2011-12-13
■『恋愛ゲーム総合論集2』のRewrite特集に寄稿しました

冬コミで頒布するそうです。概要は主催者then-d氏のページを参照のこと。
http://d.hatena.ne.jp/then-d/20111211/1323612230
私tukinohaは「社会は維持できなくても良いし、人類は滅んでも良い――『Rewrite』序論」という挑発的なタイトルで寄稿しています。よろしく。
(ところで、人の入れ替わりが激しいこの界隈ですが、以前寄稿させてもらったときの面子が割と残っていたりして、心強いというか、これはもう行くところまで行くしかないなという気持ちにさせられます。みなさんもエロゲを「卒業」したりせず、なるようになればいいと思います)
2011-11-14
■『Rewrite』論のためのノート(4)

- 出版社/メーカー: KEY
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今回はTerra編。この作品のクライマックスであり、白眉。文明史であり、割と素直な恋愛物語でもある、という二面性が素敵ですね。文明と恋愛がどこでどう繋がっているのか、少し考えてみる必要があるでしょう。ちなみに私の好きな台詞は、篝「考えるべきはヒトの役目。/知性の責務を、いつになったら果たしてくれるのですか?」
・世界の狭さ
瑚太郎「人は必ず敵対する。必ずだ。どんな状況からでも相手のすることにケチをつける。/なぜだか、それはどんなに文明が発展しても、起こる。受け入れがたい相手が必ず出てきてしまうんだ」
篝「不合理すぎます」
瑚太郎「そういう反発する力が、進化には必要だったんじゃないかな…よくわからんけど。/けどもう、地球には広がれる土地なんて残ってないからな。/なんとか、受けれてやっていくしかないんだ」
(Terra編)
開拓精神は、篝にとって良い記憶のようだ。/しかし今の地球に、開拓できる場所はほとんどない。
(Terra編)
頻繁に語られる、この世界の狭さ。地理的な意味だけで語られているわけでは、おそらくない。インターネット、経済、その他社会システムが世界中を覆い尽くすことの、心理的な閉塞感が背景にあるように思われます。「小さく、経済的に生きていくしかない」。むろん、この物語の最後で重要な役割を果たすのはインターネットに他ならないわけで、あくまでも両義的。『イマ』がそうだったように。
ただ、世界が狭いから宇宙に出ていこう、という単純な結論をそのまま受け取ると、『Rewrite』はつまらない。ポイントはふたつ。1.宇宙に出ていくことは、いわゆる「植民」と異なり、人間の変容を伴う。というか、もはや人間ではないかもしれない。
忍「上を見れば、外を見れば、その外縁に応じた絆があって良いと思うんだよ」
(『最果てのイマ』プチとマルの墓参り)
2.地球に代わる新しい星は見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。そこまでは描かれない。月の篝から送られたものを、地球の瑚太郎が受け取り、月の篝へ送り返されるところで物語は閉じられる。
・よい「記憶」
なぜ「よいことをしろ」ではなく「よい記憶を見せろ」なのだろうか。それはたぶん、記憶は人に伝えることができるから、受け継いでいくことができるから、なのだろう。
井上「自慢したかったのかも。それが誰かひとりでもいい」「……君ひとりでもいい」
(小鳥編)
よい記憶を、正しく受け止めること。
ふと思う。/佳多奈は、星の世界を理解しているのかもしれない。
(『星空☆ぷらねっと』藤原佳多奈編)
僕らは皆、佳多奈に出会って鍵を渡すため、混沌の世界をあてもなく彷徨っていた。
(『星空☆ぷらねっと』藤原佳多奈編)
・代替可能な愛
だけどマーテルの愛は、誰だろうが受け入れる愛だ。/……誰でもよいのだ。/天王寺瑚太郎だから、ということがない。/代替可能な友愛。/それが俺には、少しきつい。
(Terra編)

![[天使の日曜日]](http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/t/tukinoha/20100217/20100217140406.jpg?1266383242)
