2023.09.30 昨日は中秋節だった。中秋節になると思い出す。幼い頃、夕闇が訪れると仲間と共に里の家々の”お供物”を盗んで歩いた。「といもぬすび(唐芋盗み)」と称し、子供達にとって秋の楽しい行事の一つだった。月見団子は兎も角、芋や柿や栗や里の豊かな実りが、さあ盗んでくれと言わんばかりに何処の縁側にも置かれていた。その日ばかりは「月の使者」になった子供達に”盗み”が許されたのだ。 そんな中秋節に職場OB会が都心の元の職場近くで催された。いつも健康とゴルフとそれぞれの今を語り合う事に終始するが、中秋節を語る優雅な御仁は誰一人いない。次回を約束して散会した。 表に出ると、夕刻にはすっきりと晴れ渡…