『オッペンハイマー』を受けて、クリストファー・ノーランのデビュー作が公開中。制作費は何と6,000ドルだそうだ。当時のレートで日本円にして60万〜70万くらい。 要するに友達と手弁当で撮った、クリストファー・ノーランの手見せだな。 お金がかけられない分、シナリオにこりにこって見応えのあるミステリーに仕立ててある。モノクロームなのも画面がしょぼく見えないための工夫だろう。時系列をいじるのも退屈させないサービスの意味合いが大きい。 タランティーノの『レザボアドッグズ』よりさらに小規模ながら、鑑賞に耐えるエンターテイメントに仕上げる力量はさすが。クリストファー・ノーランの立志伝がここから始まると思え…