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烏有ブログ

2015-01-31

『高岡重蔵 活版習作集』品切です

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 大変好評をいただいた『高岡重蔵 活版習作集』が版元品切となりました。あとは市中在庫のみとなります。

 いつか増刷したいとは思っていますが(他の本がたくさん売れて費用を捻出できれば……)、今のところ重版は未定です。

 お買い上げいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

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2014-12-24

「小さな出版社のおもしろい本」

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 12月25日発売のサンエイムック「男の隠れ家」教養シリーズ『一度は読んでほしい小さな出版社のおもしろい本』(三栄書房)の中で、烏有書林も取り上げていただきました。ありがとうございます!

(目次などの詳細は三栄書房のサイト→『一度は読んでほしい小さな出版社のおもしろい本』で)

 まえがきには、

これは小さな出版社125社と一度は読んでほしいおもしろい本、400冊の物語――

とあります。

 北海道から沖縄まで、全国の小さな出版社とお薦め本が掲載されていて、とても面白そうなムックです。ぜひご一読を。

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2014-12-18

最近読んだ本

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 ここ最近読んだ本の中から印象に残った文章を少々。「書評空間」が終わってから読みっ放しが続いてたんですが、なにかに書いとかないとすぐ忘れちゃうたちなのでメモ代わりに。どれも面白い本でしたよー。


文体の科学』(山本貴光新潮社)から

私たちは、紙の本か電子書籍かそれ以外の装置かといった違いを問わず、つねに必ず或る物質を通じて文章を読んでいる。ということは、当然のことながら、そうした書物や装置は、必ずなんらかのすがたかたちをしている。本の大きさ、デザイン、使われている紙、ページ上の文字の配置、使われている書体やその大きさなどなど、私たちがなんらかの文章を手に持ち目を通す場合、物質が不可欠だ。じつは、文体を考えるうえでは、こうした物質的な側面も重要な役割を演じているのではないかと思う。(p. 19)

つまり、作家は文章の内容には細心の注意を払う一方で、文章のすがたにはそこまで意を用いない。書き手が文章のすがたに強く関与するのは、言うなれば改行と句読点を入れる位置である。(p. 30)

いま、脳裡に「刻む」と言った。記憶とは、まさに自分の身体を変化させることに他ならない。(p. 69)


『本屋会議』(本屋図鑑編集部編、夏葉社)から、往来堂書店・笈入建志さんの文章

本屋はよく売れる本を愛してはいけないのである。愛した本を、よく売らなくてはならない。(p. 189)

大人もはっきりと目的を持たずに本屋にやってくる。むしろ、これからの本屋にとって目的のはっきりしない読者が一番重要な顧客となってくるはずである。(p. 194)

本屋はそれぞれ、世界の縮図を目指すべきである。(p. 195)


岩波ジュニア新書 物語もっと深読み教室』(宮川健郎、岩波書店)から

私の観察からいうと、十歳ぐらいまでの子どもは、どんなに好きな本でも、その作者を意識しないのではないかと思います。(中略)子どもの前では、すべての本が、それぞれが背負っているはずの歴史性をなくして、同じ一線にならんでいるのではないか。(p. 152)

いや、むしろ、「作者」を意識的に、一つの方法として、わすれるといったほうがいいかもしれません。作者と作品を関連づけるのではなく、文章そのものに向き合うという方法ですね。(p. 154)


アドルフ・ロース著作集1. 虚空へ向けて 1897-1900』(アドルフ・ロース加藤淳訳、アセテート)から

それは、古い精神をまといながら、現代のフォルムを表現しようとしているということだ。だがこれでは、現代を語る資格はない。新しい時代精神をまとい古いフォルムを応用するとき、そのときこそ現代芸術に対して敬意を表し、語ることができるのだ。(p. 31)

すべての家具、すべての物が、ある歴史、ある家族の歴史を語っている。(中略)たしかにそこには外国の様式も、バロックロココといった過去の様式もない。しかしその家には独自の様式がある。そこに住むものたちの様式、つまり家族の様式である。(pp. 95-96)

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2014-11-28

世界のブックデザイン展

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 今日、飯田橋印刷博物館で明日から始まる「世界のブックデザイン展 feat.スイスのブックデザイン」の内覧会とレセプションに行ってきました。

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 この展示会は、「2014年3月にドイツ ライプツィヒで開催された「世界で最も美しい本コンクール2014」の受賞作に、日本、ドイツスイスオランダオーストリア中国イランにて開催された各国コンクールの受賞作を加えた約160点を展示します」というもの。毎年この時期に印刷博物館の 【P&Pギャラリー】(入場無料)で開催されています。期間は11月29日から2015年2月22日まで。詳細は印刷博物館のサイト「世界のブックデザイン2013-14」でどうぞ。


 「feat.スイスのブックデザイン」となっているのは、今年が日本とスイスの国交樹立150周年にあたることから、特別企画として「1950年代から現代にいたるスイスのブックデザインの秀作約40点」を展示することになったようです。

 最新のブックデザインももちろんいいんですが、このスイスの昔の本がまたいいんですよね。たんなる懐古趣味じゃなくて、やっぱりいいデザインは時代を越えて伝わってくるんでしょうね。

 オープニングの前には、はるばるスイスから駆けつけたローランド・シュティーガーさんを囲んでのちょっとした茶話会がありました。シュティーガーさんはブックデザイナー兼タイポグラファで、『TYPOGRAPHY 06』(グラフィック社)にも登場しています。スイスタイポグラフィやブックデザインについて、いろいろ興味深いお話を伺いました。

 「タイポグラフィのもっとも大切な目的は、内容を読み易く、他者に伝えること」という言葉が印象に残っていますが、面白かったのはスイスの出版事情について。「テクノロジーの進化により、いまは過渡期で大変な時代、と言われているが、何十年も前から同じことが言われ続けている。なので、これからも大丈夫だろうと楽観的に考えている」とのこと。やっぱり日本もスイスも同じなんですねえ。私もけっこう楽観的に……というか、もうなるようになれって感じなんですが。


 日本の本コーナーには、今年の造本装幀コンクール入賞本も並んでいて、うちの『高岡重蔵 活版習作集』もありました。

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 なんか今年のこのブログは、重蔵さんの本の話題が続きました。二つも賞をいただき、いろんな本の展示会や書店さんのフェアに並んだり、海外の媒体で紹介されたりしたからなんですが、まあ、さすがに話題ラッシュもこれで打ち止めでしょう。


 本展には、世界中から集められた、ブックデザインはもちろん印刷・製本技術の粋をこらした作品ばかりが展示されています。また嬉しいのは、(特別展示のスイスの本はケースに入っていますが)通常展示の本は一冊一冊手に取ってページをめくって見ることもできます。 本好きの方はぜひ足を運んでみてください。ほんっとに、楽しいですよ〜。

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2014-10-14

第7回「本とのサロン」のご案内

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 来る11月8日、第7回「本とのサロン」を開催いたします。

 「本とのサロン」は、印刷、タイポグラフィ、製本、紙、編集など、出版物の制作に携わるメンバーが集まり、参加者と一緒に、本づくりの現状や今後の課題、将来の展望などを自由に話し合う会です。

 (「本とのサロン」の発端についてはこちら→烏有ブログ2012/12/8、「本とのサロン」始めます


 主宰の松岳社・青木英一さんの案内文を抜粋してみます。

今回のテーマは、【松岳社 工場見学】。

実際に稼働している製本工場の中で皆様と本づくりの話をしたいと考えました。

量産されている一般の書籍、その隣で作られている手工業的な製本の設備を見学して頂く企画です。

また、長年使われてきた道具や、一日で1万部以上の本を作ることが出来る製造ラインの裏話など解説したいと思っています。

このような企画なので、今回は参加者の人数をしぼり、日ごろから紙で作られた書籍を手にして仕事をされている方に限定させていただきたいと思います。

 申し込み方法など詳細はこちらで→「本とのサロン」ブログ

 今回は定員15人なので、興味のある方はお急ぎください。

 それではみなさま、お気軽に、かつ奮ってご参加を!

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