雨上がりの夜の森を歩いていたら、カエデの仲間の幹に緑色の虫の姿が見えた。 ムツセモンササキリモドキだ。しかも産卵しているようだった。最初は樹皮に付く地衣類に産卵しているようにも見えたが、よく見ると産卵管は樹皮そのものに突き立てられていた。過去にはシダ植物の茎の中に産卵しているのも見たことがある。 「セモン」は背部の朱色の紋のこと。この美しさに惹かれてこの虫のファンになる者もいるようだ。かくいうブログ主もその一人だ。 この「セモン」は幼虫時にはない。 外灯のまわりに来ていることもあるが、注意深く木の葉を見て回るとこんな感じで張り付いていることもよくある。 冒頭の個体を別の角度から。真っ暗な森の中…