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オバマケア

(社会)
おばまけあ

[英] ObamaCare
オバマケアとは、アメリカ合衆国のバラク・オバマ政権下で推進された、医療保険制度改革の通称
この制度を公約に掲げるオバマ大統領の名前と健康管理(ヘルスケア)を組み合わせた造語。自由診療を基本とする米国では、医療費が高額であるため、多くの国民は民間の医療保険に加入している。しかし、保険料の支払いが困難な中・低所得者など国民の6人に1人は医療保険に加入しておらず、病状が悪化するまで医療を受けられない人も多い。結果として国の医療支出がふくらむという弊害も起きていた。
オバマケアは、こうした問題を解決するため、民間より安価な公的医療保険への加入を国民に義務付ける制度である。誰もが適切な医療を受けられるようにすることを目的に、病気の早期治療や予防による医療支出の抑制も狙っている。オバマ政権は、保険料の支払いが困難な低所得者には補助金を支給することで、国民の9割以上が公的医療保険に加入することを目指していた。
オバマケアは2010年に成立(完全実施は14年以降)したが、これを推進するオバマ大統領、民主党と、これに反対する共和党が対立。2013年9月、共和党が多数の下院はオバマケア完全実施の1年延期を盛り込んだ暫定予算案を可決したが、民主党が過半数を握る上院はこれを拒否した。そのため暫定予算案が成立せず、同年10月から政府機関の一部が閉鎖となり、予算の執行ができなくなるという事態に陥った。

沿革

従来、米国の医療制度は自由診療であり、医療費は基本的に高額である。任意で医療保険に加入することで医療費負担を軽減できるが、保険料も高額である。保険料が満足に支払えない低所得者は、保健にも加入できず、医療費も支払えないため、医療の恩恵を受けることができなかった。

  • 2010年3月、オバマ政権は医療保険改革法を成立させ、保健加入の義務化を実現。保健に加入しない者には罰金が科されることに。これに対して米国内の26の州政府は、罰則付きの保健加入の義務化は連邦政府の権限を越えており違憲であるとして、米国連邦政府を相手取り裁判所に提訴。
  • 2012年6月、連邦最高裁判所はオバマケアは合憲である旨の判決を下した。
  • 2013年10月1日、「オンライン保険購入システム」がスタート。技術的問題が多々発生する*1
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