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2017-01-18

高岡重蔵さん96歳!

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 今日1月18日は、いつもいつもお世話になっている高岡重蔵さん96歳の誕生日。おめでとうございます!

 新年の挨拶も兼ねてご挨拶に伺い、一時間ほど話をしてお暇したあと、重蔵さんのところから一番近くにある書店さんを覗いてみると、なんと『欧文活字』が面陳に!

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 この書店さんは、神楽坂にある「かもめブックス」というお店で、外観はこんな感じです。

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 いい雰囲気のブックカフェなので、お近くに行かれたさいはぜひ立ち寄ってみて下さい。

 ちなみに重蔵さんは酉年生まれで年男なんですが、実は私も今年で48歳。重蔵さんのぴったり半分です。重蔵さんが『欧文活字』『高岡重蔵 活版習作集』に収録した作品を作り始めたのが、ちょうど今の私ぐらいの歳なんですよねー。私も頑張っていい仕事をせねば、と思いを新たにした一日でした。

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2016-12-25

高岡昌生さん発見!

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 「欧文活字」でWeb検索してて嘉瑞工房・高岡昌生さんの取材記事を発見しました!

 就職ジャーナルというサイトで、記事は「Vol.197 【前編】高岡昌生」「Vol.198 【後編】高岡昌生」です。

 重蔵さんのもとで修行を始めたころから現在までの話がコンパクトにまとめられています。ぜひご一読を。

 ちなみに烏有書林で出している欧文活字・書体関連本はこちら。

 『欧文活字』

 『高岡重蔵 活版習作集』

 『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』

 あと、昌生さんが嘉瑞工房を継いだころの話は、『欧文組版――組版の基礎とマナー』(美術出版社)の「第5章 私とタイポグラフィ」にもっと詳しく載っていますが、ネット書店では軒並み品切みたい。とてもいい本なのにもったいない話です。(うちの『活版習作集』も品切……いつか増刷したいとは思っています……。まだ若干、市中在庫はあるみたいですよー)

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2016-12-12

「エドワード・ジョンストンとロンドン地下鉄書体」トークイベント

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 12月11日、浅草Book&Design で開かれた「DesignTalks 04 ロンドン地下鉄書体100周年記念 エドワード・ジョンストンとロンドン地下鉄書体」トークイベントに行ってきました。

 ゲストは、武蔵野美術大学教授で『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』の訳者でもある後藤吉郎先生と、岐阜大学准教授の山本政幸先生のお二人。

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 下の写真に映っているのはジョンストン・サンズの木活字。Y とか、字間を詰められるよう両側が食い込むように凹んでたりします。

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 長年ジョンストンの研究をしてこられたお二人だけに、お話が面白いのはもちろんですが、貴重な資料もたくさんお持ちいただき、とても刺激的なひと時を過ごせました。資料の一部はこちら→DesignTalks04でもご覧いただけます。いやあ、目の保養とはまさにこのことですねー。

 個人的に一番興奮したのは、『Imprint』の原本を見られたこと。ジョンストンが表題を書いた1910年代の雑誌なんですが、その本文書体がとてもとても美しかった。この書体は「Imprint MT」という名前で既にデジタルフォント化されていて、『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』の欧文と数字部分ではそれを使ったんですが、小文字のディセンダーがちょい短くて、実はあんまり好きなフォントじゃなかったんです。今回まじまじとオリジナルの金属活字書体を見て、やっぱりこっちの方がいいな、と。

 あと余談ですが、ジョンストン・サンズ100年を記念して今年発表された 「Johnston100」フォントを使ったトートバッグが会場で売られていたので買ってきました。

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 「New Johnston」と比べるとかなり先祖返りしたように感じます。また、「P22 Johnston Underground」よりもモダンで、「ITC Johnston」よりも力強いような気が(布地にスクリーン印刷されているので、よけいそんな感じがするのかも)。

 「New Johnston」が「Johnston100」に取って代わられていくのは少し寂しい気もしますが、大昔のサインが今も使われつづけているロンドン地下鉄(→訪英日記5)のことだから、「New Johnston」もまだまだ現役でありつづけることでしょう。

 色んな時代の Johnston Sans が同時に見られるのも、それはそれで楽しいですよね!

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2016-06-12

ジョンストン・サンズ 100年

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 ロンドン地下鉄書体として知られるジョンストン・サンズ(Johnston Sans)が誕生して、ちょうど100年が経ちました。

 エドワード・ジョンストンの手になるこの書体は、烏有書林で出している『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』によると、1916年の6月に大文字、7月に小文字( f 以外)のデザインが完成したとのこと。

 ただ、ジョンストンはおっちょこちょいな人だったのか、11月になって小文字の「 f 」がないことがわかり、急いで描き足したのだとか。「引っ越しやなんやかんやで忙しく、f のことをすっかり忘れてた!」みたいな言い訳の手紙が残っているそうです。

 ロンドンでは今年、ジョンストン・サンズ100年を記念したイベントがいろいろ企画されているみたいですし、新書体 Johnston100 の発表も!(ここ→Introducing Johnston100, the language of London | Monotype

 またイギリスに行きたいけど、今年は無理だな〜。

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2016-05-06

『Typography 09』誌に記事を書きました

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 まもなく発売の『Typography 09』(グラフィック社)に、組版について記事を書きました。「これだけは知っておきたい組版の常識・非常識」というコーナーで、嘉瑞工房の高岡昌生さん、コン トヨコさんと分担して、私は和文編と和欧混植編の一部を担当しました。

 『Typography 09』の特集は「美しい本と組版」で、

書籍の本文組版について、ブックデザイナー、老舗出版社、組版会社を取材し、それぞれの組み方を紹介。本文組版をする際、どのような点に気をつけたらよいか、基本的な考え方とInDesignの設定を解説。書体会社10社100書体の文字組見本を掲載した付録小冊子つき。

とのこと。目次は Latest Issue – Typography で。


 先月、青山ブックセンター本店で開かれた TypeTalks 第35回「ヨーロッパの美しい本と組版」では、ドイツ在住のタイポグラファである麥倉聖子さんが話をされたんですが、その中で特に印象に残った言葉が、 “マクロタイポグラフィ” と “マイクロ・タイポグラフィ” でした。

 ざっくりいってしまうと、マクロタイポグラフィとは、文字をどこにどうレイアウトするか、といったパッと見でわかるデザインのこと。一方のマイクロ・タイポグラフィとは、ひと文字ひと文字をどう並べていくか、といった組版寄りのデザインのこと。

 欧米ではよく使われる用語らしいのですが、私は初めて知りました。文字を扱うという部分では同じなんだけど視点が違う、という両者の違いがとてもわかりやすい表現なので、日本でも広まってほしい言葉だな、と思います。

 麥倉さんは、日本のデザイン系の学校では、マクロタイポグラフィは詳しく教えても、マイクロ・タイポグラフィはほとんど教えていないのではないか、とおっしゃっていました。たしかに、社会に出て初めて “組版” というものに遭遇した、というデザイナーさんも多いようです。もともと組版印刷会社が担っていた職分だからかもしれませんが、でも、いい本をデザインする上では、欠かせない要素ですよね。


 今日、できたてホヤホヤの『Typography 09』の見本誌をいただいて、ひと通りざっと読んだところなんですが、今号はこのマイクロ・タイポグラフィに焦点を当てた内容なので、収録されている図版も、パッと見は同じような本のページの写真が続いているように見えます。それも、良いものだけを選んで掲載しているので、ひと目で「うわっ、ひどい!」とわかるような例がないぶん、個々の違いがとても微妙(繊細?)なんですよね。でも、よくよく細部を見ていくと、それぞれに個性があることがわかってきます。

 一見、地味なんだけど、本をつくる上で、とても大切なことが載っている雑誌だと思います。ぜひご一読ください。


5/20追記

 マクロ&マイクロ・タイポグラフィについては、麥倉さんのブログ Shoko Mugikura | Just Another Blog にもっと正確で詳しい説明がありましたので、ぜひご覧あれ。記事はこちら→マクロ・タイポグラフィとマイクロ・タイポグラフィ

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