ホタルの幼虫(ゲンジボタル)が蛹になるために上陸する時期が近づいている。九州南部や四国の高知県などでは、すでに上陸が始まっている地区もあるだろう。 この時期になると、新聞等で取り上げられる話題に「ホタルの幼虫放流」がある。記事の多くに「飼育して大きくなったゲンジホタルの終令幼虫数千匹と餌になるカワニナを、子供たちが放流」とある。ホタル保存会と小学校等で育てたゲンジホタルの幼虫を川へ放すわけだが、いくつもの疑問を感じざるを得ない。 ゲンジボタルは、地域が異なれば遺伝子のタイプが異なり、他地域の個体を放つことは、地域の生態系や遺伝子レベルで種を乱すことになるという考えは広まりつつあり、一部のビオト…