アレックス・ガーランド

画像引用元： 映画.com『28年後…』フォトギャラリー（画像13） より引用（著作権は ソニー・ピクチャーズエンタテインメント に帰属します） （原題：28 Years Later / 2025年製作 / 2025年日本公開 / 115分 / ダニー・ボイル監督 / イギリス・アメリカ合作） ※本記事は映画『28年後…』のネタバレを含みます。また、記載されている考察・解釈は筆者個人の見解です。あまり褒めておりませんので、否定的なレビューが苦手な方はご留意くださいませ。 一度シリーズの監督・脚本から離れたダニー・ボイルとアレックス・ガーランドが再びタッグを組んだこと、そしてこの20年でそれぞれ…

実は「28…」ものとしては劇場で見るのは今作が初めてだったりする。 youtu.be かなり期待していたので、前情報を避けて見ました。だからこの作品が三部作であることなんか全然知らないし、やたら不穏なキャッチコピーに引き付けられたりはしていました。 が、蓋を開けて見れば少年が大人になる一種の通過儀礼の様な内容。なにせ主人公のスパイク君、12歳（！）ですからね。主人公を追い詰める要素に「未熟な子供」に設定してこんな地獄に放り込むとかさー、意地悪いよね… 誰かがSNSで言っていた様にゲームっぽい展開ではあります。序盤に父親が付いてきてくれて、チュートリアル見たいに物語の説明がなされ、「感染者（ゾン…

★★★☆☆ あらすじ 巨大ＩＴ企業で社内の抽選に当選し、社長の大豪邸に招待された男は、そこで一体の女アンドロイドに引き合わされる。 www.youtube.com オスカー・アイザック出演、アレックス・ガーランド監督。イギリス映画。108分。 感想 巨大ＩＴ企業社長の豪邸で繰り広げられるアンドロイドをめぐる物語だ。しかし広大な大自然の中に建つ大豪邸はそれ自体すごいのだが、そこで社長が一人で暮らしているというのは寂しい。10代で検索エンジンを開発した天才プログラマーなので常人離れした感覚の持ち主なのかもしれないが、酒に溺れるなど心の闇を感じさせるものものある。 そんな彼の豪邸に主人公は招待される…

★★★★☆ あらすじ テキサス州などが独立を表明したことにより内戦状態に陥ったアメリカで、取材のために車でニューヨークからホワイトハウスに向かうジャーナリストの一行。109分。 www.youtube.com 感想 内戦状態のアメリカが舞台だ。何が発端だったのか、その詳細は説明されないが、２期までしか認められていないはずの大統領がなぜか３期目をやっていたり、ＦＢＩを解体させていたりと、原因は察しがつくようになっている。 そんなアメリカで、４人のジャーナリストが大統領の取材をするためにニューヨークからワシントンＤＣへ車で向かう様子が描かれていく。序盤は派手な戦闘はほぼ無く、立ち昇る煙や道路上に乗…

原題は「Civil War」（内戦） 「Civil War」定冠詞を付けると 南北戦争（the Civil War）の意味になるそうです 内戦で分断された近い将来のアメリカ合衆国・・ というより若手戦場カメラマンの成長記録を描いたロードムービー それも悪い方向に アメリカでは大統領が３期目（2期8年までと憲法に定められている）に突入し 大統領に反撥したテキサス・カリフォルニアが連合する「WS（西部勢力）」と フロリダ～オクラホマにかけて広がる「フロリダ同盟」は政府軍を撃退し ワシントンD.C.陥落が時間の問題となってきたとき 戦場カメラマンのリー（キルスティン・ダンスト） ロイター通信のジョエ…

シビル・ウォー アメリカ最後の日 キルステン・ダンスト Amazon ★★★★ 大統領が異例の3期目に突入し、FBIも解散させた。それに反発した州が合衆国から離反して内戦状態になる。戦場カメラマンのリー（キルスティン・ダンスト）と記者のジョエル（ヴァグネル・モウラ）は、大統領にインタビューすべくニューヨークからホワイハウスに向かうことに。老記者のサミー（スティーヴン・ヘンダーソン）と新米カメラマンのジェシー（ケイリー・スピーニー）も一行に加わる。 ジャーナリスト視点のロードムービー。上に貼ったタイトル画像で分かる通り、明らかに『地獄の黙示録』を下敷きにしている。基本的には内戦によって一変したア…

「エクス・マキナ」観た。 ネタバレ注意。 AIが搭載された人造人間が、人間の完璧な身体を手に入れるシーンの美しさが凄い。 やはり、誕生。アレックス・ガーランドは誕生を描く作家だ、というのが勝手な理解。何せ、そのシーンは人間と見た目的にも、知性も、見極めがつかない完璧なアンドロイドが誕生した瞬間で。