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一条真也のハートフル・ブログ

2011-01-04

和のこえ

一条真也です。

わが社の名物は色々ありますが、「末広がりの五本締め」もその一つです。

今では、サンレーグループ発で全国に広まってきました。

もう一つ、サンレーには、「和のこえ」という企業文化があります。

全員で手をつないで「がんばろう!」を3回唱和しながら両手を上下に動かすものです。

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                   これが「和のこえ」だ!!


「和」といえば、日本文化のキーワードです。

安岡正篤によれば、日本の歴史を見ると、日本には断層というものがないそうです。

文化的にも非常に渾然として融和しているというのです。

征服・被征服の関係においてもそうです。諸外国の歴史を見ると、征服者と被征服者との間には越えることのできない壁、断層がいまだにあります。しかし日本には、文化と文化の断層というものがありません。早い話が、天孫民族と出雲民族とを見てみると、もう非常に早くから融和してしまっているのです。

三輪の大神神社は大国主命、それから少彦名神を祀っていますが、少彦名神は出雲族の参謀総長ですから、本当なら惨殺されているはずです。

それが完全に調和して、日本民族の酒の神様、救いの神様になっています。

その他にも『古事記』や『日本書紀』を読むと、日本の古代史というのは和の歴史そのものであり、日本は大和の国であることがよくわかります。



「和」を一躍有名にしたのが、かの聖徳太子です。

太子の十七条憲法の冒頭には「和を以って貴しと為す」と書かれています。

十七条憲法の根幹は「和」というコンセプトに尽きます。しかもその和は、横の和だけではなく、縦の和をも含んでいるところにすごさがあります。

上下左右全部の和というコンセプトは、すこぶる日本的な考えでしょう。

それゆえに日本では、多数少数に割り切って線引きする多数決主義、いわゆる西欧的民主主義流は根付かず、何事も根回しして調整する全員一致主義の国なのです。



「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず」とは『孟子』の言葉です。

天の時、つまりタイミングは立地条件には及びません。しかし、立地条件も「人の和」には及ばないという意味です。人の和がなかったら、会社の発展もありません。組織の結束力を高めることは、仕事を成功させることにおいて非常に大事なのです。

『孟子』が出てきましたが、実は日本文化の最大のキーワードとなっている「和」は意外にもメイド・イン・ジャパンではありません。聖徳太子の「和を以って貴しと為す」は太子のオリジナルではなく、『論語』に由来します。

「礼の用は和を貴しと為す」が学而篇にあります。「礼のはたらきとしては調和が貴いのである」の意味です。聖徳太子に先んじて孔子がいたわけですね。



さて「和のこえ」ですが、今ではすっかりサンレー名物となりました。

今から40年も前に、北九州に中曽根康弘大勲位が来られたとき、わが社の佐久間進会長が演説の後に、みんなで手を組んで「和のこえ」を行ったそうです。

それ以来、中曽根大勲位はお会いするたびに、「あのときの盛り上がりは素晴らしかったね」と言われたそうです。

思えば、中曽根通産大臣時代に、冠婚葬祭互助会の法制化が成立したのでした。

この「和のこえ」をやると、本当にその場にいる人々の心が一体となります。

ぜひ、大いに「和のこえ」を広めたいものです。


2011年1月4日 一条真也