原田マハさんの本、初めて読みました。 「さいはての彼女」(原田マハ 著、2013年1月初版(単行本は2008年9月初版)) 休憩したい時や、ちょっと自分を緩めたい時などにちょうど良い感じです。 4つの短編小説。うち2つは繋がっています。 人生の”成功”を目指して仕事にのめり込んできた女性が、意図せぬことから立ち止まらされ、そして心がほぐれていくストーリー。 情景や心の微細な動きが丁寧に表現されていて、その空気も伝わってくるかのようです。 何かがうまくいっていない。 どこかでそれを感じている。 でもそれを認めたくもない。 何も問題など感じていないように振る舞いたい。 でも心の中は揺れている。 女…