1874〜1938
神経症への取り組みである森田療法の創始者。医学博士。
高知県香美郡兎田村に生まれ、幼時は父より漢学を教えられた。青年時代は仏教や東洋哲学に興味をもち、将来は哲学者になりたいと考えた。
県立高知中学、第五高等学校を経て東京大学医学部に学び、呉秀三博士の門にはいって精神医学を専攻、精神療法や催眠術に興味をもち、また迷信と妄想の研究では権威者であった。
のち、慈恵医大教授および根岸病院顧問。
自身が青年時代に神経質症状に悩んだ経験があり、それが神経質症状の本態を発見する機縁ともなったという。
神経衰弱と強迫観念の根治法―ノイローゼ克服への必読の原典 (森田療法シリーズ)