やきにく南山 奮戦記―食農協働レストランへの道― このページをアンテナに追加

2016-07-07 健全な食を支える人たち

舞鶴で出会った愛農のおいしいもん 舞鶴で出会った愛農のおいしいもんを含むブックマーク


愛農高校養豚部の生徒たちがが実習で育てている豚を、「愛農ナチュラルポーク」として世に出してくださったサカエヤの新保社長が、「舞鶴にすごいお店がある」とおっしゃるのがずっと気になっており、6月のある日、思い切って息子(愛農高校49期生)と一緒に行ってみました。

京都縦貫道でとても近くなった京都府北部の舞鶴市。市街に入るとすぐに目に入った和風でおしゃれなお店が「サブール・ド・ラ・メール」。


f:id:yakinikunanzan:20160707094658j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707094659j:image


その日のメニューは、愛農ナチュラルポークとジビーフ(49期西川雄喜くんのお母さんが育てた完全放牧のアンガス牛)のほか、愛農の聖地・舞鶴の西方寺平の野菜、卵、鶏肉…と、大感激。

ジビーフには西川奈緒子さんから送られたというジャガイモをあわせ、愛農ナチュラルポークには西方寺平の野菜が目にも鮮やかに添えられて、西方寺の「平かしわ」(だいらかしわ)のコンフィも絶品でした。︎


f:id:yakinikunanzan:20160707095003j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707095004j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707095001j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707095000j:image


オーナーシェフの山本拡樹さんは、京都の調理師学校を卒業後、神戸の老舗フレンチレストランで修行され、渡仏。パリのビストロや星付きのレストランで腕をみがいて帰国されてからは、神戸で店を構えたかったところを、お母様の急逝でご実家の和食店を継承せざるを得なくなり、「サヴール・ド・ラ・メール」をオープンされたのだそうです。

http://www.sd-lamer.com/


うどんやおそばを売っていたお店をフランス料理店にするのは、なかなか大変だったようで、「うどんはないんか」と言われながら、「洋食といったら、オムライスとスパゲッティ」という顧客のニーズにも合わせ、どんなにくじけかけても素材へのこだわりと料理への情熱を捨てることなく17年間舞鶴で踏ん張ってこられました。

f:id:yakinikunanzan:20160707100012j:image


フレンチのシェフならではのことですが、新保さんの手がける赤身の牛肉に出会えてやっと料理人としての意欲が蘇り、愛農ナチュラルポークやジビーフに出会ってからは、「こんなドラマがありうるのか」と、孤立感から解放されていかれたそうで、半端ない向上心で腕を磨き続けておられます。


そんな山本さんですから、自家製のパンは、粉を石臼でひくところから。肉はサカエヤの新保さんからの取り寄せで、愛農ナチュラルポークやジビーフのアピールに力を入れ、さらには、愛農高校卒業生たちが有機農業を営むムラ、西方寺平の霜尾さんや添田さんたちとも出会われることとなりました。


f:id:yakinikunanzan:20160707100005j:image


西方寺平は、愛農高校50年の歴史とともに過疎の村に愛農高校で鍛えられた新規就農者を受け入れ、子沢山の村へと再生された伝説のムラです。

愛農高校1期生の霜尾誠一さんの偉業があまりにも有名で、米、野菜、養鶏に力を入れておられる12軒の地区です。思いがけず、そこの鶏肉と卵とお野菜を堪能させていただけたのですから、本当にラッキーでした。


f:id:yakinikunanzan:20160707095002j:image


食事のあとは西方寺平へも行って、愛農高校でよく見かける顔だらけのムラを霜尾誠一さんの長男、霜尾共造さんの案内で散策させていただきました。

なんと、西方寺地区は、入り口に門のある誇り高い独立国家のようなムラです。


f:id:yakinikunanzan:20160707100006j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707100007j:image


かつては深刻な過疎地だったそうですが、活気のある手入れの行き届いた西方寺には、「ともぞうトマト」のハウスや愛農高校卒業生で新規就農された添田さんの黒毛和牛、愛農専攻科生のがんばる玉ねぎ畑などが広がっていました。

ここでは、特に養鶏が盛んで、鶏肉の加工場も。


鶏をお肉にする日には、加工場の入り口に村のおばちゃんたちの杖が何本も並ぶのだそうで、西方寺平には若者だけではなく、元気すぎる高齢者が多いということにも驚かされました。


f:id:yakinikunanzan:20160707100417j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707100415j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707100416j:image



さて、西方寺平の鶏肉が、このところ、サカエヤの新保さんに少しずつ流通の糸口を開いてもらっているようで、とても楽しみです。

フェイスブック上のこんな告知であっという間に10羽が完売していて驚かされました。


【門外不出の平かしわ】

西方寺平は、赤岩山(あかいわさん)中腹にあり、江戸時代の宮津藩と田辺藩の国境警備隊の村です。

辺鄙な山奥にもかかわらず全軒が養鶏を営むことで三八豪雪などで離村ブームだった時期を乗り越えました。今でも雪の多い年は170センチ近く積もる事があります。

12軒のうち半数くらいが愛農高校の関係者で、早くから村の将来に危機感を抱き新規就農、担い手の受け入れを開始していて、現在9軒のうち若手農業後継者がいる家は新規も含め6軒います。村の平均年齢も若く39歳位です。村のほとんどが専業農家で、積極的に他地域で耕作をする強者や村づくりの中心人物がいます。

平かしわは現在残る3軒の農家のおばちゃん世代が昔から肉処理をして近隣に配達をして生計を立てているいわば根強い地域限定特産物です。ゆえに門外不出、村から外に出たことがない鶏なんです。

平かしわの焼き鳥は地域のイベントで毎回すぐに売り切れるほど人気があります。ただし地域外の方が食べると身が固いので、みんな引きます。しかし噛めば噛むほど旨い肉は根強いファンが居ます。

消防団では必ず焼肉の後に平カシワを〆で食べてやっぱり平カシワウメーなーってなります。こんなかしわですが興味ありますか。

f:id:yakinikunanzan:20160707100010j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707100009j:image

f:id:yakinikunanzan:20160707100008j:image

*****以上新保さんの記事引用


サカエヤの新保さんは、近江牛の産地で近江牛専門店として圧倒的なブランドと経営基盤を作られましたが、入荷が不安定な愛農ポークやジビーフを一流の料理人につなぐという、不効率で不安定な少ロットのお肉の流通を担われるようになってからは、生産者の人柄に惚れるお肉を選び、売上を半分に減らしてでも自分が好きなお肉を好きな人にだけ届ける商いにシフトしたいと公言されるようになりました。

お金を大きく動かす商いには、単純なセオリーがありますが、人の心を大きく動かす価値ある仕事に、セオリーはありません。

大切な人のために、大切に育てられた命ある食を届けるという仕事は、損得ではなく共感と信頼でつながる豊かさを目指しているのではないでしょうか。

健全な食を支えることを喜びとする人たちが、今や地下茎のようにつながりはじめていることを、私は舞鶴の地で実感したのでした。

2016-05-15

パリでアルモリカン牛を食べる会〜肉職人の卵の挑戦〜 パリでアルモリカン牛を食べる会〜肉職人の卵の挑戦〜を含むブックマーク

昨年5月、日本の卓越した肉職人新保吉伸氏の呼びかけで、総勢15名の牛肉好きたちが『フランスの牛肉と牧場を巡るツアー』に参加しました。


f:id:yakinikunanzan:20160515112020j:image

f:id:yakinikunanzan:20160515112026j:image


私たち一行は、パリの精肉店主イブマリ=ル=ブルドネック氏とアルモリカン牛生産者マサヨさんのアテンドで、フランス各地の牧場を巡り、素晴らしい学びを積みました。


その後、牛肉に精通した食のエキスパートを養成しよう!と、日仏双方が手探りでチャレンジを始め、現在日本とフランスでそれぞれ肉職人を目指す研修生を育成しています。


日本で新保氏に師事し、昨年秋よりイブマリ氏の下で研修中の日本人研修生楠本公平君が、6月で研修を終えて帰国することになり、肉職人研修の最後の課題として牛肉のすべての部位の販売にチャレンジすることになりました。


f:id:yakinikunanzan:20160515112021j:image

f:id:yakinikunanzan:20160515112022j:image


このような出会いと取り組みが始まる縁をつないでくださったのがブルターニュで絶滅危惧種のアルモリカン牛を育てておられるボラン農場(ビオファーム認定)のマサヨさん。

自然派のご主人の意向で田舎暮らしするために手に入れた農地に牛がいたことから牛飼いになられたマサヨさんは、同じことなら絶滅寸前のアルモリカン牛を飼うことに決め、これまで20年間牧場を守ってこられました。


人口200人の小さな村で、長年地域の方から喜ばれてきたアルモリカン牛ですが、日本の短角和牛によく似た牛で、草だけで丈夫に育ち、乳量も豊富で子育て上手。少し霜降りが入る肉質が特徴です。

年間4頭を地域消費のために出荷するだけの小さな牧場ですが、今回初めて公平の研修のためならばと、地域外のパリの皆さんに食べていただけるよう出荷調整をやりくりしてくださいました。


f:id:yakinikunanzan:20160515112024j:image


マサヨさんがご主人のジャッキーさんと一緒に大切に守り育てたアルモリカン牛半頭を、公平の研修の一環として、肉好きな方達に販売し、その収益を震災にあわれた熊本の阿蘇のあか牛生産者さん応援に贈ります。

どうかこのイベントが、アルモリカン牛の種の保存と、希少なお肉を消費者に届けてくれる肉職人や料理人の養成、そして牛肉を通してつながった日仏の素敵な方達の出会いをさらに豊かにしてくれますよう、お力添えください。


熊本の阿蘇の高原であか牛を育てておられる生産者さんにとって、放牧で育てられたアルモリカン牛が評価されることは大きな勇気になることと思います。


応援の仕方


1.アルモリカン牛肉を是非買って、食べて、感想をお寄せください。


お肉の収益は、熊本に。食べていただいた感想は、マサヨさんに届けます。

美味しいお肉であることが多くの方に認められれば、アルモリカン牛を飼ってくださる農家さんが増えるかもしれません。どうかそうなるよう祈ってください。

お肉の購入予約は、レストランシェフの業務用を優先しますが、一般の方へもルブルドネックのお肉屋さんで販売します。


2.パリで6月20日(月)に開催される食事会へご参加ください。


伊藤良明シェフが仲間のシェフたちにも協力を呼び掛けて最高に美味しい料理にしてくださり、食事会の収益は、全額熊本に送ってくださいます。

会場:パリ16区の伊藤良明シェフの新店舗

時間:午後7時(予定)

f:id:yakinikunanzan:20160515112027j:image


3.日仏連携の人材育成に是非お力添えください。


6月20日、食事会の前に(午後6時ごろから予定)アルモリカン牛の生産者マサヨさんのトークと、イブマリと公平によるアルモリカン牛のカットの実演をし、この研修制度についてのプレゼンもさせていただきます。

この人材育成に深く関わっている日本チームからも、日本での希少な牛肉の流通と食べ方の事例、牛一頭の様々な部位の活用方法など、日本流の牛肉の魅力をお伝えします。

牛肉に精通した食のエキスパートの養成に、ぜひ関心を持ってご参画ください。希少な、価値ある牛を守るには、牛肉のプロの養成が不可欠です。


南山では、8月29日オープンを目指し、牛肉に精通した食のエキスパートを養成する研修センターを建設中です。

ここには、フランスからの研修生も交換でやってこられる予定です。

2016-03-10

教育事業への挑戦 〜謙虚に学び続けるために〜 教育事業への挑戦 〜謙虚に学び続けるために〜を含むブックマーク

去る2月12日(金)、ついに長年温めてきた「牛肉に精通した食のエキスパート・ブッチャーシェフ人材育成事業」についてのプレゼンとデモンストレーションを開催しました。

一昨年、サカエヤの新保社長がパリでイブマリさんに出会って意気投合し、一挙に加速した事業で、日仏同時進行していた教育プログラムを公開する「日仏若手ブッチャーシェフウデ試し交流会」が実現したのでした。


f:id:yakinikunanzan:20160310023953j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310023954j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310040854j:image



お肉業界の職人技がどれほどかっこいいものか、本来は表に出ない技術の晴れ舞台をつくり、日仏の若手ブッチャーシェフがその腕を披露し、交流しました。

近江牛経産和牛のウデとフランス産サランガス(サレール種とアンガスを交配した肉用牛)のウデを、入門1年に満たない肉職人の卵が捌いていきます。

ウデ肉を捌いて食べるということで、ウデ試し交流会なのです。



f:id:yakinikunanzan:20160310024814j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310024815j:image



脱骨解体されたお肉は筋引き整形され、参加者有志の料理人たちによって盛り付けが競われました。


f:id:yakinikunanzan:20160310024816j:image

 

f:id:yakinikunanzan:20160310025543j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310025544j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310030221j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310030220j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310030219j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310030218j:image


プロ同士が切磋琢磨する場、プロを目指す若者たちが切磋琢磨する場、食に関心のある方々が特にお肉について学べる場、そんな場をつくりだし、卓越した肉職人や料理人、生産者さんたちから学び続けることのできる環境をつくりたいのです。


昨年11月にはフレンチ、中華、イタリアン、ワインとお肉のプロたちとの食事会が開催されたのですが、牛半頭をライブで即興料理をする卓越した食のプロたちは、疲れ知らずの体力の持ち主。楽しくって仕方ないという天井知らずのクリエイティビティを発揮されました。

f:id:yakinikunanzan:20160310091619j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310091618j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310091617j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310091615j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310091614j:image


そんなプロたちと共に学べる環境をつくりだし、南山のスタッフも一緒に成長し、思想信条、国籍や宗教、食習慣の違いを越えて「食」で人を人たらしめる人材を育てていければと夢は広がります。


そんなわけで、新年度は人材の募集と教育に全力を注ぎます。

学生アルバイトも、お母さんスタッフも、みんないつの間にか牛肉に精通した食のエキスパートになっている南山では、一生涯役に立つ食への知識と技術、そしてグローバルな視野を持った人間力を養えます。


3月29日(火)午後7時から南山で人材募集のための会社見学&説明会を開催します。

ご関心をお持ちくださりそうな方がお一人でも多くご参加くださるよう、意欲ある若者、馬力あるお母さんのお越しをお待ちしています。


南山の地下には今年の夏には研修施設が完成します。


f:id:yakinikunanzan:20160310092043j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310092130j:image

f:id:yakinikunanzan:20160310092125j:image


3月29日の会社見学&説明会にお越しくださる方は、お電話またはメールででご一報ください。

 南山の電話番号 075−722−4131

 メール info@nanzan-net.com

人材募集と会社見学説明会についての詳細はこちらです。

http://www.nanzan-net.com/company/recruit/

2015-06-16

スタッフもお客様も、元気になれる南山を目指して スタッフもお客様も、元気になれる南山を目指してを含むブックマーク

「アッサラームアライクム(あなた方の上に平安あれ)」

「ワ アライクムッサラーム(そしてあなた方の上にも)」


f:id:yakinikunanzan:20150616143259j:image


このステキな言葉は、先日の社員研修の折に学んだアラビア語の挨拶です。

最近沢山ご来店くださるムスリムのお客様に英語で対応するのに四苦八苦のスタッフ達ですが、それよりこの挨拶だけでもきちんと言えるようになることが一番のおもてなしかもしれません。


丸一日お休みをいただき、朝から4部構成での社員研修をさせていただいた6月11日・・・。

午前の部は主にお母さんスタッフさん対象に「食べていく力ありますか?」と題した社長セミナーで、DVD「なかのりさんありがとう」https://m.youtube.com/watch?v=aFHNOp-pByg&autoplay=1 も鑑賞して、生きるとは?食べるとは?命とは?を学び、糖質オフ食やハラール対応食についてもお勉強。


ランチ交流会では、南山の赤身牛や糖質オフメニューを試食して盛り沢山の研修となりました。


f:id:yakinikunanzan:20150616143406j:image


午後の部はレギュラースタッフと若手研修スタッフ対象に、南山に問われていること、望まれていることは!? どんな南山になりたいか?と掘り下げ、語り合いました。


専務からの話に、樹木希林主演作品の映画「あん」の中で、ハンセン病の老女(樹木希林さん)が発したセリフが引用され、心に染みました。


「あんを炊いている時はねぇ、私、小豆達と会話しているのよ。よーくここまで来たわねぇー、、、どこで、どんな風に吹かれて、、どんな景色を見て、、どんなふうにしてここまでやって来たのぉーー??って、小豆の話を聞いてやるのよ。。。」


こんな心で食材にも人にも向き合えたら。向き合ってもらえたら、そりゃぁみな元気になれますよね。

人もモノも食材も、関わったものすべてが大切にされる南山でありたいと、心から思いました。


「ねえ、店長さん。わたしたちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば何かになれなくてもわたしたちは わたしたちには生きる意味があるのよ」と、老女がいじけた店長に語りかけるセリフもすばらしい。


みなそれぞれ、能力も個性も違うけれど、預かった命をどこまでも大切に花咲かせる生き方ができるか・・・。

老若男女混合チームの南山は、これからも嬉々とした役割を果たせるチームでありたいものと、こころからそう思っています。


f:id:yakinikunanzan:20150616145703j:image

ビッケビッケ 2015/09/08 23:59 自分ゎ昔(30年以上前)近所の大分県中津市犬丸の、南山でお食事を、してました。
フトたまに 『あ〜南山のポークライスが食べたいな〜』と、懐かしく思い出します!
今わ犬丸の南山ゎありませんが、
死ぬ前迄には、一度食べたいな〜っと思います、今は亡き家の祖父が、
「あそこの(犬丸)南山土地ゎ家の土地を、譲ったんだよ」「社長が直々に来てな〜…」
とゆう話も今ゎ懐かしく思います
また機会があれば南山のポークライスを
食べたいと思います!

2015-02-03

食と農の現場がキャンパス〜人と夢を育てるために〜 食と農の現場がキャンパス〜人と夢を育てるために〜を含むブックマーク

南山には5つの約束という理念があります。

最後、5番目に掲げた「お客様に元気をお届けするために、人と夢を育てます」ということが一番の難関で、これは永遠のテーマです。


f:id:yakinikunanzan:20150203120208j:image


幸い、南山には素晴らしい仲間がいてくださり、こんな人たちと一緒に成長したいという思いを持ち続けていたら、いつのまにか、人と夢が少しずつ育ち始めました。


今年度は、平成26年度農林水産省フードチェーン食育活動推進事業に採択され、「いただきます・ありがとう協働隊」という愛称の食育活動に取り組んできました。おかげさまで、本当に素晴らしい学びを積み上げることができました。

http://itadakimasu-arigato.com/


食と農の現場で学ぶことの素晴らしさを実感し、南山は、来年度も真剣に「食と農」という命の現場で人と夢を育てていきたいと思っています。


すさまじい時代の変わり目の中で生き延びるには、命の側に立つ幸せな生き方のモデルをつくっていくことしかないのでは・・・と思います。


歴史に名を残す偉人は年々増えていくのに、どうして世の中はよくならないのでしょう。

過去の偉人を、偶像化してあがめるのではなく、その生き方に学びながら、超えていくことが、IT化によってすべてが加速される現代人の使命なのではないかと思います。


カネに飢えた世の中が、血に飢えた世の中になりそうな勢いですが、こんな時代だからこそ、「崇高な理想」に飢えた生き方をしたいものです。


「崇高な理想」をあざ笑うように、資産運用が経済成長を上回るという不公平な世界の現実をピケティさんが証明してしまいました。


でも、それを知った限りは、資産運用で生きるダサさに見向きもせずに、成長すること、力をつけること、いつでもどこででもゼロからの創業ができるクリエイティブな力をつけようと、若者たちに呼びかけたいのです。


「食と農の現場がキャンパス!」

クリエイティブなステキな人たちと共に、若者たち、子どもたちと一緒に成長する仕組みをつくろう!

そんな大きな夢を掲げ、私たちは今、平成26年度の締めくくりと平成27年度の計画作りに没頭しています。

2014-09-30 ムスリムフレンドリーとハラール和牛

イスラームの食文化との出会い イスラームの食文化との出会いを含むブックマーク

京都に来られるイスラーム圏の方に、美味しい和牛を食べていただける場をつくりたい、との京都府知事からの依頼や、京都ムスリム協会さんからの熱心な要請を受け、南山では、今年の3月からハラールについて勉強してきたのですが、本年6月、「京たんくろ和牛®」がハラール和牛に認証され、店舗全体が、10月1日から「ムスリムフレンドリー」認証店になりました


f:id:yakinikunanzan:20140930211631j:image


命あるものを神様に捧げ、許しを得て、皆で分けて一緒に食べるという、イスラームの美しい食文化には、正直カルチャーショック続きでした。

見えないものは怖い、というのと同じで、知らないというだけで異文化というのは、近寄りがたいものとして敬遠されがちです。

ところが、京都ムスリム協会の方々と何度も何度もお話しするうち、イスラームの世界観の素晴らしさにほれぼれすることになりました。


f:id:yakinikunanzan:20140930215409j:image


ムスリムの方々は、体に良いもの、安全なもの、清潔なものを食する知恵として、厳格なルールを信仰と共に守っておられるのです。ちなみに、豚は雑食だから、何を食べているかわからないということで、肉食獣を食べてはいけないというルールの延長線上でダメなようです。

お酒なしで楽しく食事を盛り上げるという食卓も魅力的です。


ハラール和牛として認証された「京たんくろ和牛®」は、6月から毎回、京都ハラール評議会のマフムードさんによってザブフ(捧げものとしてのと畜)され、感謝の祈りが捧げられています。

そんな「京たんくろ和牛®」のお味は、一般の方からもさらに美味しくなったと評価されているのですが、それは、最期の時を敬意をもって祈りと共にと畜されるということと、多少は関係があるのではないでしょうか。


9月29日(月)には、牛が大好きなマフムードさんも一緒に、京たんくろ和牛の育つ日本海牧場へ行ってきたのですが、足腰の強い京たんくろ和牛と、お母さん牛の短角牛の放牧風景には、癒されました。


f:id:yakinikunanzan:20140930215404j:image

f:id:yakinikunanzan:20140930215407j:image

f:id:yakinikunanzan:20140930215405j:image



「京たんくろ和牛®」は、京丹後市の日本海牧場さんで30年ほど前から生産されてきた希少な和牛です。

日本短角和種のお母さん牛が、山で放牧され、黒毛和種を父に子を宿して、和牛間交雑種として生まれるのですが、最近は、地元産の牧草や稲わら、飼料米、京豆腐のおからなどで、飼料自給率が格段に上がり、健康第一に育っているのがわかります。


牛を愛する人達が互いに敬意を持って取り組んできたハラール認証の「京たんくろ和牛®」は、生産情報開示のJAS認証の和牛でもあります。


f:id:yakinikunanzan:20140930233027j:image


誠実な信頼関係を積み上げてつくられた、食の「安心」は、幸せな食卓と平和を支えるベースなのではないでしょうか。


アルコールと豚由来のものを使わない食事ということで、調味料や食材に細かなチェックが入り、豚由来のものを一掃。京都ハラール評議会さん立会いの下で3日間かけて食器や厨房の洗浄も行われ、いよいよ明日からハラール認証店としてのスタートを切ります。


幸せな焼肉屋であることを、しみじみと感謝しています。

FatimahFatimah 2014/10/01 19:35 素晴らしい!ぜひ食べてみたいです!

yakinikunanzanyakinikunanzan 2014/10/01 20:19 Fatimah さま
美味しいですよ。京都ムスリム協会の方々は、よく「京たんくろ和牛」のお肉ををお買い求め下さいます。ハラール和牛認証のお肉をご家庭でもどうぞお楽しみください。

ribonbooribonboo 2015/02/13 14:25 ハラール認証おめでとうございました。レジカウンターの前に認証証が、掲げてあったので、日本も、そういう時代なんだな〜。って、思いました。
京都は、学生の街だから、ムスリムの若い方も、多いでしょうから、きっと、喜ばれることと、思います。
「命あるものを、許しを請うて、皆で分け合う」と言う考えは、昔から、日本人の生活にあったことで、現代日本人は、あまりにも、慣れすぎて、空気のように思って育ってきましたので、「文化の違い」を、お感じになられたのでしょうね。
アラーが、ムハンマドに、啓示したと言われるクルアーンや他の7聖典、イスラム法において、仏教が、旧ヒンズー教と思われるバラモン教から生まれ、約500年後、ユダヤ教から分かれたキリスト教が出来、その500年後に出来た、イスラム教ですし、仏教同様、口伝ですから、聖典として、この世に生まれたときは、学術的には、サンスクリット仏典、パーリー語仏典、ユダヤ旧約聖書、キリスト新約聖書を、知った上で、イスラム聖典が、アラビヤ語で、書かれたそうですから、基本内容は、どの宗教も同じなようです。

「いただきます」「ごちそうさま」という言葉も、パーリー語仏典に出てくる作法です。

つまり、多くの日本語は、仏教用語の「音」に、漢字を当てたものなので、偽教と言われる「中国」で、作られた経典もありますが、日本の生活には、すでに、ムスリムの中に、今、残っている文化が、空気のように、含まれています。
だから、和食が、世界遺産に成れたのです。
今後共、今までどおり、日本のお母さんのような「おもてなし」を、期待しています。

ムスリムの方も、カリフによって、違いは、ありますが、マスコミや書籍のことが、本当ではなく、実際、その文化に触れてみないと、解らないことも多いので、日本式ムスリムで、良いのだと思いますよ。
実際、中東とインドネシアでは、全く違うムスリム法学者の判断もあり、クルアーンにも、生活する地域の習俗に合わせるという項目もありますので、ジハードは、「聖戦」ではなく、「努力」って書いてありますから、アラビア語や仏典のサンスクリット語が読めない日本人は、マスコミ、書籍、博士号を持った評論家に左右されていては、いけないなあと、思いましたし、貴族平安仏教の京都の現在の僧侶は、仏典の深い読み方が出来なくなっていることも、京都に伺って、感じました。

でも、学生のみなさんのお陰で、地下鉄から、南山まで、無事、到着でき、うれしかったです。
京都のみなさん、ありがとうございました。

おんさんおんさん 2015/05/08 19:38 ムスリム個人個人は様々ですが、正しいイスラームの根拠はこちらで紹介されています。
http://www.sapporo-muslim.info/information/

2014-05-27 フードチェーン食育活動推進事業 始動!

食と農の魅力を伝え、人と地域を育てる食育事業 食と農の魅力を伝え、人と地域を育てる食育事業を含むブックマーク

南山では、「食と農をつなぎ、お客様に元気をお届けするレストラン」をめざし、生産者さんや研究者、流通業者さんや料理人、医師や食アドバイザーの方々と共に様々な活動に取り組んできました。

このたび、これまでの活動を発展させて、農水省の「フードチェーン食育活動推進事業」に取り組むことになりました。

http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/pdf/26hojyo.pdf


この食育活動推進事業の愛称は「いただきます・ありがとう協働隊」。

南山がこれまで一緒に学んできた「食と農をつなぐ愉快な仲間たち」とともに、

「力を合わせて耕し、豊かに分け合って食す」ことの楽しさ・嬉しさを伝えていければと思っています。


南山が取り組む食育事業の趣旨

畜産と農業による生産・流通・加工・調理までをトータルに学ぶ体験実習を各地の現場で展開し、「命あるものを食すことの尊さと、健康な心身を作るための食べ方」を普及。

この活動を通して国産農畜産物の需要を促進するとともに、未来の食と農の担い手である若者の仲間意識を育て、自炊力・自立力・生活技術を育てる。


「食べる、育む、生きる、つながる」をテーマに、未来の食と農の担い手となる若者(50代〜幼児)を中心に、様々な活動を展開しますので、ぜひご参加、ご協力、ご助言ください。


以下が当面の予定です。


●食べる(命をいただく感謝の思いを「おいしく食べる、元気に食べる」食べ事に!)

※6月22日(日)若者向け料理教室 火を使ってアウトドア料理を一緒に作り分けあいます。

※7月16日(水)牛の解体に挑戦(愛農高校酪農部の牛さんを、貝塚市の北出精肉店さんが解体し、お肉にしてくださいます。(バーベキューやドキュメンタリー映画「ある精肉店の話」の上映なども計画しています。)


● 育む(南山の3階テラスで、プランター野菜づくりやプチ百姓入門!)

※5月17日(土)には田植えに行って、南山の3階に小さな田んぼを作りました!

※6月21日(土)南山の3階テラスで、プランター畑の土づくりと種まき

※7月28日(月)田んぼの草取りと生き物観察 

※8月以降は生ゴミたい肥つくりや、冬には、きな粉づくり・お餅つき、お味噌造りにも挑戦します。

(協力:NPO法人スモールファーマーズ)


●生きる(食と農の分野で活躍される素晴らしい方々の生き方を学ぶセミナーやシンポジウム)

※7月25日(金) 木下牧場さんのお話「国産飼料100%の近江牛づくり〜牛は何を食べて、どんなお肉になっていくのか〜」(さまざまな牛のエサも見せてくださいます)

ドキュメンタリー映画「夢は牛のお医者さん」の上映会もあります。

http://www.nanzan-net.com/info/360

※8月6日(水)屠畜の文化を学ぶ勉強会(イスラム文化と日本の文化の違いを学びます)

※10月24日(金)「牛と共に生きる」元気な農業実践家によるシンポジウム

(ほかにも素敵な方々を講師に、学びの場をもつ予定です。)


●つながる(生産から消費まで、様々な立場の相互理解をはぐくむ見学や体験交流)

※6月18日 北海道の「完全放牧野生牛」の牧場見学ツアー

(農場、牧場、食肉センター、食品加工場見学や、害獣をおいしく食べる取り組みほか、様々な交流イベントを開催していきます)