたSydneyからやってきた60歳の女性が鮫に咬まれたんだけれど、彼女はその全長1.5mの鮫に反撃。鼻面にパンチを浴びせ、キックを加えて撃退したんだそうだ。もちろん咬まれているので出血はしたようだけれど、観光船に助け上げられて生き延びたんだという。小さいとはいえ鮫だ。私だったら気を失って出血多量で多分お陀仏。(出典:BBC)
このあたりはとっても風光明媚な入り組んだ海岸が続いていて、有名なリゾート。このあたりのモーテルに泊まっての仕事に行ったことがあって、週末に海で釣りをし、その魚をおろして刺身にして喰った。そのモーテルは家族経営だった。魚を外の蛇口の傍で洗いながらおろし、フロントのおばさんにいって皿を借りた。それまで愛想の良いおばさんだったのだけれど、私たち三人が魚をおろしてそのまま刺身で喰ったことを知ってからは一切接しようとしなかった。さぞかし「バーバリアン」だと思っていたんだろう。もう10年以上昔の話だけれど、それほど鄙びていながら、美しい田舎のリゾートだ。
「はんせいしてまぁ〜す」
フジテレビの「情報エンタメLIVEジャーナる!」というこれまで見たことのない番組を偶然通りかかって見たら彼のことを取り上げていた。コメンテーターがシンクロの小谷実可子と竹田圭吾だった。小谷実可子があの格好も不愉快だし、あの記者会見も看過できないと「オリンピック選手団の心得」だか何とかいう、選手一同に配布された冊子を持ち出してきてここにもこう書いていると読んだ。これに従えないんだったら趣味でやるしかないですねとまでいった。
すると竹田圭吾が「別にそんなのは構わないんじゃないですかねぇ」といつもの調子で無表情のままぼそっと主張。小谷実可子は「え〜っ!」と身を反らせる。「チョコレート返して!」とまでいった。
あの選手は亀田なんだからしょうがない。それを知っていて選手として選んだんだから今更何を言っているんだろうねぇといわれてもしょうがない。今始まった話じゃないらしいものね。
彼についての話題には関わり合いたくなかったから知らない振りをしていたんだけれど、この番組で彼の歩いている姿や、会見をテレビで見てしまった。見なきゃ良かった。
追記:100215:月曜日というのは朝のテレビのワイドショーが週末からのことをまとめて取り上げるものだから、この話も今日一日でテレビで随分取り上げられ、またまたネット上でも再盛り上がりを見せてしまっている。「まぁ、良いか、こんな程度のことなんだから」という風潮は相変わらず片方にあって、小谷実可子のような「真面目にやろうよ!」と思っている人たちのことをダサイ連中のようないい方をする。それはやっぱり間違っていると思う。そういう風潮がやっぱり様々なところでいい加減で良いんだという流れを創ってきたことは否めない。若者たちがやるべきことをないがしろにして社会からretireしていってしまっているという現実を見ると「そんなのどうでも良くない」と思う。
日韓戦
3-1で負け。記者会見でやっぱり「責任の取り方に辞めるという選択肢があるんじゃないか」という質問が岡田武史に飛ぶ。岡田は「それは協会が決めることで、今ここで選手を投げ出すという選択はない」と明言。W杯をあと4ヶ月後に控えたこの時期に、いくら得点が実現していないとはいえ、ここ4試合の結果で新たな監督を呼んで解決がつくとマスコミは本当に思っているのか。
私の場合はサッカーができるわけでもないし、詳しいわけでもなく、ただ単に岡田武史のファンだというだけなので、まともに反論されても困るんだなぁ。まぁ、つまりこれを偏った意見、という見方はあたっているだろうけれど。
追記:
夜になってからテレビを見ていると 岡田監督へのブーイングがテレビのおかげで拡大している。この場に及んでおろせという声が大きくなっているのだそうだ。一体誰がどれほどのサンプリングをしたのか知らないが、岡田監督を支持する人はわずか7%だとまでいっている。セルジオ越後に至っては「ベスト4だなんていうからいけないんだ!」といっている。勝てばいい。勝たなきゃ何をいっても評価しないぞというスタンスにいるというのがファンということのようだ。
確かに今回の東アジア選手権を見る限り、この延長線上にあるW杯での予想はかなり暗雲が垂れ込めているのは事実だろう。しかし、今日犬飼会長は岡田監督に全面的な支援を約束した。このまま行くしかない。
サッカーはピッチに立つ人間がどう動くか、どこでどう判断するかにかかっている。岡田監督はそういう選手を育てるという方針でここまで来たはずだ。揺るがずに立ち向かって欲しい。彼に任せてきたんだもの。