「でっち上げ」?

関根和弘「「ワイドナショー」が宮崎駿監督の「引退宣言」をでっち上げ フジテレビ謝罪の一問一答」http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/29/wai-do-na-shou_n_16863524.html


曰く、


お笑い芸人の松本人志さんらが様々なニュースについてコメントするフジテレビの「ワイドナショー」が、スタジオジブリ宮崎駿監督の発言をでっち上げて紹介していたことが5月29日、明らかになった。ハフポスト日本版編集の取材にフジテレビ企業広報部が認めた。

発言がでっち上げられたのは、28日に放送された回。宮崎監督がこれまでに度々「引退宣言」をしたことがあると紹介し、作品ごとに7つ、監督の言葉をフリップで示した。

ところが放送終了後、番組で紹介された発言について「ぼくのネタツイート(当然ながら宮崎駿が言ったセリフではない)がテレビで使われてるんですが」などとあるユーザーがTwitterで指摘。そのツイートが拡散していた。

このユーザーは2013年、宮崎監督のものとして創作したセリフを作品名とともに5つ投稿した。このうち4つが、番組で紹介された発言とほぼ同じだった。このユーザーはフジテレビに対し、公式サイトを通じて指摘したことも明かしていた。

ワイドナショー』って拙blogには新聞記事の引用という仕方で幾度か登場しているのだけど、実際に視た記憶は殆どない*1。それでも、まあ月曜日のスポーツ新聞の記事のネタにそこそこの貢献をしている番組という認識はある。
さて、「でっち上げ」たのは「フジテレビ」じゃなくて「あるユーザー」であって、フジの方はフェイクにまんまと引っかかった、というか嘘を真実と取り違えてしまったわけだ。なので、捏造とは違って、この場合、「フジテレビ」は〈被害者〉だと主張することは勿論許されないものの、〈悪〉ではなく端的に〈馬鹿〉だということになる。フェイクな情報に引っかるというか、フィクションをノンフィクションだと誤認してしまうというのは、私を含めて、寧ろ経験したことのない人の方が少ないのではないだろうか。その意味では十分に同情に値する。ただ、上の記事の後半部に示されているハフィントン・ポストと「フジテレビ企業広報部の担当者」との「一問一答」を読むと、同情心は急速に消え失せてしまうのだった。

書店、図書館でなく

TSUTAYAのプレス・リリース;


甲南大学岡本キャンパスにTSUTAYA BOOKSTOREを2店舗同時出店 新しい大学の価値創造を目指し、同大学生協と初の取り組み
〜本を中心とした新しいモノ体験と、イベントによるコト体験を提供〜
TSUTAYA
2017年5月26日 11時00分

株式会社関西TSUTAYA(以下、関西TSUTAYA 代表取締役社長 能登康之)は、2017年9月に、兵庫県神戸市の甲南大学岡本キャンパスに、TSUTAYA BOOKSTOREを2店舗同時出店し、甲南大学生活協同組合(以下、甲南大学生協)と連携した店舗運営に取り組みます。1店舗は、2017年9月に竣工する、学校法人 甲南学園立100周年を記念した新たな岡本キャンパスのシンボル「KONAN INFINITY COMMONS(iCommons)」4階、もう1店舗は甲南大学岡本キャンパス「学友会館北館」1階にそれぞれ出店いたします。

関西TSUTAYAは、当キャンパスを甲南大学生協とともに運営し、キャンパスに通う学生・教職員に向けて、「知識・教養・探究心が満たされる、心地よい空間とコミュニティ」を提供いたします。

TSUTAYA BOOKSTORE iCommons(仮称)について
TSUTAYA BOOKSTORE iCommons(仮称)は、「学生に向けたライフスタイル提案書店」をコンセプトに、「暮らし」「旅」「アート」など、学生のライフスタイルに合わせた書籍を選定し、展開いたします。

また、同店内のカフェスペースでは、関西TSUTAYAのイベントノウハウを活かし、学生生活を彩る様々なライフスタイルテーマ(「旅」、「働き方・生き方」、「暮らし」、「デザイン」など)に合わせたトークイベントやワークショップを開催し、学部やゼミ、サークルの枠を超えた「コト体験」を提供いたします。

TSUTAYA BOOKSTORE 学友会館北館(仮称)について
TSUTAYA BOOKSTORE 学友会館北館(仮称)は、「学生・教職員に向けたアカデミックな専門書店」をコンセプトに、専門書や充実した雑貨、雑誌や新刊話題書を展開し、学生や教職員が気軽に利用できる書店を目指します。


関西TSUTAYAは、学生時代における自己の成長に必要な「学び」を本を中心に提案することに加え、学生生活をより充実させる「自分らしいライフスタイルの発見」ができる環境をキャンパスライフの中で提供することで、他大学にはない、新しい大学の価値創造を目指してまいります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000292.000018760.html

この情報は、或る方に教えていただいたのだけど、TSUTAYAが大学に進出ということで、最初、公立図書館*1に続いて今度は大学図書館!? と吃驚したのだが、TSUTAYAのそもそもの本業である書店ということで、ちょっとは安心。ただ、逆の意味でまた吃驚する。色々な意味で有名な本屋であるTSUTAYAがこれまで大学構内に進出していなかったということ。

告白(告発)

渡辺一樹*1「「私はレイプされた」。著名ジャーナリストからの被害を、女性が実名で告白」https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170529


2015年3月に山口敬之という「ジャーナリスト」に「レイプされた」という女性の告白=告発。
曰く、


詩織さんは酒に強く、酔って前後不覚になったことはなかったという。詩織さんはすぐに病院に行き、さらには4月9日に警視庁原宿署に相談した。

警察の捜査によって、タクシー運転手や、ホテルのベルボーイ、ホテルセキュリティーカメラ映像、下着から採取したDNA片の鑑定結果などの証拠が揃い、2015年6月にいったんは山口氏への逮捕状が発行された。しかし、捜査員からは逮捕直前、「上からの指示で、逮捕できなかった」と連絡があったという。

山口氏はその後、2015年8月26日に書類送検されたが、2016年7月22日に、嫌疑不十分で不起訴になった。詩織さんは納得がいかないとして、検察審査会に不服申立をした。

詩織さんは、家族の意向で名字は伏せたものの「匿名の被害者女性と報じられたくなかった」として、顔と名前を公開して記者会見に臨んだ。

山口について;

山口氏は元TBS記者で、長く政界を取材しており、2016年5月のTBS退社後はフリージャーナリストとして多数のテレビ番組に出演している。安倍首相との距離も近いとされ、2016年6月に出版した著書「総理」(幻冬舎)では、次のように記している。

安倍氏と私は一回り違いの午年で、出会った当初からウマが合った。時には政策を議論し、時には政局を語り合い、時には山に登ったりゴルフに興じたりした」

山口氏は、週刊新潮でこの件が報じられたことを受けて、自身のフェイスブックで5月10日次のように反論している。

「私は法に触れる事は一切していない。当局の厳正な調査の結果、違法な行為がなかったという最終的な結論が出ている。この過程において、私は逮捕も起訴もされていない」

一方、詩織さんの代理人弁護士は「これは起訴されるべき事案だと確信している」と述べた。

世間知らずの極みで、この山口敬之という「ジャーナリスト」のことも知らなかったし、この「レイプ」事件を『週刊新潮』がすっぱ抜いていたということも知らなかった。
「上からの指示で、逮捕できなかった」というのは凄い。「上」って誰なのか。また、何故逮捕するなという「指示」をしたのか。Facebookに「いいね!」をつける某女性*2の「ご意向」を忖度したのかしらと根拠もなく思ってしまう。

今週もまた

“North Korea fires missile into Japanese waters” https://www.theguardian.com/world/2017/may/29/north-korea-fires-missile-into-japanese-waters


北朝鮮が今週もミサイルを発射。日本の排他的経済水域に落ちる。今月になって3回目*1。今後は(来月になっても)週初めの恒例となるのだろうか。
ところで、文在寅政権の対北政策の軟化に言及した


Moon has made tentative steps toward engaging the North by restarting stalled civilian aid and exchange programs as a way to improve strained ties.

South Korea said recently that it will allow a civic group to contact North Korea about potentially offering help in treating malaria, the first government approval on cross-border civilian exchanges since January 2016.

という一節を読んで、また吃驚。北朝鮮というかそもそも朝鮮半島に「マラリア」ってあるの? 熱帯性の筈だけど。
まあ、1990年代の初め、英国では上海に旅行する人にマラリアの予防注射を義務付けていたのだった(Cf. JG Ballard Miracle of Life*2)。
Miracles of Life

Miracles of Life

クンデラ『小説の技法』

小説の技法 (岩波文庫)

小説の技法 (岩波文庫)

ミラン・クンデラ『小説の技法』(西永良成訳)*1を先週読了。


凡例


第一部 評判の悪いセルバンテスの遺産
第二部 小説の技法についての対談
第三部 『夢遊の人々』によって示唆された覚書
第四部 構成の技法についての対談
第五部 その後ろのどこかに
第六部 六十九語
第七部 エルサレム講演――小説とヨーロッパ


訳者解説
人名索引

目次の前に、

私は理論の世界とは無縁の人間だから、以下はひとりの実作者の考察である。それぞれの小説家の作品は暗黙のうちになんらかの小説史観、小説とは何であるかという考えをもっている。私が語らせたのは、みずからの小説に内在するその小説観である。(p.3)

ここに集められた七編のテクストは一九七九年と一九八五年のあいだに書かれ、公刊もしくは発表された。それぞれ別個に誕生したものだが、私はのちにそれらを一冊の本にまとめようと考えて構想したのであり、刊行は一九八六年になされた。(p.4)
という〈まえがき〉がある。
最初の「評判の悪いセルバンテスの遺産」と最後の「エルサレム講演」は「ヨーロッパ」と「近代」と「小説」というジャンルとの関係を問うた論攷であり、この本はちょうど円環をなしているといえる。狭義の「技法(art)」については、クリスティアン・サルモンとの対談である「小説の技法についての対談」と「構成の技法についての対談」。
ところで、ちょっと気になったのは、マルセル・プルーストジェイムズ・ジョイスは言及されているのに、ヴァージニア・ウルフが無視されていること。というか、ウルフに限らず、女性の作家は殆ど言及されていない。これは偶然なのかどうか。
クンデラのエッセイ集とも関係するかもしれないが、最近Orhan Pamuk The Naive and the Sentimental Novelist(translated by Nazim Dikbas)*2を読み始めた。
The Naive and the Sentimental Novelist: Understanding What Happens When We Write and Read Novels

The Naive and the Sentimental Novelist: Understanding What Happens When We Write and Read Novels

また、数日前にアイリス・マードックの『鐘』(丸谷才一訳)を読了。
鐘 (集英社文庫)

鐘 (集英社文庫)

印度抜かれた!

最近印度映画に言及したばかりなのだが*1


http://d.hatena.ne.jp/nessko/20170521/p1


『世界』6月号に掲載された四方田犬彦*2の「アフリカ映画の現在」というレポートの紹介。曰く、「現在、世界で第一位の映画大国はナイジェリア(年間1500本製作)だそうですが、日本ではほとんど紹介されることがありません」。印度は抜かれたんだ! 何時頃? 「世界で第一位の映画大国」は印度だと思っていたのだった。Nollywoodには2006年9月に言及しているのだが*3、その頃既に印度を抜いていたかどうかはわからぬ。

将軍の死

Sam Jones “ Manuel Noriega, former Panama dictator, dies at 83” https://www.theguardian.com/world/2017/may/30/manuel-noriega-former-panama-dictator-dies-aged-83
Nick Caistor “Manuel Noriega obituary” https://www.theguardian.com/world/2017/may/30/manuel-noriega-obituary
Simon Tisdall*1 “Manuel Noriega: feared dictator was the man who knew too much” https://www.theguardian.com/world/2017/may/30/general-manuel-noriega-feared-panamanian-dictator-cia-asset



3月には既に「昏睡状態」という報道があったのだが*2マヌエル・ノリエガが現地時間5月29日に息を引き取った。パナマのJuan Carlos Varela現大統領曰く、


Muerte de Manuel A. Noriega cierra un capítulo de nuestra historia; sus hijas y sus familiares merecen un sepelio en paz.
https://twitter.com/JC_Varela/status/869417750854348800
さて、ノリエガ将軍は、ラテン・アメリカの他の独裁者の多くと同じく、或いは世界中の独裁者の多くと同様に、米国に育てられ、米国の手先として権力を獲得し、権勢を誇っていたのだった。一転して、1989年12月に米国のパナマ侵略によって、逮捕され、マイアミに連行されてしまい、その後の人生を米国及びパナマの牢獄で過ごす破目になったのだった。ノリエガ将軍が生きて虜囚の辱めを受けたとき、遠く離れたイラクサダム・フセインは、まさかほぼ1年後に米軍がイラクに侵攻してきて、また21世紀になったら、自らも囚人となり、遂には刑場の露と消える*3だろうとは思わなかったんだろうなと思った。

Untitled


天鑰橋路・零陵路の交差点*1。2015年9月28日。

天鑰橋路・南丹東路の交差点*2。2015年9月28日。


拉麺商店*3。2015年9月28日。

騰飛大厦*4。2015年9月28日。

騰飛大厦。2015年9月29日。

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150528/1432784630 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150617/1434466929 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150629/1435547927 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150705/1436103369 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150729/1438140589 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160726/1469489315 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160803/1470198642 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160806/1470479924 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160816/1471324982 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160908/1473301109 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161016/1476624251 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161019/1476855359 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161023/1477234007 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161104/1478233854 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161121/1479749822 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161222/1482436066 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161224/1482557431 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161225/1482691223 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161226/1482724524 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161228/1482930979 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170123/1485138305 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170125/1485364218 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170130/1485789247 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170211/1486823368 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170217/1487298340 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170217/1487349223 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170221/1487700640 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170224/1487948052 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170302/1488470274 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170307/1488901997 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170307/1488901996 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170314/1489517202 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170323/1490291432 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170327/1490588782 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170401/1491068281 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170402/1491145304 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170412/1492021375 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170424/1492960484 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170428/1493358856 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170501/1493658799 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170512/1494612618 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170523/1495516556 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170527/1495848293

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140906/1409963758 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141013/1413170263 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150430/1430364624 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150617/1434466929 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150709/1436446927 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150722/1437499117 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160724/1469370652 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160803/1470198642 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160823/1471919056 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160913/1473733322 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160919/1474305974 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160920/1474385358 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160923/1474599558 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161005/1475620237 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161011/1476205651 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161104/1478233854 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161105/1478368914 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161107/1478496483 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161126/1480183521 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161222/1482436066 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161226/1482724524 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161228/1482930979 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161231/1483148739 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170102/1483284153 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170123/1485138305 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170125/1485364218 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170208/1486554212 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170211/1486823368 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170213/1486993934 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170217/1487298340 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170220/1487522213 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170221/1487700640 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170227/1488212009 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170301/1488389185 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170306/1488776150 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170314/1489517202 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170323/1490291432 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170324/1490378551 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170330/1490893995 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170402/1491145304 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170411/1491888252 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170414/1492197656 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170424/1492960484 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170504/1493929502 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170507/1494173746 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170512/1494612618 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170523/1495516556 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170527/1495848293

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150301/1425224018 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150304/1425395425 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150405/1428202947 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150417/1429196644 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150505/1430832210 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150507/1430965454 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150520/1432093122 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150524/1432409057 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150610/1433863759 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150624/1435115623 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150629/1435547927 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150705/1436103369 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150711/1436580943 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150715/1436887311 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160816/1471324982 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160911/1473556638 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161011/1476205651 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161101/1477966528 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161107/1478496483 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170107/1483805388 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170130/1485789247 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170208/1486554212 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170220/1487522213 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170221/1487700640 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170314/1489517202 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170323/1490291432 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170327/1490588782 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170411/1491888252 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170517/1495031838 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170521/1495475047

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140922/1411397146 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150310/1425945524 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150423/1429807046 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150526/1432644633 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150528/1432784630 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150607/1433642857 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150610/1433863759 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150617/1434466929 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150619/1434641534 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150629/1435547927 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150702/1435763658 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150711/1436580943 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150725/1437781744 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160827/1472306274 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161105/1478368914 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161121/1479702561 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161219/1482121726 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170104/1483541357 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170117/1484630368 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170221/1487700640 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170309/1489073745 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170318/1489801876 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170424/1492960484 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170427/1493269730 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170517/1495048725 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170518/1495120654

「語りえぬもの」?

『ねとらぼ』の記事;


2017年05月30日 20時30分 更新
哲学的な啖呵切ってきそう……! 論理哲学論考をモチーフにした「ウィトゲンシュタイン特攻服」が思考上等でかっこいい

「ケンカするより哲学しようぜ!」
[宮原れい,ねとらぼ]

 メンチ切る前に2度見されそうな特攻服「ウィトゲンシュタイン特攻服」*1がかっこいいです。冷静に啖呵を切ってきそうな感すごい……!

 投稿・制作したのは、写真家で美術家の飯島モトハ(@mochiunagi)さん。オーストリア出身の哲学者、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの代表作『論理哲学論考』をモチーフにした特攻服で、飯島さんの個展「デカい牛の デカい内臓」にて展示されています*2

 後ろ姿でその哲学書のタイトルを背負い、正面では「世界は起こっている事の総体である」「すなわち事実とは、諸事態の存立のことである」など、同書の命題がそのまま書かれた特攻服。どう見ても暴走よりも思考の二文字に魂燃やしてそうな、強い主張を感じるデザインとなっています。

 「論理哲学論考」とは上記のような7つの主要命題(と多数の命題)からなり、哲学が思考できる限界・領域を明確に定義した上で、言語と世界の関係・問題について主張した著作。7つ目の命題「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」が有名で、特攻服でも目立つ左右の腕部分に入れられています。

 なお同書は前期のウィトゲンシュタインの論で、後期では死後に出版された著作『哲学探究』で示した思想、言語活動をゲームとして捉えた「言語ゲーム」が有名です。

 前期・後期で問題の扱い方に違いがあり、飯島さんによると「企画段階では(特攻服の)表裏で前期後期の表現も考えました」とのことですが、分かりやすく前期に統一したそうです。ちなみに好みとしても「前期が分かりやすくて好き」ということでした。

 Twitterではその斬新すぎる特攻服に「かっけええ!」「イカしてる」などの声が寄せられ、哲学者で『勉強の哲学』などの著作を執筆する千葉雅也さん(@masayachiba)も「ウィトゲンシュタイン特攻服ほしいなあ」とツイートするなど話題に。

 個展「デカい牛の デカい内臓」は新宿眼科画廊にて開催中で、6月7日の期間まで実際に見ることができます。またウィトゲンシュタイン特攻服は15万円で販売も行っているので、気に入ったらその場で着て帰ることも可能です。



(宮原れい)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/30/news144.html

論理哲学論考 (岩波文庫)

論理哲学論考 (岩波文庫)

画像はオリジナルを見てね。
命題の集積という『論理哲学論考*3の論述のスタイルだからこそ「特攻服」に合うのではないかと思った。ベルクソンフッサールのように粘着的な論述をする人はやっぱり「特攻服」には合わないだろう。『論理哲学論考』に対抗しようとするなら、スピノザの『エチカ』*4しかないのでは? ニーチェアドルノのことは直ぐに思いついたのだが、彼らはちょっとずれているという感じがする(どのように?)。
エチカ―倫理学 (上) (岩波文庫)

エチカ―倫理学 (上) (岩波文庫)

エチカ―倫理学 (下) (岩波文庫)

エチカ―倫理学 (下) (岩波文庫)